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蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君  作者: 黒猫キッド
第2章・異世界召喚編
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47・零華の能力

 七話連続投稿♪ SEVEN DAYS 達成や! ただ素直に書きたい為にやな♪

 今回から戦闘シーンですわぁ!

 因みに昨日言い忘れてましたが、アクセス10000越え達成♪ 皆さんホンマにおおきに♪

「すまないが、もう一つ聞きたい」

 剣を構えようとした零華に、再びユリアンが尋ねる。

「何ですか?」

「その右目…布を巻いているが、何か特別な事情でも?」

 ユリアンに右目の事を尋ねられ、零華は少し考えてから答えた。

「この目は昔事故で失明したんです。その目を見られたくない為に、布で隠しているんです」

「……」

 零華は落ち着いた口調で言ったが、後ろで聞いていた理奈は複雑だった。

『…零華は未だに目の事を気にしている…此処に居る誰も、罵倒する人なんて居ないのに…』

 クラスの中で零華の右目を見たのは、幼馴染の理奈だけであった。それ以外のクラスメートには、零華は一度も見せた事はなかった。

 過去に右目を罵倒された事が、零華にはトラウマの様な感覚になっており、零華の中ではクラスの皆はそんな事を言わないと分かってはいるが、それでもその時の恐怖心が勝ってしまい、見せる事を拒絶してしまい、基本的に隠す事にしているのであった。

 幸いにもクラスの皆には事情を理解してもらっている為、布を巻いて見られない様にしている事に、不満を持つ者は居なかった。

「そうか…何か秘策でもあるのかと思ったが、すまなかった」

「いえ…気になさらず…それより始めましょう」

 そう言うと零華は、剣を左手をメインで構えた。

 零華は元々右利きであったが、事故で右目を失明後、利き手を左手に変えたのであった。

「行くぞっ!!!」

 ユリアンも剣を構えて、向かってきた。

 ユリアンは右側から、剣を横振りにして攻撃してきた。しかし…

『死角である右側から攻撃をしてくる…そう考えるだろうが、それは違う!』

 ユリアンは右側から攻撃して、零華の注意を右に集中させ、瞬時に軌道を変える作戦だった。

『相手は『女の子』…。これで気絶してもらおう』

 そう心の中で呟きながら、ユリアンは右側を攻撃するフリをし、零華はそれに反応して、右側に剣をガードさせる様に構えた。

『勝った!』

 その瞬間ユリアンは瞬時に攻撃をキャンセルし、剣の表面を零華の腹部に当てて、気絶させようとした。


 ギィィィン!!!


「!?」

 辺りに金属音が響き渡り、ユリアンは驚愕の表情を浮かべた。零華の腹部を狙った剣は、零華の持つ剣で防がれていた。

「右側から攻撃をするというフェイントをして、僕がガードをした瞬間、瞬時に軌道を変えて僕の腹部に攻撃して気絶させる作戦ですか?」

「!!!!!」

 左目でユリアンの顔を見ながら、零華は静かに言った。その表情は冷笑とも言える笑みを浮かべていた。

「ッッ!!!」

 ユリアンは妙な危険性を感じ、その場から後ろに跳び退いた。

『馬鹿な…何故俺の考えが分かるんだ…』

 零華が自分が考えていた策を、一瞬で見破った事。そしてそれに対して瞬時に対抗策を練り応用した事に、驚愕を隠せなかった。

 そんなユリアンを見ながら、零華はある言葉を思い出していた。

『良いか零華。もしお前が誰かと戦った時、必ず勝つ方法がある。それはな…』

「自分の考えを読まさず、相手の考えを読み続けろ…だよね、父さん」

 亡き父が教えてくれた事を、零華は静かに呟いた。

 

※         ※


「マジかよ…零華、あの騎士の攻撃を、完全に読んでやがった…」

 修兵が驚愕のあまり呟いた。そしてそれは2‐Aのクラスメート全員が思った事であった。

「理奈…少し良いか?」

 零華を心配そうに見ていた理奈に、シエラが話しかけた。

「どうしたのシエラ?」

「…お主は零華と古い付き合いじゃが…零華は昔からあの様な事をやっていたのか?」

 シエラは零華が瞬時に作戦を読み、瞬時にそれに対抗した事に、違和感を感じていた。

 シエラが零華と出会ったのは、桜花学園に入学してからで、それから現在までに零華に感じた事は、『女子の様な容姿だが、右目を隠した成績優秀で戦闘力の高い男』といった感じであった。その為に今の零華は見たことも無く、幼馴染の理奈なら何か知っていると尋ねたのであった。

「…知らない。私は零華と生まれた時からの付き合いだけど、あんなの初めて見た…」

 理奈でさえ零華の行動に戸惑いを感じていた。

「…先程牢屋で、私達を助けた際、兵士を後ろから攻撃してから助けていたな?」

「えっ? う、うん…」

 あの時零華は、背後から忍び寄る感じで近づき、兵士を気絶させていた。

「けどそれが何か…」

「…私も剣術という武術を嗜んでおる故に分かったのじゃ…あの時の零華は、気配を全く感じさせていなかった…」

「えっ!?」

 シエラの言葉に、理奈は驚いた。理奈も空手をやっている為、武術家としての性質を備えており、気配を察知する事は多少だが出来た。

 しかしあの時の理奈は、零華に集中していた為に其処迄気を回せておらず、零華が気配を消していた事の、全く気付いていなかった…いや…零華が気配を消せる事すら、理奈は知らなかったのであった。

「零華…」

 ユリアンと対峙する幼馴染に、理奈は言い知れぬ不安を感じた。


 零華はどれだけの能力を…?

 因みに『42・零華のミラクルレスキュー大作戦♪ 1』にて、橋で兵士の後ろを通った際、零華が察知されなかったのは、シエラが牢屋での事を指摘したのと同じ、気配を消していたからだったんや!

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