「終わりなき英雄譚」
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「ユカリが教師になる世界線、だがストーカーに胸を刺されて死亡、犯人は誰だろうな?」
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「ユカリが剣士になりユイを庇って戦死・・・二ヶ月なんて短いな」
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「ユカリが冒険者となり旅をする、罠に引っ掛かりユイを助けるも自分は全身バラバラで死亡か・・・」
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「ユカリの仲間であるユイが元々ヒステリックな性格がストレスと不満が爆発してその場で絞殺したか・・・はぁ・・・」
段々内容が薄っぺらくなってるな、終わりなき英雄譚の書物がいつの間にか分厚い書籍になってるが既にユカリは二十万回死んでる。
ある意味特別で死神でもあるのが皮肉なもんだ。
神の王室にて・・・
「女神様・・・生きてるか?」
イレギュラーなユイに一撃を受けたアリアンロッド様はあの日から寝たきりだ、どうやら異世界編で斬られた【月送りの剣】が効いているんだろう。
少しだけ会話するとまた終わりなき英雄譚が始まる、アリアンロッド様はその度にその物語
に登場しないとならない、それがルールだ。
「ぐっ・・・どうしてこんなことに・・・私は遊び半分で人間を閉じ目込めただけなのに・・・」
重症の女神は今にも息絶えそうな程衰弱している、あの魔法も大量に魔力を消費すっからそれもあって快復できねぇーだろうな。
「初めてはユイを好きになってユカリが邪魔で色々設定盛ったろ?」
「だって・・・目障りだったから・・・こんな特徴も少ない主人公にしてはしょっぱい無味乾燥な少女なんか殺したくて仕方ないでしょ?」
一身上の都合と言う便利な言葉で納得してたが本音を聞くとどう捉えても駄女神な気がする。
「ディバイン、設定変えられない?このままだと私・・・本当にユイちゃんに殺されるわ」
「例えば?」
「ユイちゃんの都合の良い世界作るとか、実はユカリは死んでないとか」
「無理だな、書いたら最後ユカリが物語を終わらせるまで永遠に続く英雄譚だからな」
弱り果てた女神はそこを何とかと俺に責任転嫁しそうだ。
結局俺を貶した挙句まるで被害者のように創られた物語に行く羽目になった。




