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蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君  作者: 黒猫キッド
第3章・エグ・マリン王国での生活
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67・エグ・マリン王国の朝

 伝えるのを忘れていましたが、少し前に文字数10万越え達成しました! 皆さんの応援のおかげですわぁ♪

「んみゅ…」

 カーテンが閉められた窓から差し込む光が左目に当たり、零華は意識を覚醒させる。

 体をゆっくりと起こして、目を擦りながら辺りを見回すと、辺りにはベッドがあり其処には十四人の自分のクラスの男子達が寝ていた。

「!?…あぁ…そうだった…僕達、異世界に来たんだった」

 寝ぼけていた為に記憶があやふやになっていたが、昨日の放課後に謎のメールが来た事により、異世界に転移した事を思い出した零華。

 部屋の中を見回すと、他の仲間達はまだ夢の中らしく、誰一人起きている様子は無かった。

 零華は皆を起こさない様に、音を立てない様にベッドから降りて、静かな足取りで廊下へと出た。

 廊下は静かな静寂に包まれている様であったが、耳を澄ますと遠くから僅かな音が聞こえてくる。恐らくこの建物に寝食をしている兵士達だと、零華は考えた。すると此方に向かって来る足音が聞こえた。

「あっ…」

 その足音の主は、零華の姿を見て声を上げた。それは昨夜零華がハニトラをした、あの兵士だった。

「あっ…おはようございます…」

 その兵士に気付くと零華は、挨拶をしながら軽い悪戯心を考えた。

「あ、ああ…おはよう…」

 兵士は昨日の夜の事から、零華に対して気まずさを感じていた。

「僕だけ先に起きたんで、軽く散歩でもしようと考えていたんですよぉ…」

「そ、そうか…なら他の皆も起こしてくれるかな…?」

「良いですよ…それより兵士さん…」

 零華は甘えた様な声を出しながら、兵士に擦り寄った。

「昨日の話…隊長さんに伝えてくれましたかぁ…?」

 気分を高揚させた様な感じで、零華は兵士に尋ねた。昨日の話とは、日用品の為に買い出しを行う為に、お金が必要という話であった。

「あ、ああ…まだだが、此れから伝えに行く…」

「そうですかぁ…頑張って下さいね…ふふっ…あっ、勿論この事は、僕が言ったとは…」

「ああ、勿論言わないつもりだ! じゃあ皆を起こしてくれ!」

 そう告げると兵士は、昨日と同じ様に逃げる様に去った。

「…皆が起きてなくて良かった」

 兵士を見送った零華が、何時もの口調でそう呟いた。こんな甘えた声、皆に知られる訳にはいかない為だ。

 しかし零華は、先程の兵士の反応が面白く感じてしまい、小さく笑いながら部屋へと戻った…修兵と一が起きていた。

「おおっ零華! 何処行ってたんだ?」

 寝ぼけ眼の修兵が尋ねた。

「!? えっとその…軽い散歩…」

 まさか聞かれていたのかと考え、零華は焦りながらも冷静に答える。

「そうか? 何か廊下で声が聞こえたが…何言ってるか聴こえなかったが…」

 同じく寝ぼけ眼の一が答えた。修兵も同意する。どうやら寝ぼけていた為、声は聞こえたが内容までは分からなかった様だ。

「兵士に人に、皆を起こしてほしいって頼まれたんだよ…修兵と一も手伝って!」

 バレていなかった事に安堵しながら、零華は修平達に皆を起こす事に、手伝いを求めた。

 二人は零華の反応に、少し違和感を感じた様であったが、寝起きの為か深く考えずに、まだ寝ている皆を起こし始めてくれた。

「ふぅ…」

 零華も安堵の息を吐きながら、皆を起こし始めた。

 その後全員起こし制服に着替えると、朝食を伝えに来た兵士に、零華達は連れられて行った。


 零華のハニトラ、第三者から見たら、メッチャエロいやろな…。

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