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始まりの朝ごはん  作者: 桃縫ヌヌ
第2章 A国決戦
20/30

20.食べてもいいっぴ

エピソード20.食べてもいいっぴを最後まで読んでいただきありがとうございます!

感想、評価、ブクマ、レビュー待ってます!!

待機から4日目の夜


「ヘルビン様、明日侵攻再開ですか?」


ヘルビンの側近の護衛兵が尋ねる。


「そうっぴ。情報は漏れてるっぴ?」


護衛兵にマッサージをさせているヘルビンは気持ちよさそうに答えた。


「今のところ、そのような情報はもらってません。」


——コンコンコン


「ヘルビン様、国王様から伝言をいただきました」


もう1人の護衛兵がノックをして、建物に入ってきた。


「E国が戦争を仕掛けてきた。その防衛はナンバー1、4、5で可能だ。

私たちの計画は問題ない。そのまま遂行せよ。とのことです。」


「……了解っぴ。」


E国——通称エッグ国はB国の北に位置する国である。

ランドビーとポールトの家もB国の北に位置している。


「……計画通り、明日の朝、再開っぴ。」


5日目の朝を迎える

今日は46度を超え、熱風が吹き荒れている。

それでも、計画通り、A国侵攻を再開した。

B隊の隊員には知らされていなかったため、B隊の隊員にとっては、5日目の朝にいきなりA国侵攻を再開することになった。


「急すぎるよ……気持ちの準備ができてないって。暑いし……」


チンタマは急すぎる再開に愚痴を漏らす。


「息子揉んでおけよ。ポールトはもう揉んでるぞ。」


ランドビーは鋭く言い返す。

ポールトはA国侵攻再開と知ってから、間隔を開けて揉んでいた。


「なんか落ちつくんだよな」


ポールトはもみもみしながら、言った。

今日、先頭を歩いているのは民兵で、その次がB3、B1、B2の順である。

民兵を盾にしているのは明らかである。


炎天下のなか、ひたすら進み続ける。


「腹減ったから、途中で動物狩ろうぜ」


ランドビーが提案した。

今日はまだ一食も食べていないから腹が減っている。

ランドビーは相変わらず、食事への執着心がすごい。


「久しぶりにいいな」


ポールトがポキポキと指を鳴らして、ワクワクした様子である。

3人はB3に上がってから、動物を狩っていないので、久しぶりである。


「俺狩るの下手だから、ランドビー分けてくれるよね?」


「むり」


「ポールトってホントにハンサムだよね。だからさ……」


「むり」


チンタマは2人の股間を揉みまくった。


それから、規律よく侵攻している隊をこっそり抜けて、食料を探した。

しかし、A国はB国よりも遥かに動物、植物が少なく、食料を見つけることができなかった。

ただただ平原が広がっており、動物や植物が全然見当たらなかった。

半日ほど歩くと、大きな村が見えてきた。



「ここで一旦、休憩っぴ。

民兵とB3兵に告ぐっぴ。

村にいる村人は殺して、"食べてもいいっぴ"。

村に残っている食べ物は早いもの勝ちっぴ。」


ヘルビン隊長は馬に乗りながら、手を挙げて大きな声で伝えた。

民兵、B3隊員たちは一目散にA国の大きな村に走り出した。

防壁攻略にて、半分近く減り、2300人となった民兵と出番のなかったB3兵2000人が一斉に向かう。

今日は、全兵何も食べていないから、飢えている。


「な……村人を食べてもいい?」


ランドビーは言葉を失い、額から汗が垂れる。

ランドビーの過去、お父さんを食べた過去が脳裏にちらつく

それはダメだろ……

フルトム隊長に戦争をなくすという夢を託されたのに……

それだけは……


「……やめろよ……やめろよ、やめろ!!」


ポールトはブツブツと言い始めて、怒鳴った。

しかし、その声は周囲の雑音によってかき消される。


「行くぞ!!村人を助けにいくぞ!!」


チンタマは村に全速力で向かった。

2人もチンタマを追い越す勢いで飛び出した。

大きな村は家が200軒以上あり、A国でも有数の村である。

先に着いた兵士たちは食料保管庫を発見し、食料の取り合いとなっている。


「はあはあ……」


ランドビーとポールトはチンタマを追い抜かし、食料保管庫ではなく、民家に向かった。

チンタマは少し遅れて、到着し、3人は汗だくになりながら、家を開けて回った。

100軒以上開けて回ったが、村人はいち早く逃げていたらしく、1人も村人はいなかった。


「みんな逃げてるっぽいな……よかった」


ポールトは安心して、一息ついた。


「腹減ったな……今日食料配られないから食料探しにいこーぜ」


ランドビーは今日まだ何も食べていないため、腹ペコである。


「全然食えなかったな。村人殺して食べようぜ」


「そらそーだろ!!」


とんでもない体格の坊主2人組の民兵は食料保管庫が空になり、民家の中を漁り始めた。

坊主2人組はカルロス副隊長の筋肉と同じくらいの筋肉を身にまとっている。


「あいつら全部食い尽くしたのか……ふざけんな」


民兵たちが食料保管庫を食い尽くしたことを察したランドビーは口が悪くなってきた。

ランドビーは相変わらず、お腹が減るとイライラする。


「ランドビー落ち着けよ、久しぶりに自力で取りにいこーぜ。なあチンタマ。」


ポールトは3人で近くにある大きな森にて、動物を狩ろうと考えていた。


「……あれチンタマは?」


ポールトがチンタマを探し、キョロキョロした瞬間——


「——ポールト!!ランドビー!!」


チンタマは大きな声で2人を呼んだ。

2人は大声が聞こえた家に、ダッシュで駆け付けた。


その家には、動揺しているチンタマと痩せ細って、怯えたおばあさんが布団に寝たきりになっていた。



「なんで逃げてない!?」と言いかけたポールトだったが、おばあさんの哀れな姿を見て、何も言葉を発せなかった。

動ける体ではないことは明白である。

置いて行かれたのだろう。


「おばあちゃん安心しろ。俺らは味方だ。おばあちゃん何日、ご飯食べてないんだ?」


ランドビーがおばあちゃんを落ち着かせようとする。


「……わ……から…ない。」


おばあさんは喉がカラカラで声が掠れている。

チンタマは即座に水を飲ませてあげた。


「なかなか食料ねーな」

「イライラするぜ」


さっきのとんでもない体格の坊主2人組の民兵がこの家の近くまでやってきた。


……おばあちゃんを絶対守る


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