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「納得なんか出来ない」

「何よこのゴミみたいなシナリオ」


 闇の中で目を覚ました私はこの物語に吐露する。


「でもワタシ、これを繰り返した方がハッピーエンドに行けないかな?」


「私がユカリちゃんを殺すかあのディバインに殺されるか二択でしょ?」


「私さ・・・そもそもユカリちゃんはとっくの前に死んでんのよ?死体蹴りばっかしてると現実に戻れないよ?」


 私とわたしとワタシの会話が途絶する。


 すると本体が口を開く。相変わらず隅っこにちんまり座って泣いてる。


「現実になんか戻りたくない」


「「「・・・・」」」


「現実は酷い・・・私はもう耐えられない、一生本の中で過ごす・・・だって現実には私の愛したかった家族がいない、妹がいない世界なんて苦痛でしかない」


「でも本体、本当に逃げてばかりでいいの?」


「意思は尊重する、でもさ〜?この世界に生きてもどうせユカリちゃんは死ぬよ?あんなに優しくてお人好しで人を疑わない天使のような女の子が毎回無残に殺されるを眺めるって悪趣味じゃない?」


「それか本当はユカリちゃんを痛めつけたいとか?殺したいほど憎んでるとか?」


「偽物がユカリちゃんを語らないで!!私の妹を傷つけたのは外部のせいよ!!私が守ろうとしたのに、私が助けようとしたのに!!だからアリアンロッドを殺して神の権能を手に入れる!!そうすればユカリちゃんは帰って来る、皆も復活させれば欲しかったいつもの日常が待ってる」


 永遠に泣き続ける本体に三人は同情する。


「でもそれって・・・自分の意思じゃん」


 するとワタシが異議を唱える。


「ユカリちゃんはそれを望んでるの?ユカリちゃんは本当に永遠に生きたいの?ユカリちゃんが欲しいんじゃなくて“理想の妹”が欲しいだけなんじゃない?」


「当たり前じゃない!ユカリちゃんならそうするわ、だって現実であんなに苦しんでたのよ?きっと分かってくれる、姉妹だもん」


 次の世界が開く、また三人がハッピーエンドの為に連れ出される。


 もうアリアンロッド達が創る世界の言いなりにならない。


 ユカリちゃんも分かってくれるよね?私が一番ユカリちゃんを知ってるもん、お姉さんに任せなさい。


 ユカリちゃん、もう少しだけ耐えて。後少しでアリアンロッドを殺せる、そしたらまた一緒に過ごそう♪もう大丈夫、現実になんか戻らなくても幸せは手に入るから。


 あと何回ユカリちゃんの死を見届けるかは分からない、私も痛みに耐えるから頑張ろうね。

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