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「不穏な温泉のたび」その1

 風星にノア先輩の案内通りに温泉街に辿り着き一泊する。


 日頃の疲れもあるだろうから皆凄く楽しそうだった。私も楽しいよ♪


「皆お疲れ様〜♪今日は私が開発したドリンクがあるから皆で飲まない?」


 趣のある宿泊施設にはしゃいでしまい、思いの外楽しくてやっぱり皆と一緒だと嬉しさも倍だ。


 皆私が作った【サイレンス入りドリンク】は長時間の睡眠と思考を麻痺させ、筋肉の時間が長時間続く特別なお薬をユイさんに教えてもらい皆飲んでくれた。


 エミちゃんとキリちゃんは何か話がありそうな雰囲気だったけど夜になり皆とひと騒ぎした後に寝静まるのを待った。


 勿論私は普通の苦いジュースで皆には特別美味しい物を作った。


 幸せのまま亡くなってくれれば良い。だって次会う時は知らない人同士だしまた仲良くなれば今みたいに仲良くなれる。


 私はまず最初にキリちゃんとエミちゃんが寝泊まりする部屋に向かった。


 深い睡眠の効果覿面、二人は足音すら聴こえていない。


「二人とも、ごめんなさい・・・こんなリーダーの仲間でいてくれてありがとう・・・本当はね、皆で楽しくいれたら何でも良かった・・・それなのに私が死神だから皆を巻き込んで・・・本当にごめん、もしまた会えたら・・・友達になろう・・・」


 満足げなキリちゃんの心臓に鋭く細いアイスピックで優しくゆっくり深く刺した。


 最初はびくびくしてたけど少し立つと動かなくなった。


 このアイスピックは特別で心臓に突き刺した後、息を吹き込むと酸が流れて心臓を溶かす仕様になってる。


 エミちゃんは横向で寝てて苦しまないように喉元に刺して介錯した。


 二人共幸せそう、良かった。


 次はアヤさんとノア先輩、二人の部屋に向かいとやっぱりノア先輩は居なかった。


 代わりにアヤさんを同じように介錯する。


 ノア先輩なら多分私の背後にいる。


 私に敵意なんか無いのに。


 私だって殺したくなんか無いよ、でもこの星界は駄目なんだよ?女神様がいる限り何度でも亡くなる。


 そんなの生きてて無駄だよ、人生は本のように簡単に1ページ目を捲れる程度だなんておかしいよ。


 人生は生きた証、誰かが知ってくれる爪痕、特別な物語。


 それを踏み躙るなんて神様はきっと私達を目に入るゴミだと思ってるの?


「ユカリちゃん・・・」


 涙を流してもそんな神様に慈悲なんかない、あるのは灰だ。


 ねぇ・・・誰か・・・助けてよ。  

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