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蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君  作者: 黒猫キッド
第1章・日本での日常編
23/133

22・最後の日常 3

 ちょっと短いですが、今回も後の展開に必要な為ですわ。(本音は投稿時間が迫った為に、予定より短くなりましたわ)。

「はぁ…重いな…」

 零華は職員室から、次の授業で使われる大量のプリントを運んでいた。何故運んでいるかというと、零華は2‐Aのクラス委員だからである。

 実は理奈もクラス委員なのであるが、零華が教師から頼まれた際に、『僕一人で良いよ』と言った為に、一人で運ぶ事になったのだった。

「見栄張んなきゃ良かった…僕より理奈の方が力があるから、確実的なのに…」

 自らの浅はかさと非力さを嘆く零華であった。

「ってかクラス委員も、去年も僕がやったから、今年は来季に任せようと思ったのに…」

 零華は去年の1‐A時代もクラス委員をやっており、今年は自分の次に成績の良い、来季に任せようと思ったが、皆がグルになって零華に押し付けたのであった。

「兎に角文句言っても始まらない…早く届けないと…」

 そう言いながら教室に足を進める零華。その時…

「大丈夫か? 零華」

「! シエラ」

 其処に話しかけてきたのは、落ち着いた性格であるシエラであった。このシエラ、結構男子に人気があるが、その一つが…。

「私が通りかかったら、お主が大変そうでのぉ…手を貸そうか?」

 シエラは零華と同じ歳であるが、何故か古風口調であった。その口調が一部の男子の人気を得ていた。

「大丈夫だよ。女子のシエラに任せる訳にはいかないよ」

 そう断る零華であったが…。

「遠慮するな。自分で言うのも何だが、私もそれなりの力はある。お主は右目が見えてないのだから、大変であろう…。どれ、半分貸してみよ」

 そう言ってプリントの半分を、やや強引に取ってしまった。プリント持ったシエラは、特に重そうにしていなかった。

『うわぁ…理奈だけじゃなく、シエラよりも僕は非力なのか…』

 ショックを受ける零華だったが、ある事を思い出した。

『そういえばぁ…僕も多分ハーフだと思うけど、シエラもハーフなんだよね…』

 シエラの名前と顔立ちは日本人離れしており、以前理奈から聞いた話では、父親が外国人という事を聞いた事があった。

『ハーフが一クラスに、二人も居るって、結構珍しいよね…』

 プリントを運びながら、シエラの顔を見てそう思う零華。

「? どうした? 私の顔に何か付いておるのか?」

「! ああいや、何でもないよ」

 慌てて誤魔化す零華。

『一昨日修兵に、僕の異性への好みを教えた時、シエラを進められたけど…まあ、シエラが年上だったら、考えたかもなぁ…』

 零華は女性の好みが、『年上の落ち着いた人』である為、もしシエラが年上だったら告白していたかも知れないと、考えるのであった。

 やがて二人でプリント運んで、教室に着いた。その際にシエラと運んだ為に、零華は修兵から、『やっぱりシエラが良いんじゃないか?』と揶揄われたのであった。幸いにもシエラには聞かれなかった。


 シエラのモデルになっているのは、某ゲームの二作目に出て来た、同名の吸血鬼の少女ですわ。古風口調も其処から来ていますわ。結構美人なので、好きなキャラですわw。

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