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1.きっかけは喫茶店㉓

♦男同士の視線


蓮「悪いな、連れていく」

そう言って蓮は綾の手首をそっと掴んだ瞬間ー

海斗がその手を見て、険しい目をした。


海斗「…綾、行くの?」

綾「えっと、」

答える前に蓮が一歩前に出る。

蓮「おまえには関係ないだろ」

珍しく明確に敵意を出した声だった。

海斗も後に引く気はない。

海斗「関係あるよ、綾は大事な友達なんだ。

   …あんたこそ何者なんだ?」

蓮は一瞬綾を見て、

安心させるように優しく目を細め、

再び海斗へ向き直ると、

冷静なのにどこか余裕のなる声で言った。

蓮「綾の”近くにいる男”だよ」

胸が一気に熱くなった。


海斗は驚いたように目を見開き、

同時に悔しそうに唇を噛む。

二人の視線が交差し、

空気が張り詰めた。

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