嫌な予感
#日記:地球歴 残存記録 第195日
#場所:独立星系連合 主要拠点惑星 『エレーナ』ガデール共和国首都近郊航空基地
嫌な予感がして跳ね起きた俺は、テントの外へと出た。そこにはタバコを吹かして、整備員と雑談するルーク上級曹長の姿があった。
「どうした、エドワード。まだ、兄貴達は戻ってきてねぇぞ?」
「嫌な…嫌な予感がするんです。」
俺のこういう嫌な予感は必ず当たる。俺はこの直感を信じてきたからこそ、奴隷部隊で生き残れた。俺の予感を信じなかった仲間や上官たちは敵の待ち伏せや罠にかかって死んでいった。
そんな嫌な予感がした。それもこれまでとは比較にならないほどの規模で。もしや…救出任務で何かとんでもないことが起きたのか…
俺の顔つきに冗談ではないと判断してくれた彼は寝ていたパイロット達を叩き起こした。
「エドワード。もしかして…」
「作戦は成功したと思います。ですが、もしかしたら、追撃にあっているかもしれません。最悪の場合、救出任務に向かった陸軍は全滅しているかもしれません。」
「何を根拠にそんなことを!!エルシャル大佐がついておられるのだぞ!」
「姫様と航空軍を逃がすために殿に立ったとしたら?敵の数が想定を大幅に上回っていたとしたら?」
「それは…」
「可能性はあるな。航空軍は搭乗用意を。整備員達は俺とエドワードの機体を最優先で滑走路に出せ。陸軍は持ち込んだ兵器を使えるように用意しておけ。最悪の場合、姫様を最優先で宇宙へ上げる。この惑星を出てしまえば、俺たちの勝ちだ。」
「了解。」
「わかりました!やるぞお前ら!」
「エドワード。お前も準備しろ。」
「最上級曹長!二等軍曹!機体の用意できました!」
「よし…エドワード。哨戒任務だ。俺と飛ぶぞ。ついてこい。」
「わかりました。あと…ここまで来たら無線を解除しましょう。敵にバレたところで今更だ。」
「…そうだな。『スカイタロン』所属部隊員に告ぐ。無線使用解除。航空軍は滑走路にて待機!」
「行きましょう!」




