57・美少女風男の娘が入ってきたら、とても戸惑う!
前回の続きや! 書いていて思った…あんまエロくないな…。
零華が浴場に入ると、数人がそれに気づいて、そして時間差で浴場全体に広がり、全員から視線を向けられる。それはそうだろう。どう見ても美少女にしか見えない子が、全裸で浴場に入ってきたのだから。浴場に居るのは殆どが男子生徒だが、僅かに兵士も混ざっている。
「…はぁ…」
零華は溜息を吐きながら、洗い場へと向かう。頭を洗っていた孝明の隣が丁度空いていた為、零華はその横の椅子に腰を掛けた。
孝明は頭の泡を流すと、隣の零華の存在に気付いた。
「うぉ!? って零華か…目は閉じているんだな」
「頭を洗うまでだよ…ってか孝明。今僕の姿に驚いたでしょ?」
「ああまあ…何時の間にか隣に居たからな…」
「…絶対嘘だ」
別の理由で驚いた事等、零華にはお見通しであった。零華は気にせずに頭を洗う為に、置いてあった洗面器に湯を入れて、頭から被った。プラチナブロンドか亜麻色の髪が湯に濡れて、何処か妖艶な雰囲気を醸し出す。
「零華…お前、小さいな」
と、突然隣に居る孝明が呟いた。
「? そりゃあ僕はクラスで一番小さい上に、孝明がクラスで一番長身だからでしょ?」
孝明はクラス一の身長の為、大柄な大作を除けば、クラス全員孝明より低身長である。
「いやそうじゃなくてな…」
「?」
「それ…」
孝明が視線で伝える。濡れた髪の雫を垂らしながら、零華は孝明の視線を追った…視線の先は零華の足の間である。つまり…
「!!! 馬鹿孝明! 何処を見ているんだよ!?」
反響する浴場にて大声を出し、目の前のシャワーで湯を孝明に浴びせる零華。あまりの大声にその場に居た全員が振り向いた。
「熱ちちち! 悪かったって零華!」
慌てて逃げていく孝明。そんな孝明を左目で暫く睨むと、零華はようやく頭を洗い出した。そして泡だらけになった髪を湯で流すと、持ってきていたタオルで普段と同じ様に右目を隠す様に巻いた。
そして体を洗い終えて、大きな湯船へと向かい湯に浸かった。すると修兵がやって来た。
「何だ零華。右目は風呂の間は閉じているから、隠さないんじゃないのか?」
「ずっと目を閉じているのは、結構疲れるんだ。この状態なら開けるし」
「…別に外しても良いと思うけどな」
修兵はそう呟いたが、零華は聞こえないフリをした。
暫くゆっくり浸かっていると、兵士の人達が零華を見ながら、コソコソと何かを話している。
「あれ絶対、お前の事を話しているな。すっごい美少女が入浴しているって…」
「僕は男だし…ってか普通に考えて混浴じゃないだから、女の子が居る訳ないと思う」
「男でも構わないとか? まあ襲われない様に気を付けろよ」
「縁起でもない事言わないでよ」
「まああの軍団長とタイマン張って互角にやりあった零華なら、まず負けないだろうけど」
「……」
そんな修兵の言葉を聞きながら、湯に浸かっていた零華。
尚その後、修兵達数名が、女湯を覗こうとして兵士に怒られたが、『零華で我慢するか♪』と言い、零華にも怒られた。
零華は小柄の上に、アレの小さいんやで!
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