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帝国新英雄物語  作者: あるでるの
第一章 門出
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勝ち筋は?

#日記:地球歴 残存記録 第193日

#場所:南部方面軍本部 航空軍専用区画 演習用シミュレーション機前


「父上。先にエドワード伍長と話をさせてもらえませんか?」


「私の弱点でも話すのか?」


「彼は奴隷出身なんです。ここにいる人間で彼だけなんですよ。父上の功績も戦闘スタイルも知らないのは。これは明らかに彼が不利です。父上も対等な立場で戦いたいでしょう?」


「…そうだな。30分やろう。」


「ありがとうございます。エドワード…少しついてきてくれ。」


俺はルークさんとザビーダさんについて行った。つい先程から役職名つけると彼らが怒るようになったのでさん付けで呼ぶことにした。


ある一室、会議室のような場所に入るとあるファイルを見せてくれた。


「これ何ですか?」


「父上の戦闘記録だ。」


「まあ…みてもチンプンかんぷんだと思うが…」


「あの人の戦い方は、超攻撃型だ。ただ、恐ろしいのは、狙いは決して外さない。あの人もネームドなんだ。通称…撃墜王。そして、攻撃を食らっても決して撃墜されない男…不死鳥。ダブルネームドなんて帝国広しといえど父上だけだ。」


「凄いですね。」


「実際凄いんだよ。帝国軍内でもあの人のことを知らないパイロットは居ないぐらいだ。俺やルーク、姉上だってあの人に憧れて航空軍に入ったぐらいだしな。」


「…」


「それで…勝ち筋は見えるか?」


「正直…不安です。私の戦闘スタイルはお二人もご存じのように機動性を生かしたものです。相手の動きが鈍った隙に倒す。ただ、機体を熟知した相手には長期戦は逆に不利になります。」


「ならば…」


「はい。短期決戦しか私に勝ち目はありません。私にもどこまでできるか分かりませんが、私の決死の挑戦どうか見守っていてください。」

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