合流
#日記:地球歴 残存記録 第195日
#場所:独立星系連合 主要拠点惑星 『エレーナ』ガデール共和国首都近郊航空基地
周辺空域
【ザビーダ大尉視点】
「大尉!敵部隊が追ってきております。このままでは追いつかれます。我々が引き離します!そのまま飛び続けてください!ルーク様とエドワード二等軍曹のいる基地までたどり着くことだけをお考えを!」
「馬鹿ども!そんなこと…」
「この作戦はシェリーナ皇女殿下を救い出すことにあります!大尉には何度も命を救って頂きました。戦友の家族の面倒も見てくださった。貴方の指揮のもとで飛べたことは我々の誇りです!」
「待て!」
「行ってください!大尉。」
「姫様をお願い致します!」
「帝国に勝利を!」
くそ…私にできることは、姫様を基地まで送り届けることだけ。彼らの思いを無駄にせぬためにも。
「大尉!彼らを助けましょう!?私のために犠牲になるなんて!」
「いけません…。貴方を救うことが我々の任務。彼奴等の思いを無駄にしないためにも…」
殆どの敵機は彼奴等が引き付けてくれたが、一機だけ中々引き剥がせん。
と思ったのも束の間、敵機は何者かによって撃墜され、墜落していく。パイロットは脱出する暇さえなかったようだ。
この非情なやり方は一人しか知らない。
「ザビーダ大尉。ご無事ですか?」
「兄貴生きてるようだな?」
「あぁ。お前らの声が聞けてうれしいよ。」
何とか基地周辺空域まで戻れたようだ。
だが、マリーク皇子がこれで諦めるとは思えん。直ぐに奪還に動くだろう。
だが、任務のために散っていったエルシャル大佐含め陸軍の隊員たち。そして、俺を守るために決死の思いで殿についてくれた航空軍の隊員たち。
彼らの思いを繋ぐためにも負けられん。




