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闇を斬る音は無し  作者: 織風 羊
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47/63

47 急げ

よろしくお願いします。



 三階への階段を登るエリオットの背後から妖魔の槍が襲い掛かってくる。


 エリオットが掌に仕込んだクノーで弾き返した直後に、妖魔はエリオットを乗り越えロルカを襲う。


「ロルカ、伏せろ」


 エリオットの叫び声にロルカが伏せる。


 妖魔がしゃがんだロルカの頭上を越えようとした時、エリオットの一本のクノーが妖魔の脊髄を貫く。


 妖魔は、そのままの勢いでロルカの頭上を越え、ロルカの目の前で爆裂する。


「エリオット」


 そう言うとロルカはエリオットの放った一本の細い小型のクノーを拾う。

念動力の波動で妖魔を爆裂させたクノーは歪な形をしている。


「行け、ロルカ」


 最早エリオットは、念動力を最後の時の為に貯めておこうとは思っていない。

いくら念動力を貯めておいても、三階の王の間に辿り着かなければ意味がない。


エリオットは、そう踏んだ。


「急げロルカ、私の力にも限界がある」


 ロルカが振り返ると、エリオットは既にロルカに背を向けて、アラゴンとコクトーが撃ち漏らした妖魔と戦っている。


 ロルカは歪な形をしたクノーを握りしめると懐に収め、一気に階段を登り始める。

ありがとうございました。

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