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蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君  作者: 黒猫キッド
第2章・異世界召喚編
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42・零華のミラクルレスキュー大作戦♪ 1

 久しぶりの二日連続投稿や♪

『大丈夫♪』

 それだけ送られてきた、LINEのメッセージが表示された、理奈のスマホを見ている、理奈、修兵、麻美。麻美は先程意識を取り戻し、現状を理解した。

「…零華の奴…絶対助けにくるな…」

 メッセージからそう読み取る麻美。

「幾ら零華が強くて頭良いからって、一人で来るのは無謀じゃないか?」

 修兵がそう言った。クラスの殆どが修兵の言葉に賛同する。

「…零華なら…」

 その時理奈が、ポツリと呟いた。

「零華なら…きっと助けてくれる」

 幼馴染である理奈は、零華の事を誰よりも理解していた。幼い頃は自分が助けていた事が多かったが、今では零華が助けてくれる事もあった。

 そんな零華の事を信じている、理奈であった。


※       ※


 その頃とある橋の上。其処は街と運河を挟んで見えるのは、大きな建物。理奈達が収容されている建物である。その橋の上で二人の兵士が見張りに立っていた。

「そういえば、先のガキ共。一体何なんだ?」

 兵士の一人(仮称・兵士A)が聞いた。

「何でも太陽の聖堂に現れた、謎の集団らしいぞ」

 もう一人の兵士(仮称・兵士B)が答えた。

「…何か昔も、あの聖堂に謎の集団が現れた事があった様な…さっきの七人で全員なのか?」

 兵士Aが再度尋ねる。

「いや。ユリアン隊長の話では、もう一人逃げているらしい」

「もう一人?」

「聞いた話じゃ…右目に布を巻いた、絶世の美少女らしいな。神殿内を警備していた兵士が言っていた」

「マジかよ! それだったら、俺のモノにしてぇな!」

 兵士Aが興奮した様子で叫んだ。その時…

「んっ? 何だアレは?」

 兵士Bが運河を見て呟いた。兵士Aがつられて見ると。一隻の小型の木造ボートが、ゆっくりと自分達が見張る建物側に近づく様に漂っていた。そのボートにはフードを被った人物が乗っていた。

「おい! 何をしているんだ!」

 兵士Aがボートに向かって叫んだ。しかしボートの人物からは返答は無く、ただ漂っている。

 溜まらず兵士A&Bは橋の欄干に寄って叫んだ。

「おい返事しろ! 何をやっているだ!」

 兵士Bも叫んでいるが、やはり返答は無い。二人は意地になって叫び続ける…その後ろを、右目(・・)に(・)包帯(・・・・)を(・)巻いた(・・・)、絶世(・・)の(・)美(・)少女(・・)が平然と歩いて行った。


※      ※


「チョロい…」

 建物の入り口に着いた零華が、未だに叫び続けている兵士二人を見ながら呟いた。

 運河を漂っている不審なボートは、零華が流したボートであり、その船に乗ったフードの人物は、零華が街中で入手した箒と布切れを使って作った、案山子であった。

 そしてその船に気を取られている隙に、零華は平然と侵入する事が出来たのであった。

「しかし警備が二人だけだなんて、余程警戒心が低いのか、それとも僕を誘き寄せる罠なのか…まあ今はどっちでも良いか…何とか此処まで来れたんだから…」

 零華は直樹のアプリで、理奈達の居場所を突き止めたが、橋の上に見張りが居た為、先程の案山子とボートを使って、陽動作戦を行ったのであった。

「さてと…此処からが本番だね…」

 零華は気を引き締めて、建物内へと入っていた。


 此処で一つ気になる事…いくらボートに気を取られていたからといって、大の大人二人(しかも兵士)が、自分達の後ろを歩く存在に気付かないのか? 気付かないフリをしたのか? それとも…零華自身が、何かをしたのか…。


 零華は何かしたんか…? まあそれより、零華の潜入開始!

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