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蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君  作者: 黒猫キッド
第3章・エグ・マリン王国での生活
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66・失踪した三十人

 一日休んで再始動や! 今回から新章ですわぁ♪

 最初なのでプロローグの様な感じで、少し短いですわぁ。

 警視庁の会議室のホワイトボードに、三十人の写真が貼られていた。それは全て失踪した、桜花学園中学校2‐Aの生徒達であった。此処は行方不明になった、2‐Aの捜査本部であった。

「警部!」

 その写真を見ていた警部に、若い刑事が話しかけた。

「何か分かったか?」

 警部が尋ねた。

「いえ、彼らに関しては…ただある噂を聞きつけたんです」

「噂? 何だそれは?」

 警部に尋ねられ、若い刑事は、手帳を見ながら話しだした。

「今から二十年前なんですが、嘗て睡蓮中学という中学校でも、同様の失踪事件があったそうです」

「何!? 前にもそんな事があったのか!? だがそんな話は聞いた事が無いが…」

「はい…ですがその後、その学生達は全員発見されたそうです。それに実はその学生達は、ある企業が文科省を経由して行われていた実習に参加していたそうです。文部省には伝わっていたそうですが、学校には伝わっておらず、保護者にも連絡が行き届いていなかった為、当時騒ぎになったそうです…あとで企業から説明があり、この話は長い事忘れ去られていた様です」

「失踪ではなく企業の企画に参加…? 何処の企業だ?」

「中里財閥です」

「中里財閥…」

 警部はその企業を知っていた。中里財閥は日本企業でもトップクラスの企業であり、政界や財界にも顔が聞くという話もあった。

「だが何故中里財閥が、その中学校の学生を?」

「何でも当時の失踪者に、中里財閥のご子息が居た為に選ばれていたとも…そのご子息も企画を知らなかったらしいです…」

「息子も巻き込まれていたのか…」

「それと何ですが…」

「まだ何かあるのか?」

 警部が尋ねると、若い刑事はホワイトボードに貼られた、一人の女子生徒の写真を見た。

「その当時の失踪者…中里財閥のご子息の娘さんが、今回の失踪者に含まれているそうです…」

 刑事が見ていた女子生徒の写真には、『中里 理奈』と記載されていた。


 二十年前の失踪者達…そして理奈まさかの、財閥の孫娘だった!!!

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