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蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君  作者: 黒猫キッド
第1章・日本での日常編
24/133

23・最後の日常 4

 昼休み‐零華は昼食を食べようとする。

「朝はバタバタしたから、ごちゃ混ぜに色々持ってきてしまった…教科書とか出す時は、何とかなったけど、流石にそろそろ整理しないと…」

 そう言いながらカバンを開けると、ゴチャゴチャになった中の様子が視認出来る。

「あ~あ…パンは無事かな…? 何入れたんだっけ?」

 零華はカバンの中を確認する。

「…教科書やノート類に菓子パン他に、昨日見た謎のノートに音楽プレーヤー…更に…あっ!?」

 カバンの中には、昨日理奈から貰ったぬいぐるみまで入っていた。

「しまった…あの後動画撮影したから、抜くのを忘れてた」

 ぬいぐるみを奥に入れる零華。

「おい零華。どうした?」

「!?」

 背後から急に修兵が話しかけ、零華は小さく飛び上がる。

「な、何? 修兵」

 慌てて菓子パンを取り出し、カバンを閉める零華。

「何って、飯食わないのかって、聞こうとしただけだぞ? ってかカバンの中に、何を入れているんだ?」

 あまりにも慌てて閉めた為に、修兵は不審に思った様だ。

「…教科書とかノートとか音楽プレーヤーが、ごちゃ混ぜに入っているんだよ。あんまり酷いから、見せなくなかったんだ」

 まさかぬいぐるみを持っているとは言えず、ぬいぐるみ以外の物を説明した。

『修兵に見られたら、数秒後にはクラス全域に広まっているよ…』

 そうなったどうなるのか、容易に想像出来た為に、零華は隠した。

「ホントか? 実はエロ本でも入れてるんじゃないか?」

「なっ!? 何でそんなの僕が持っているんだ!?」

「いやいや。案外持ってそうじゃないか…実はさっき俺も、三階への階段の所で、グラビア雑誌を拾ったんだ。多分三年生のだと思うぞ」

 桜花学園の三階は、三年生の教室がある。因みに零華達二年生は二階である。

「そんなの拾わないでよ…僕はまたどっかで食べてくるからね」

 そう言って零華は、菓子パンと念の為に見られない様に、カバンを持って教室の出入り口に向かう。

「おっと!?」

 その時、大きなリュックを持った直樹とぶつかりそうになった。

「ごめん零華」

「いや良いよ直樹。ってか何そのリュック?」

「ああ、実は今日科学部で使うドローンが入っているんだ。他にも様々な道具が入っているから、大荷物になってしまった。持ち歩いているのは、他のクラスの奴とかに盗まれないようにな」

 直樹は科学部に所属している。

「そっか…まあ気を付けなよ」

 そう言って直樹と別れて、教室を出る零華。何時ものバルコニーに向かう途中、スマホを見てみると、メールが来ていた。


 参加者 男子1番・東屋 尊 4番・相良 大輔 5番・佐久間 興人 9番・野中 来季 15番・山村 直樹 女子3番・小原 南美 梶本 菜々美 残り14名


 さっき話した直樹を含め、新たに7名もの参加者が増えていた。

「…何なんだろ? あの『異世界転移メール』…」

 クラスの誰かが送っていると思われるメールに、疑問と何故か不安を感じる零華であった。


 さらに増える参加者達…。

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