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蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君  作者: 黒猫キッド
第2章・異世界召喚編
41/133

40・牢屋だよ! 殆ど全員集合!

 当初は夜中にアップしようと考えましたが、今回はタイトルの為、あえて8時に投稿をしましたんや!

 行ってみよう!


 理奈や修兵達が連行されたのは、先程の神殿とは別の建物の地下だった。

 兵士達に後ろから剣を突き付けられながら地下を進んだ先には、大きな牢屋があった。そしてその中には、桜花学園・2‐Aの仲間達が収容されていた。

「皆…」

 理奈が呟くと同時に、兵士に『入れ』と言われて、牢屋の中へと入れられる。理奈達を牢屋に入れると、兵士達はすぐに去っていった。兵士の足音が遠ざかるの確認すると、全員視線を合わせた。

「修兵達も捕まったのか」

 仲の良い孝明が、修兵に話しかけた。

「ああ…どうやら皆捕まったみたいだな…」

 修兵がざっと確認した処、どうやら全員居る様であった…一人除いて…。

「うん…皆逃げ回ったみたいだけど、駄目だった…」

 悲し気な声で千秋が呟いた。

「千秋も駄目だったんだ…って麻美!?」

 理奈は牢屋の奥で、麻美が仰向けで、奥に置かれたベッドの上で寝ている事に気付いた。

「麻美、どうしたの!?」

「エレンという隊長の兵士と戦ってやられたんじゃ。気絶しているだけじゃ…」

 焦る理奈にシエラが宥める様に説明する。

「麻美が負けるなんて…」

 同じ道場に通う理奈は、麻美の実力の高さを知っているだけあって、そのエレンという兵士の強さが計り知れなかった。

「理奈は空手で抵抗しなかったの?」

 千秋が尋ねる。

「とても抵抗する暇は無かったよ…」

 実際に理奈一人であれば、まだ切り抜けられる可能性はあったが、他にも仲間が居た為、抵抗する余裕が無かったというのも理由であった。

「ところで…」

 其処にシエラが気になった事があり、理奈に尋ねた。

「零華はどうした? 一緒ではなかったのか?」

 シエラの言葉に、理奈達と行動を共にしていなかったクラスメイト達は、零華が居ない事に気付いた。

「…零華は僕達が捕まった時、迷子の女の子を見つけて、そっちに行っていたんだ」

 太一がそう説明する。

「じゃあ零華は無事なんだな?」

 興人が聞いた。

「どうだか分からない。もしかしたら既に捕まって、此処に連行中かも知れないし」

 直樹が答える。

「! そうだ! スマホで連絡してみれば良いかも知れない! 私達のスマホ、何故か私達限定で、連絡が出来るんだし!」

 理奈の言葉に、クラスメイト達は思い出した。どうやら捕まった事により、その事を忘れていた様だ。

「さっそく連絡を…」

 理奈がスマホを取り出して、連絡しようとした(尚、通学カバン等は連行された際に、没収されてしまったが、スマホは何とか隠し通す事が出来たのであった)。

「待つのじゃ、理奈!」

 するとシエラが待ったをかける。

「どうしたの、シエラ?」

「…誰か来るぞ…」

 シエラの言葉に皆、耳を澄ますと、確かに誰かの足音が聞こえてきた。しかも複数の足音が…。

「まさか…零華も捕まったのか?」

 来季が不安気な声を漏らす。

 やがて現れたのは、先程の兵士達とは少し違う服装をした青年だった。

「お前らか、太陽の聖堂に現れたのは」

 牢屋の中の生徒達を見ながら、その青年は尋ねた。

「誰だよ、アンタは?」

 いきなり現れた青年に、修兵は噛み付く様に尋ねる。

「俺はユリアン。エグ・マリン王国の部隊の隊長だ」

 そう青年‐ユリアン‐は自己紹介した。

 ユリアンは『エグ・マリン王国』と言ったが、クラスの誰もその国の名前は知らず、成績優秀な来季や直樹も知らなかった。

「それで再度尋ねるが、太陽の聖堂に現れたのは、お前達か?」

「……太陽の聖堂という建物か知らないですが、何処かの建物で目が覚めたのは確かです」

 そう理奈が説明した。クラス委員として代表して説明したのであった。

「そうか…ところでお前達…もう一人居ただろ? 亜麻色かプラチナブロンドの髪の、右目に布を巻いた『女の子』が?」

 牢屋の中の生徒達を見回したユリアンは、此処に居ないある人物の事を聞いてきた。それが誰なのかすぐに察した。

「……」

「いやその…これで全員だぞ」

 理奈は目を逸らす様に無言を貫き、修兵は愛想笑いを浮かべながら、嘘を述べる。その様子にユリアンは、呆れる様に溜息を零す。

「…もう少し、マシな嘘を言えよ。居ただろそんな『女の子』!」

「嘘じゃねぇよ! そんな右目に布を巻いた『女の子』、俺達の中には居ねえよ!」

 修兵はムキになって言い返した。

 修兵とユリアンは、暫く睨み合っていたが、やがて頭を搔きながら、背中を向けた。

「まあ良い。部下には特徴を伝えているから、じきに捕まるだろう」

 そう告げるとユリアンは、牢屋から去っていった。そして代わりに見張りと思わしき兵士がやって来て、理奈達を監視した。

 理奈は修平の制服の袖を引っ張り、牢屋の奥へと連れて行った。

「…あの人が言ってた、右目に布を巻いた『女の子』って、零華の事だよね?」

 修兵に確認する理奈。

「そうだな…どう考えても零華だな」

 そう確信している修兵。

「ってか修兵…さっきムキになって否定してたけど、しょっちゅう零華を『女の子』扱いしているのに、こういう時にだけ『男の子』扱いするのズルくない?」

「しょうがないだろ! 認めたら尋問されてアウトだぞ!」

「おい! 何を騒いでいるんだ!」

 修兵が大声を出した為、見張りの兵士が叫んだ。

「あ、何でも無いっす!」

 適当に誤魔化した。

「…見張りが付いてちゃ、零華に電話で連絡出来ないね…」

 当初電話で連絡を執ろうとした理奈だが、通話をしたらバレてスマホを取り上げられると考えて、LINEでの連絡を行う事にした。


 その頃零華は…?

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