これが本当の世界
誤字脱字有りましたらご報告をお願いします。
廃墟と言うべきかなんと言うか蔦に絡まったボロい学校に住み早くも半年あの日の出来事は多分この先忘れないだろう
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輪をくぐった先は校庭だったそこには自分以外にも沢山の亜人が居てどいつも不安と恐怖と外の世界に出た事に胸を踊らせている様に見えた
外……汚染物質に犯されない新人類、亜人を全て外に出してシェルター内に汚染物質を自ら入れて生き残りの全人類を自滅させるそれが作戦か
だがこの後はどうすればいい此処に居るのは生きる為に必要な知識がない者達だぞ人間どもに勝手に作られ同じ人間に勝手に捨てられた者達が何万人になると思ってる
「地獄だな」
「そうねでも生きてられるなら地獄でも良いかもね」
後ろから人類…旧人類かと比べると耳が長いだけで変わりがない様に見える女性がしずしずと近寄る
「貴方は戦闘用に記憶を調整されてましたね」
「ダレ?」
「私はキョウコ貴方も知ってるアンコの体になるはずだった者です。芳乃秋の体さん」
「アンコの…で?なにか用か」
「此処を知ってますか?」
校庭の先に有る風化した古い校舎を一瞥する。同じく校舎を一瞥するしなくても分かっている此処は芳乃秋の二月愛奈二人の記憶に有るこの場所は「私立清縁学園」二十年以上前に此処で暮らしていた場所なのだから
「しりつ清縁学園だろ20年以上前に住んでたから知ってる」
記憶の中の芳乃秋がだが
「学…園…ですかふむ。バリケードなど使えるものがあれば確認して使えるようにしましょう手伝いなさい」
「ヤダよオレは自由に生きるんだ」
「知ってますよ芳乃秋も自由でしたから、それに報酬を出せば手を貸してくださることもね故に報酬を出します今回は夕食ですどうですか?」
確かに何万もの難民と居るのとかわりないからな
「それいいが人類からの支援とかあるのか」
「一切無いです。人類は私達が外に出るのとほぼ同時に自滅したでしょうからねゲートを外に繋げれば外の空気が中に入るのは必然でしょうから」
「人類はどうしようもないな」
「そうですね。ですが、私は感謝しますよどんな絶望も希望生まれなければ感じられませんからね。ところでお名前は何と?」
オレにとって人類は何がしたかったのか分からないその部分の記憶はないし芳乃秋は話さなかった。だが、彼女の口ぶりではこの先の地獄の事を思っていても生まれたことに作り出された事に感謝している様だった
「……名乗られたのに返さないのは礼がなかったなマガツヒだ父さんから貰った名だ。それと晩飯はうまいものな」
そういい記憶を頼りに周囲とバリケードを確認に走った
初日はそんなで終わった。初日から色々と大変だったまず最初に水が無いいくら記憶の中で太陽光発電と浄水装置が有って使い方も覚えていても汚染物質に壊されてるし今晩の数万人の寝る場所も飯も布も無い。無い無い尽くしの中、夜の闇は記憶とは別に月明かりと星々の輝きで明るかった
二日目は早速キョウコや一部の元の人間達の記憶を持つ者や人間から外の世界を聞いたり教えられていた奴等が前に立ち約4万人を指示して学園をまるで寮の様に住みやすく掃除やバリケードの補修補充を重点的にして焚き火や飲み水の確保を優先的にしていた
三日目この日は驚いた校庭に数匹の豚、牛、馬、山羊、羊、鶏が表れた。これはまだ生きている人間が居ることを示してた…が後にこれが人間が居た事を意味するのは最後だった
この日は更に驚愕した、話や記憶には有るが実物を見るのはこの日が初めてだった。《怪物》と呼ぶべきモノだ。《汚染物質》はジィニィが作り出した異能ナノマシンを喰ったフルッケル作の異能生物兵器が合成し成長した成れの果てでそれに犯されたモノは正しく《怪物》としか呼べなかった
記憶の中では分解して消していたが外に出てからオレは異能が一切使えなく成っていた。それはオレ以外も例外がなく皆一様に戦う術が消えていた
《怪物》
人だった者、動物であったものも等しく例外なく《汚染物質》を体内に取り込み、取り込み過ぎで自身の姿形が変わり果て意識や思考が有るかどうかさえ分からなくなったモノ
ソレは人の姿をしているが腕は一本多く四足歩行し首は1メートルも長いヤツだった異能が使えなかったが記憶が体が身体機能がソレと戦える様に調整されていた者達で木の棒や残っていたショベルや鉄パイプ、バールなど手近な武器に成りそうな物を使い命懸けで殺した
自分達が噛まれても汚染物質に犯されないと分かっていても元の人間の記憶が邪魔をして異能が使えない事に動揺し初戦は負傷者多数、死者ゼロの戦果が重かった
その後、怪物の襲撃は無く生活がある程度安定し続いた
「あの時は騙されたなただの雑草食わされた」
一人屋上で横になり呟くのは初日の報酬の事だバリケードを確認してできる補修をして戻ったらキョウコから貰った報酬は生の取れたての雑草だった受け取る事すらせずに棄てさせたが
「結局タダ働きだったな」
「独り言ですか?」
いつの間にか隣に座っていた巻き角を持つふわふわ毛の女獣人だった
「何か様か」
「はいキョウコさんから上で寝ている人を呼んできてと頼まれたので」
「面倒だ自由に……『自由ほどの束縛はねぇ』んだったな」
父親で良いのかまだ分からないが少なくともオレは芳乃秋を父親と思っている。その父親の記憶に有る言葉を思い出した。口癖の様に俺は自由だの後に口に出さず心で言っていた儀式のような言葉
「??はい?」
二、三回と頭を捻る女の獣人、屋上から見える校庭には様々な種族と呼ぶべきな亜人達。記憶の中の人とは掛け離れた者達と自身の頭の上の耳を触る
「自由ってのは面倒くせぇな。行くぞキョウコの所まで案内しろ」
掛けられた言葉に安堵の息を吐き出し「こっちです」と案内を始める彼女の後を追う
読んでくださり感謝です。
完結まで後少しですので次の更新を気長にお待ちください。




