32・空に浮かぶ物 2
前話の後半なので、少し短いですわ。あとゲームやってて、執筆時間短くなったですわ。すみません。
水路から少し路地に入った所に、一軒の廃墟の空き家があった。その中に三人の姿がある。大輔と凛…そしてゲームパッドの様な物を操作しながら、ノートパソコンの画面を見ている直樹であった。
三人は神殿から脱出後、零華達同様に街中を彷徨い、偶然見つけた空き家に忍び込み、其処に身を隠していたのであった。
「どう、直樹? 出口の場所は?」
大輔がパソコン画面を見ている直樹に話しかける。
「…広くてまるで分からないな…此処はベネチアなのか…?」
直樹がパソコン画面を見ながら答える。直樹が見ている画面は、直樹が持ち込んだドローンから映された映像であり、直樹はドローンで場所の把握を試みていた。
「他の皆は…無事なんやろか…」
凛が板に塞がれた窓の隙間から、外を窺いながら呟いた。
「一応下にもカメラを向けたりしているから、2‐Aの誰かが居れば、分かる筈だけど…」
パッドを操作しながら、目を皿にして画面を見る直樹。その時…
ピリリリリ!!!
直樹のスマホが鳴った。
「んっ? 電話? そういえば何故か2‐A限定で、スマホが使えたな…」
そう言いながら直樹は、スマホを取り出して確認する。
「!!! 零華からだ!」
電話は零華からであった。その声を聴いて大輔と凛も寄ってきた。
「零華から!? はよ出てや!」
凛に急かされながらも、直樹は電話を出る。
「もしもし、零華? 何処に居るんだ? 他に誰かと一緒なのか?」
『直樹落ち着いて! 僕は今、理奈と修兵と灯里と一緒に居るんだ。場所は街中の路地の一角なんだけど、その上空にドローンが見えるんだけど、直樹のドローンなんだろ?』
「ああ、そうだけど…ちょっと待ってて!」
直樹は一旦耳からスマホを離し、ドローンを操作してカメラを下に向けた。すると真下の路地に、零華達が居るのが見えた。画面に映る零華が手を振っている。
「あっ見えた。無事だったんだな」
『まあね…直樹は他に誰と居るんだ?』
「僕は大輔と凛と居るぞ」
『何とか合流出来ないかな? そのドローンで誘導してくれないか?』
「分かった。電話は通話状態にしていてくれ。僕はドローンの操作に集中するから」
『お願い!』
直樹は大輔にスマホを渡した。大輔は二言三言話すと、凛が理奈や灯里と話したいらしく、スマホの取り合いになった。直樹はその二人に意に介さずに、ドローンの操作をし始めた。
※ ※
「何とか合流出来るみたいだ」
零華がスマホから耳を離して、理奈達に説明した。因みに耳を離したのは、電話の向こうで大輔と凛の声がうるさかったからである。
「じゃああのドローンを見ながら、直樹達の所に向かうぞ!」
修兵の言葉に三人は頷いて、路地から出てドローンの動きを注意しながら、直樹達に所に向かうのであった。
合流を目指す零華達、果たして無事に合流出来るのか…?
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