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闇を斬る音は無し  作者: 織風 羊
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48/63

48 玉座に座る者

よろしくお願いします。



 一階の大広間では、次から次へと襲いかかってくる妖魔にアラゴンとコクトーは押され後ずさっている。


「コクトー、防衛に専念しろ」


 アラゴンが念通力で伝えると


「アラゴン、貴方も捨て身になってはいけません」


 コクトーの言葉が蝶形骨を越えて、アラゴンの脳に直接語りかけてくるとアラゴンはニヤリと笑う。

捨て身でなければ、こいつらを制圧できん。

アラゴンは一人頷く。


 その頃3階では。


 ロルカは王の間の扉の前に立っている。


 階段では念動力を使いながらも、それでも無駄遣いせぬようにエリオットが戦っている。


 ロルカの左右背後には、エリオット、アラゴン、コクトーの働きで妖魔達が来れない。


 今、見えるものは、ロルカの目の前にある王の間への扉だけしかない。


 ロルカは大きく広い扉を満身の力を込めてゆっくりと開く。


 扉の軋む音がする。


 扉の向こうは、大広間と同じくらい広い部屋の奥に王の玉座がある。


 人が座るような大きさではない。

この国の王となった妖魔のために作り替えられたのであろう。

人で三人分くらいの大きさがある。

そこに座っているのは、その椅子に丁度合う大きさの妖魔。

姿格好は人と変わらない。


 ただ、目が鼻の上、額の中央に一つしかない。


 ポー。

ありがとうございました。

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