「避けられない死の膿」
「お馬鹿なユカリちゃんに答えてあげるね?その時にはまだ死の代償が残ってた、貴女が使ってた【ディメンション・グロウ】はさぞ代償が重かったでしょうね?」
「だって、ああしないともっと大勢が亡くなったんだよ!!私は皆の為に・・・!」
「そのせいで死を招いたんだから可哀想よね?ユカリちゃんは人を救う為に大切な人間を生贄にしてまるで“主人公みたいな力”よね?」
私は頑張って反論したかった、でも聞けば聞くほど私の本当の身体に納得してしまい膝から崩れ落ちる。
「ある意味“特別な人間”になったわね、おめでとう」
「そんなの要らない・・・返してよ・・・私の大切な家族や仲間を返してよ・・・!」
「返したでしょ?死を代償はね・・・そして貴女はまた死んで世界が変わりまた貴女が死を招く」
やめて・・・お願いだからやめてよ・・・やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて。
「可哀想なユカリちゃん、でもねそんなユカリちゃんが唯一解決出来る事がある」
私は食い入るように聞き返した。
「神を殺してその権能を奪う、私がその礎になり風星にある【月送りの剣】を使えば・・・貴女を介錯するとね?貴女はハッピーエンド迎えれるようになるの♪」
「誰も死なない!?」
「そう、ユイとラブラブエンドとかキリのお仕事エンドとか・・・貴女が望むなら何度もやり直せる、記憶は引き継げないけどその方が幸せじゃない?どうせ現実のユカリちゃんは既に死んでるしさ」
誰も死なない、それが本当なら私は幸せのまま特別な人になれる。
「きっと女神様は次も同じ事やってユカリちゃんを苦しめる、きっと今度はキリ、エミ、ノアもキリヤマもカイトも皆貴女のせいで死ぬ、それを止めたいよね?」
強く反応する。
「そうよね♪それなら・・・死を司る貴女が介錯してあげなさい、そうすると次の世界で貴女の膿を治せるって研究書に書いてあったの」
「・・・本当に?」
ユイさんは心底から頷いてくれた、きっと間違いない。
「ユイさん・・・本当は自分をこんな目に遭わせた女神様に復讐したいのが狙いだよね?」
「違うよ、私はユカリちゃんと幸せに生きたい・・・本当は直ぐに抱き締めて甘やかしたい、でもあの女神のせいでユカリちゃんは精神を犯され都合が悪ければ殺す外道・・・そんな神様殺した方がきっと良くなる、私が神様の座に着けば初めてユカリちゃんを助けられる!私は二度とユカリちゃんを不幸の目に遭わせない!」
ユイさんの言葉は私の胸に刺さり苦しむ私の事を頭を撫でた。
「ユカリちゃん、反撃よ!私達で皆を幸せにしよ!お姉さんに任せて♪」
ユイさんが手を伸ばす、私はその手を取り一緒に幸せな世界を作る為に皆を介錯する為に風星に向かう。
皆には温泉に行こうと半ば強引に誘ってノア先輩に興味本位で【月送りの剣】の場所を聞けた。
最初は神様だから殺すなんて酷いって思った、でも皆を不幸せにする神様なんて疫病神でも何者でもない。
ユイさんが神になればきっと良くなる、そう思っていないとおかしくなりそうだ。




