実力確認②
#日記:地球歴 残存記録 第193日
#場所:南部方面軍本部 航空軍専用区画 演習用シミュレーション機前
「ん…まぁ、ここまでは
予想通りのメンツが残ったな。」
結局、残されたのは、イルメシアス男爵家一行と俺だけ。
「イルメシアス達は攻撃的で迫力のあるスタイル。だが、エドワード君は、迫力こそないものの、一撃コックピットに叩き込んで終わらせる。優しそうに見えて一番残酷だな。」
「残酷だなんて…私はあくまでも敵であろうと死ぬときは苦しまないようにしたいだけです。」
「エドワード伍長。とても優しく勇敢ではあるが、敵に対しては常に冷静に対処することを心がけろ。躊躇すれば死ぬのは君だ。」
「精進します。」
「さてさて、次は誰かな?」
「ルーナ少佐とエドワード伍長。ザビーダ少尉とルーク先任曹長ですな。」
「ルーク相手なら楽勝だな。」
「その鼻っ柱をへし折ってやるよ。」
「やれるもんならやってみろ。万年5位」
「エドワード君。楽しみにしてるわね。君の実力。」
「…頑張ります。」
「強い…というか、あの機体どんだけ頑丈なんだ?」
ルーナ少佐の機体は機動性は他の機体より劣るものの耐久性と兵装の数は群を抜いている。少しでも後ろを取られれば銃撃の嵐に晒される。
何度か当てたものの、何事もなかったかのように追い回してくる。操縦の腕も相当なもので厄介ことこの上ない。
「でも…これで!」
おれはコブラ機動で背後を取った。あの初戦闘で敵エース機にやったものよりもまだ、実行可能なやつだ。
俺はそのままルーナ少佐の後方から、全弾倉を撃ち尽くした。スラスターを中心に主翼尾翼を狙ったため、機体は損傷激しく爆発した。
「いや〜強いね!エドワード君。そもそも最後のアレ何?」
「コブラ機動だろう?戦闘で使うやつは初めて見たが、よくやったもんだ。あれは急にやろうとしてもできんものだ。」
「ありがとうございます。ただ私は実戦でも使ってますし、慣れれば必殺にもなり得ます。」
「なるほど経験のつわものということだな。だがこれで、君が名実ともに南部方面軍航空軍No.2確定だな。」
「え…?」
「ザビーダとルークは時間切れの引き分けだ。」
「あ…そうですか。」
「さてさて…ようやく本番か。最強がどちらか決めようか!経験が勝つか…才能が勝つか。過去のエースが勝つか。はたまた、未来のエース候補が勝つか。」




