41・決意の時
ちょっと今、此方の作品がノッている為に、出来る限りの短期間の連続投稿をしておりますんや!
『転生したドララー』の続きを期待している皆さん、暫く此方を楽しんで下さいなぁ♪
「クシュ!」
路地裏に隠れた唯一人捕まっていない零華は、突然クシャミをした。
「何だろ…風邪かな…」
よもや牢屋にて修兵が、自分の事を言っているとは知らない零華である。
「まあそれより…どうしようか…」
零華の前には、舗装された道の上に置かれた私物があった。しかしそれのどれを見ても、今現在役に立ちそうには思えなかった。
「助けようにも…僕一人じゃ…」
八人居た際ですら、他の仲間の救出策は思い浮かばなかったのに、今は自分一人になってしまった。その為救出は絶望的な状態だった。
「せめて来季か直樹が居てくれたら…」
自分に次ぐ成績優秀者である二人が居れば、まだ何とかなったかも知れないが、自分一人では不可能だと零華は考えていた。
そんな零華が考えられるのは、三つの策だけであった。
1・無謀にも単身殴り込みし、捨て身で救出を図る。
2・現状無理だと判断し、時期を見計らって、今は止むを得ず戦術的撤退をする。
3・降伏する。
その三つだけであった。理想としては一番だが、現実的に難し話である。仲間を見捨てたくない為、当然2は却下。そして3は終わりを意味している為論外であった。
つまり結論を言えば…八方塞がりである。
「どうしようか…」
零華は悩んで行き詰ってしまう。
『零華。大切なモノを守る時、私が教えた事を活かして!』
「!」
その時零華の脳裏に、ある言葉が浮かんだ。
「…母さん…」
零華が思い出したその言葉が、幼い頃に母・里乃亜に言われた言葉であった。
母は零華に様々な事を教えた。その内容は後になって考えてみれば、平和な世界では使い道が無い事ばかりであった為、母は何処かの国の軍人なのではないかと考えた。
そんな母の教えを受けていた際に言われたのが、先程の言葉であった。
『零華。大切なモノを守る時、私が教えた事を活かして!』
母のその言葉…それは将来愛する者を得た時に、それを使えという意味だと思う零華。
今の自分は愛している誰かが居る訳ではないが、大切な人は居た。
「…理奈…」
零華は私物の中の、猫のぬいぐるみを見た。昨日理奈に貰った誕生日プレゼントのぬいぐるみ。
「…母さん…僕は理奈の事をどう思っているのは、僕自身でも分からない…でも理奈を助けたいんだ…だから母さん…教えてくれた事…使わせてもらうね!」
零華は意を決して、理奈達を助ける事を決意した。
零華は私物をカバンに入れて背負って、理奈達が連行された場所を探そうとする。するとスマホに、理奈からのLINEが来ていた。
『零華。まだ無事なら何処か安全な場所に居て!』
それは零華の身の安全を案じるLINEだったが、零華は既に助ける決意を固めていた為、それを受け入れるつもりはなかった。
『大丈夫♪』
そうLINEを返して、制服のポケットに入れようとした時、零華はある事に気付いた。
「! そうだ…確か直樹の入れてくれたアプリ…あれを使えば理奈達が連行された場所が分かる!」
零華はアプリを起動して、理奈達の居場所を調べた。その結果、六つの反応が同じ場所から反応していた。
零華の救出行動開始!
そんで零華の母親の里乃亜さん…零華に色々と教えたみたいやけど、一体なんやろ? 里乃亜さん、何者なんやったやろ…?
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