56・零華の入浴時の右目は…?
お楽しみの入浴シーンや…けど! 少し長めの予定なので、複数に分かれる予定ですわぁ。今回はエロさは無しか…?
夕食を終えた零華達は、その後兵士の勧めで入浴を行う事になった。使用する浴場は兵士達が使っている浴場で、今の時間は殆どの兵士が入浴しない為、その間に零華達が使用する事になった。
「まさか異世界で、風呂に入れるとは思わなかった」
「古代ローマにも、テルマエっていう公衆浴場が存在していたからね。異世界に浴場が存在していても、変じゃないと思う」
兵士に教えられた浴場に向かいながら話す零華と理奈。その手には兵士から支給された白い寝間着とタオルがあった。
教えられた場所に着くと、二つに分かれた入り口があり、左側から男性兵士が出てきていた。
「左が男性みたいだね。じゃあね理奈」
「うん」
理奈と別れて、既に入っている男子生徒達の後を追って、男性風呂側に入ろうとするが…
「ちょちょちょ! 君はあっちだろ!?」
と、浴場から出て来た兵士に止められる零華。兵士が示すのは女性風呂側の入り口。
「僕は男だから、こっちで良いんです」
「えっ!? 男!? どう見ても女の子…」
「失礼します!」
戸惑う兵士を無視して、零華はさっさと入ってしまう。その様子を見ていた女子達は小さく笑っていた。
※ ※
「もう、いつもこうだよ。僕が入浴施設に行くと、何時も同じ事を言われるよ」
脱衣所にて修兵の隣に決めた零華が、文句を言いながらブレザーを外して、ネクタイを外す。そしてズボンを脱いでワイシャツに手をかけた時、修兵がじっと見ている事に気付いた。
「どしたの修兵?」
「いやお前…こっちで脱ぐって事は、男なんだな」
茫然という修兵。
「今更!? ってか去年の自然教室での宿泊施設の浴場の脱衣所でも、同じ事言ってなかった?」
何年も付き合っているのに、今更言う修兵に呆れる零華。実は一年前の自然教室の時、今と同じ様に脱衣所にて、同じ台詞を修兵は言っていた。更に言うと修兵とは小学校の高学年からの知り合いの為、小学校の修学旅行でも同じ事を言っていた。
「これで三回目だよ…いい加減そのネタも飽きたよ…」
「まあそうなんだけどなぁ…お前の風呂で脱ぐ姿って…何回見ても色っぽいな…」
「何で男の脱ぐ姿でそう思うんだよ!? 千歩譲って灯里の脱ぐ姿だろう!?」
此処に居ない灯里を巻き込む様な言い方をしてしまう零華。
「……」
実を言うと今現在浴場に居るのは、桜花学園2‐Aの男子生徒だけであり、その全員が零華の脱衣を見ていた。
「…もう! 見てないで先に行きなよ! 僕は…少ししたら行くから…」
零華以外既に全員が全裸であり、零華の脱衣を見る為に、脱衣所に居る様だ。修兵達はこれ以上零華を揶揄ったら、流石にヤバいと感じたのか、そそくさと浴場へと向かっていった。
「……」
自分以外全員が行ったのを確認すると、零華は全ての衣類を脱いで、生まれたままの姿になり、衣類を籠に入れた。そして最後に残ったのは、右目を隠している布だけである。本来は風呂に入る際、零華は布を外して入るが、此処は大浴場の為、他の人も居る為に憚るのであった。
「……」
それでも零華は布に手を掛けた。
シュル…
布を擦れる音と共に布は外れたが、右目は閉じた状態で現れた。零華はこういう場合、再び布を巻くまで右目を閉じた状態を維持しているのであった。
「これで良いね…さて行こうかな」
零華は体を洗うタオルと、入浴時に右目の布代わりにするタオルを持って、浴場へと向かうのであった。
次回は浴場での零華のシーン。男の子とはいえ、見た目美少女な零華、同級生は目のやり場に戸惑うか?
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