88・騎士と侍の剣術…そして三騎士
ちょっとペースダウン気味やな…でも今回は新キャラが登場します♪
零華とシエラ。二人の剣士が戦う姿に、他の生徒の注目を集めるのには充分だった。
「マジかよあの二人…どんだけ剣術の精通しているんだ…」
修兵が愕然とした口調で言った。同時にやっぱり零華と組まなくて良かったとも思った。
「…シエラが自宅で剣術を嗜んでいるのは知っているけど…零華も何故あれだけ剣を使いこなせるんだ?」
理奈と同じ空手道場の出身である麻美が疑問を口にする。
「理奈は知っていたのか?」
「…零華とは生まれた時からの付き合いだけど、零華がこんなにも剣の扱いに慣れているなんて、全く知らなかった…」
麻美の質問に理奈はそう答える。その口調に嘘は感じられなかった。
「こらこら! 人の戦いを見ていないで、自分達も戦え!」
兵士に注意されて、訓練を再開するA組一行。
そうしている内に、零華とシエラの戦いは激化していく。二人が戦う姿…まるでそれは、騎士と侍の一騎打ちの様であった。
「……」
シエラは零華から距離をとって、零華の事を注意深く観測する。
『…私が見た所、零華は先日の隊長との戦いと比べて、まだ本気を出していない…私がクラスメートだからか…? それにしても零華は右目が見えていないにも関わらず、私の動きを冷静に分析して、瞬時に判断して行動してくる…戦い慣れている…』
そう考えるシエラ。零華はそんなシエラの考えに気付いているのか、それとも警戒をしているのか、攻撃してくる様子も見せず、剣を構えたままシエラを見ていた。
『…まあ良い…今は…この戦いを愉しむだけだ!』
シエラは考えるのを止めて、再び零華に向かっていった。
※ ※
「あれが、異世界から来たってガキ共か?」
訓練場が見渡せる兵舎の屋上に、三人の人影があった。言葉を発したのは、赤色の軍服を身に纏った男性。
「聞いた話では、二十年前にエグ・マリン王国に訪れた者達と、同じ国の出身の様だ」
落ち着いた口調で答えたのは、黒と白の軍服の男性。
「確か暮羽と同じ様な名前の連中だったとか?」
そう尋ねたのは、他の二人とは違い、額に飛行眼鏡を付けた鷲の様な顔して翼がある、所謂鳥人の姿をした男性。
「それが本当なら、戦ってみたいよな? 二十年前に来た奴らの中には、凄く強い奴が居たとか? あの右目に布を巻いた小娘は、結構強そうだな?」
赤の軍服の男性が、訓練場で戦っている零華を見ながら呟いた。
「アストル。あの右目に布を巻いた子は、ユリアンから男の子だと聞いたが?」
「!? マジかよサスト!? どう見ても美少女にしか見えないぞ!?」
黒と白の軍服の男性の言葉に驚いた。赤の軍服の男性はアストル。黒と白の軍服の男性はサストと言う様だ。
「ユリアンの部隊に配属されたか…俺かアストルかサストの部隊なら、自然に戦えたがな」
「お前の場合は無理だろ? レーウィン。お前の部隊は鳥人だけだからな」
鷲の鳥人に対して、アストルはそう言った。鷲の鳥人はレーウィンという名前らしい。
「だが暮羽は戦った様だぞ? なら俺達も陛下とユリアンに申請すれば、戦えるのでは?」
サストがそう聞いた。
「…ただの模擬戦じゃつまらないな…どうせなら真剣勝負がしてみたいぜ!」
アストルは好戦的な目つきで、零華の事を見ながら言った。その様子にサストとレーウィンは溜息を吐いた。
此処までの会話で分かるだろう。彼らは三人は各部隊の隊長であった。
アストルは六番隊隊長。サストは七番隊隊長。レーウィンは八番隊隊長であった。
アストルとサストとレーウィン。
アストルとサストはシエラと同じゲームからイメージが来ていて、レーウィンはある漫画の鷲の鳥人からイメージが来ているんやけど…その漫画を見てから思ったんや…何で鳥人ってあんな…おっとこの続きは次回や!
感想・ブックマーク登録・レビュー・ポイント評価・質問等ありましたら、是非ともどうぞ♪




