「ユイの嘘」その3
☆★☆★ キリヤマ
「ユイさんよ、何でユカリを巻き込んだんだ?」
突如現れた穴にブロッサムさんが引き込まれ帰ってきた頃には既に身体が肉塊と化していた。
情報屋と名乗っていたユウガはどうやら私が思ってるより女神様と深い関係があるみたいだ。
「月衝撃波」
質問の回答は【月送りの剣】から放たれる斬撃を躱すと背後の女神の寝所である厳重の扉が斜めに痕を残して扉ごと消し去ってしまった。
「ちっ!させる・・」
「私のことも忘れずに」
片割れに夢中になっていますので私の回し蹴りが安易に直撃しましたか。
だが彼は見た目に反してとても頑丈のようで反撃される前に距離を取る。
「キープアウト」
彼の能力はどう見ても異形、腐食、空間生成、全身防御、最早神の所業に近いがどうも神の権能にしては種類がバラバラだ。
それに彼からは魔力を感じない、恐らく人工生命体かもしれない。
「もう一度受けられますか?」
厄介な人が前衛で助かる、私は相手してる横からナイフを取り出して強襲する。
「死ぬほど痛ぇから気を付けな!!」
だが彼に攻撃するとその刃は木像に刺さり地面の下から腹部にボディーブローを受けるとその威力を持ったまま奥の壁まで吹き飛ばされた。
「ぐおぉぉ、ちっ・・・ロボット戦で使った腐食か・・・」
内臓を潰すだけでなく腹の肉が腐食に侵されている。
「アンタが何故そっちに付いてんのか興味ねぇがまた縁がありゃあまた会おうぜ?」
既に腹部の早い腐食により脱力感を覚えるがそれでもまだ口が動く。
「ふふ、そう・・・ですね・・・機会があればまた・・・やはり私は上の職務より自由に行動できる役職の方が勝るか・・・」
腐食はあっという間に私の身体を腐らされ意識が急にプツンと切れたかのように視界が闇で覆われた。




