37・80年代末の、バラエティー番組から…
約一年ぶりの、『蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君』の更新ですわぁ。
更新しなかった理由は、『転生したドララー』や他の作品の作成が理由ですが、ただ単純に文章が思い浮かばなかったという理由もあるんですわぁ(話の筋は思いついてました)。
因みに今回のタイトルは、この話の最後の部分から来ているんですわぁ。(別のタイトルでしたが、色々考えて変えましたわぁ…)
シエラ達が捕まった少し後、零華、理奈、修兵、灯里、直樹、大輔、凛の七人は、、直樹のアプリをダウンロードしたスマホを片手に、街中を歩いていた。
直樹曰く、このアプリは本来、GPSか地図アプリと併合して使うのだが、此処が何処だか分からない場所、即ち地図が無い為に、スマホのアプリに表示されているのは、レーダー状に画面に点が表示されている状態であった。
早い話が、某七つの球を集める時に使う、レーダーの様な感じである。
凛は『異世界転移』を語っていたが、このアプリを使う事により、その仮説が濃厚になった。何故なら直樹が、『地球上でGPSも繋がらないなんて、ありえない』と述べたからだ。
「とりあえず、このアプリのおかげで、この街で逸れても合流は出来るね?」
街中を進みながら、零華が直樹に言った。
「そうだな…まあなるべく離れない様にしないと」
そう直樹が返す。
街中を進んでいく七人だが、周りには街の住人も居り、中世風の服装の住人に対して、零華達の制服姿は目立つ様であり、注目の的であった。
「ねえ零華…私達、結構目立ってるよね?」
理奈が隣に来て、話しかけた。
「うん…早く孝明達や麻美達と合流したいね…」
そう零華は返した。
「とは言ってもな零華。これじゃ良く分からないぞ? 只でさえこの街、迷路みたいな街だしな」
と、修兵がスマホ画面を見せつけながらぼやいた。
「文句言うなよ! 衛星が使えれば、もっと制度の良い地図になるんだ!」
アプリ開発者の直樹が、修兵に文句を言う。
「まあ落ち着きなよ」
零華が二人を宥める。
「直樹のアプリのおかげで、他の皆も見つかりそうだし…頑張ってみようよ」
何とか場を落ち着けて、零華は先に進んだ。理奈達四人も零華も続き、直樹も自分のアプリを褒められた事に機嫌を直したのか、零華に続く。
「…ってか零華…お前が兵士の誰かを逆ナンして聞き出せば」
「怒るよ修兵? 僕は男だ」
本気か冗談かも分からない修兵の言葉を、零華はバッサリと斬り捨てる。苦笑しながら修兵は、スマホを取り出して操作をし始める。
「なるべく合流はしたいけど、無理な場合は一旦この街から脱出しよう。無理して僕ら迄捕まったら、お終いだからね」
冷淡とも言える零華の考えだが、状況が状況だけに、誰も反論は出来なかった。
「! 太一!?」
その時スマホを弄っていた修兵が、零華の親友の一人の名前を叫んだ。
「修兵! 繋がったの!?」
零華が修兵に駆け寄り、他の皆も駆け寄った。零華は修平からスマホを取り、スマホに耳を当てた。
「もしもし太一!? いま何処に居るの?」
『零華!? 修兵と一緒に居るの?』
「うん。他にも何人かと一緒なんだけど…一や孝明とは一緒じゃないの?」
『それが…あっ! 零華達が居た!』
「えっ?」
太一の言葉に、零華は辺りを見回した。すると少し離れた建物の間の道の先に、太一の姿が確認出来た。
太一は此方に向かって走ってくる。
「太…」
零華は太一の名前を呼ぼうとして、言葉を止めた。何故なら…太一の後ろから太一を追いかける様に、大勢の兵士(零華の目測では百人程)が走ってきたからだ。
「…どっかのバラエティー番組…?」
理奈がポツリと呟いた。
「逃げろぉぉぉ!!!」
修兵の言葉に、零華達は走り出した。その後を太一が追いかけてきて、更に後ろからは大多数の兵士達が追いかけてきた。
水の都は喧騒で騒ぎになった。
太一合流…太一の情報は、『25・登場人物 1』を見て下さいなぁ。殆ど情報が無いですが…。
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