「ユイの嘘」その1
光星に戻り近未来区へ勇往邁進に進む。
この日はグーさんが予め人を減らして前の戦争で崩壊寸前の本拠地であるシスターズの城に入るのは容易だった。
「何だ貴様ら・・・ぐっ!?」
でもまだ人がいる、排除しようとしたらユイさんが恐らく試し斬りしていた。
切断された部位は雪のような粒子となり虚空に消え去って行く、まるで月に吸収されたかのようだ。
「・・・」
見惚れてる場合じゃない、早く奥に進む、グーさんの計らいによりシスターズの城自体はスラスラ行けた。
城の最奥に行くとそこには何故か見知った人間が背中を壁にもたれ掛かっている。
「まさかソイツと行動を共にするなんてな」
見慣れた軽装に短髪の金色、こめかみは青い特徴持つ人間は一人しか知らない。
「全然顔見せてないから心配したのに・・・君が最後の砦?」
未知の技術に長けた情報能力、此処にいるってことはユーゴ君はそっち側の人だ。
「驚いたぜ?あんなに仲間大好きがただの猟奇殺人者になるなんてな?」
相変わらず軽口を叩く彼に私も皮肉を返した。
「私も、まさか頼れる親友が女神様とただならぬ関係なのは思ってなかったな〜」
あまり笑えないけど武器を構える、同じ感覚で剣と拳をぶつけ、力比べをする。
「ユカリ、あの女に何を吹き込まれた?」
「私がこうなった原因が女神様だってさ、女神様が生きてる限り皆が安心して生きることが出来ない!」
拳武器は私の剣を振る速度に合わせて弾かれる。距離を取ってもちょっとした隙で一瞬にして間合いを取られる。
ワン・ツーと一撃一撃の破壊力が高くユイさんとグーさんの援護が無ければ脳震盪を起こして死んでたかもしれない。
「アナタも・・・仲間?」
ユーゴ君を見るなりゼーナちゃんの見えない抜刀からの斬撃と同じくらいの速さで剣を思い切り振りかざした。
「ちっ、よりにもよってそれかよ!」
武器の特性を知っていたのか装着していた拳武器を投げ捨てると刀身に触れたそれは粒子分解された。
「気を取られるとは、甘く見られたもんだなぁ!」
「隙あり!」
私は大きく横に飛んだユーゴ君に、合わせて攻撃した。
「No.073」
ユーゴ君はそう口ずさむと両腕や首筋辺りが青い金属となり私達の攻撃を防いだ。
「は、簡単にやられると思うなよ?」
ユーゴ君は全身を赤く燃やして今度は此方の番だと二人纏めて強烈なエルボーを食らった。




