36・その頃、別のクラスメイト達は…
言い忘れていましたが、PⅤ3000越えおおきに。
今回は前回の二倍ですわ。前回が短いだけ…。
零華達が行動を開始し始めていたその頃、別の場所の路地にある、別の廃家では五人の少女の姿があった。
麻美、千秋、シエラ、千鶴、美海の五人である。その内先程理奈が、麻美と千秋に連絡を取っていたが、二人共それに気づいていなかった。
「それで、此れからどうするのじゃ?」
古風な口調でシエラが尋ねる。
「まあとりあえずは、理奈と灯里と合流したいけど、現実的に難しいだろうな」
麻美が諦める様な口調で言う。
「どうして麻美?」
千秋が尋ねる。
「私達だって脱出が出来るかどうか難しいんだ。理奈達には悪いけど、他の皆の事を考えている余裕は無い」
キッパリと言う麻美だが、それは事実の為か、千秋は反論出来なかった。
「…零華が居れば、何とかなりそうだがのぉ…」
シエラがポツリと言う。
「? 何で零華なの?」
千鶴が尋ねる。
「零華は頭が良いし、機転の利く男じゃ。こういう状況でも、きっと打開策を考えるだろう」
シエラが理由を話すと、美海がふと思った。
「そういえばシエラって、良く零華に気を掛けているよね? もしかしてシエラ…零華の事が好きなの?」
「なっ! 何を言っているふしだらな!」
戸惑った様な声を出すシエラ。
「私はただ、零華が私と同じ、異人の血を引いているから、気になっていただけじゃ!」
「ムキになる所が、怪しい」
ニヤニヤしながら言う美海に、シエラは顔を赤くする。
「シエラ。そんな顔を男子に見せたら、色々と惹き付けられると思うぞ」
麻美が言う。
「そういえば、明司と興人…偵察から帰ってこないね」
千鶴が表通りの方を気にしながら呟いた。実はこの五人の女子以外に、男子二名、即ち明司と興人も居たが、二人は近くに偵察に出ていた。
「この街は迷路みたいだから、迷っているんじゃないか?」
麻美が答える。
「…心配だな…」
千鶴が心配そうな声を漏らす。
「何千鶴? やっぱり明司の事が気になるの?」
美海に言われて、今度は千鶴が赤くなる。
「なっ! 違うって! 私はただ心配なだけで…」
そう弁解するが、千鶴以外の四人は信じていない。
「はは…まあ二人が帰ってきたら、此処を移動しよう。そうしないと」
「俺達に見つかる…からか?」
「「「!?」」」
突然麻美の言葉を遮る様に聞こえた声が聞こえ、五人は振り返ると、其処には、ショートジャケットにショートパンツといったラフな格好をした、自分達より少し年上の少女が居た。
短めの金髪の髪をしており、可愛らしい顔立ちにヘソ出しルック、惜しみなく出している足は、男性なら惹きつける要素を持っていた。
「だ、誰だ!?」
麻美が警戒心を剝き出しに尋ねる。
「俺か? 俺はエレン。エグ・マリン王国の隊長の一人だ。お前らが太陽の聖堂に現れた侵入者か?」
エレンと名乗った、男口調の少女は、腕を組んだまま麻美達を見ながら尋ねた。麻美達は一瞬、『太陽の聖堂』が何なのか分からなかったが、恐らく自分達が現れた場所だと推測した。
「だったらどうなんじゃ!?」
シエラも警戒しながら尋ねる。
「いやなぁ…ユリアン…俺の兄貴が捕まえろって」
何の事もない口調で言うエレン。すると…
「じゃあ拒否するさ!」
突然麻美が駆け出して、エレンに向かっていった。
「はぁ!」
そしてエレンに向かって、回し蹴りを叩き込もうとした。
ドガァ!!!
「!?」
しかしエレンは、それを片手で軽く受け止めた。
「ほぉ…お前格闘技をやっているみたいだが…俺には勝てないな」
エレンがそう言った瞬間、麻美の腹部にもう片方の手を叩き込んだ。
「げぇ!?」
麻美は声を出して倒れ込み、そのまま気を失ってしまった。
「無駄な抵抗は止した方が良いぞ。コイツみたいになる。あああと、服装からお前らの仲間だと思うが、野郎を二人捕まえてるからな」
エレンの言葉に、残った四人は明司と興人も捕まったと理解出来た。
「くっ…」
今度はシエラが向かっていこうとしたが、それを千秋、千鶴、美海が腕を掴んで止める。
「駄目だよシエラ! 私達じゃこの人には勝てない!」
千秋の言葉に、シエラは顔を俯かせて諦める。
「そうそう。お前らみたいなガキには、俺に勝つことは出来ないさ。まあ安心しろよ。連行して牢に入れるだけで、殺しはしないさ」
抵抗しないと判断したエレンは、表通りに声を掛けた。すると数名の兵士達がやって来て、千秋達五人を拘束し連行していった。
シエラ達掴まってしもうた…。
シャロンもシエラも、同じゲームから来ていて、何方もお気に入りのキャラですわ。
因みに今回のエレンという名前ですが、以前出たユリアンから連想して、某フリーシナリオのRPGのゲームのキャラから来ましたわ。ユリアンは適当に浮かんだので、使いました。
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