「終わらない英雄譚」
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「ふぁ〜よく寝た〜ユイさんおはよ♪」
ユカリちゃん?何で??
「えへへ、遂にスイカズラ冒険者活動だね!」
スイカズラ冒険者?今更?
「どうしたの?もしかして具合悪い!?」
違う、時間が戻った。
アリアンロッドとユウガの魔法は全てを白紙にしてまた違う世界に創り直す筈、もしかして私が知らない情報が?
「おーい?早く行こうよ」
ユカリちゃんが呼んでる、一先ず一緒に行動しよう。
私はユカリちゃんと共に行動した。
だがおかしい、本来なら一年後には仲間が沢山増えてユカリちゃんの心をボロボロにする最悪なストーリーが繰り広げられるというのに・・・
一年後・・・
スイカズラ冒険者は中堅冒険者として少し有名になった。街の人達からも可愛い姉妹として名が知れてる。
私の目は相変わらず抉れた目の中に銀河が広がってる、でも皆・・・怖がってない。
「ユイちゃんお疲れ〜☆今日は私の奢りだよ☆」
夜、私達は何時ものように仕事終わりに一杯交わす。乾杯後、ユカリちゃんは一気に飲み干した。
「最近お気に入りの酒場はお酒が美味しくてずっと飲んでいられるね!」
二人きりで仕事をこなして、誰とも仲良くなれず毎日一緒に過ごす、本来なら喜ぶべきなのに何だか淋しい。
「ずっと一緒にいようね〜♪」
違う、こんなの私のユカリちゃんじゃない。
ベロベロに酔ったユカリちゃんを担ぎながら帰っていると背後から殺意感じた。
私は咄嗟の判断で避けたがユカリちゃんの頭上にはたった銃身が長い武器が放つ弾丸が脳天を貫いていた。
「つまらない物語だったな?」
振り返るとそこには厄介者が居た。
「誰とも仲良くなれずずっと独り占めできる世界線になるなんてな」
「そっちが下手打っただけ、変わるんじゃないの?」
「アンタのお陰で戻っただけだ、次の世界でも会おうぜ?」
彼はそう言って地面に穴を開けて落ちていった。
私もこの世界線は好きじゃない。




