本当の世界は 3
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気がつけばそこは檻の中で自分は8610型亜人種成功体1号と言う名前を付けられてた
そんなオレには記憶があるだがこの記憶が自分のものではないと知ったのは変な名前を付けられてしばらくした後だった
自分は芳乃秋、不破杏子、二月愛奈の三人の一部の記憶があり感情があり思いがありぐちゃぐちゃに混ざった記憶がありその中にオレ自身の記憶は何一つもなくオレは何物なのだろう
全面ガラス張りの監獄の様な部屋周りには同じような部屋に同じ様なモノ達の中、唯一安心できるものそれは『俺は俺』と言ってくれる芳乃秋だった
『「で?自分が分からないと?」』
『「おん、さっぱりだ」』
ガラス張りの檻の中で唯一あり記憶通りに使える芳乃秋の異能『分解能力を持つモノ』を通して芳乃秋との会話、少し舌足らずな口調になりながら
『「と言ってもな芳乃秋を元にした亜人実験体だからな本当なら体を成長させ記憶を電気信号に変換して人の今の体からお前の様な亜人…新人類の脳に記憶のみを移植する計画だったからな。まぁ失敗したがな」』
『「ん?」』
『「説明が面倒くせぇ……兎に角新しい人類計画は失敗したんだよお前は新しい人生…じゃないな。えーと獣人人生を歩め」』
(獣人…か周りも似たような者だしな)
頭の上にある黒い耳腰から生えている尻尾、三人の記憶の中の人とは大きく離れたソレを持つ自分は世間ではやはり獣人と呼ばれる者らしい
『「そろそろ解放できる待ってろ」』
急に口調が変わる事を芳乃秋は知ってる外と内で敵と仲間で口調が変わるソレをオレもしている
『「了解」』
『「外に出たら自由に生きろよ俺」』
◆◆◆
side:秋
転送装置を出た先にはガラス張りの中に様々な動物の特徴を持つ人が入っている正しく檻。または監獄とも呼べる場所だ
「へぇ鹿の角かな巻き角やあれは鳥の羽かやんちゃって天使(笑)ってかはっはは…ここまで来ると人は滅ぶべきして滅ぶな」
横を通る度に左右の一面のガラスを分解しながらまだ微かに動かせる死神を使い中に居る獣人、有翼人、鱗人、長耳人、小人の手足に付けられている枷を分解してやりつつ一ヶ所だけ回りから一つ離されている前まで歩き進める
「よぅ来たぜ…犬?」
ガラス越しに不敵に笑みを浮かべ偉そうに座るのに尻尾をブンブン振り回してる姿は主人を帰り待っていた犬そのものだ
「こうして初めて顔と言うか全身を見るが耳と尻尾が無ければ人だな」
「どうでもいいがオレはオオカミだそれにはやく出せよ芳乃秋」
ガラス越し故にくぐもった舌足らずな若い子供の声を出し自身の異能?で手足の枷を分解してる少し焦げ茶っぽく見える黒髪の子供の獣人
「と言ってもな俺はもうただの人と大差ないからな」
左の手を握り開きをしながら子供が通れるギリギリの大きさにガラスを分解しそこから這い出てくる獣人の子供…俺の記憶を持ち複製脳達と俺を異能をもしかしたら、いやほぼ確信てきに異能以外方法で繋げた張本人
「さてじゃ外に出るぞマガツヒ」
「おん…ん?まがつひ?」
「お前の名前だ8610だからハルトとか狼だからヴォルフ、ルプスとか思ったけど結局は安直だからな。これからを思って禍津日神と言う厄災の神の名前を貰う事にした」
「サイヤク、神」
「ああ『災い』人に不幸をもたらすって意味ピッタリだろお互いに。お前は亜人達を外に出す俺は外の汚染生物を中に入れる。な?互いに災厄だろそんでお前名前無いだろ?だから丁度良いかなってなそれにマガツって略せるし」
「ちゅうに病?だっけそれ」
「四十近くても少年心を棄ててないと誇れよ、まぁお前も半分は俺でできてるから何時まで経っても俺のままだと思うけどな」
のんびりと惜しむように最後の時間を大切に何てのはどうでもいいが自分の子供と言っても過言ではない子供と最初で最後の顔を合わせての会話を切り上げさせるかの様にサイレンが鳴り響く
サイレンに驚く者と怯え恐怖する者達そいつらが混乱し暴れる前に大声を上げて誘導をし始める腕輪を着けた者達
「秋さん!作戦開始だ此方は任せて行ってくれ!」
腕輪を着けた者の一人が声を掛けマガツヒを連れて行く
「へ?!まて芳乃秋にまだ言うことがある」
「舌噛むぞ!」
一瞬。言葉通りにマガツヒと共に消えるそして今まで自身の後ろに居た死神も音もなく姿が消えた
「今までありがとう死神これからはマガツヒを頼むな。さて殺りますかね今できる最大の事を」
side:end
◆◆◆
「舌噛むぞ!」
と言われた瞬間に体に急激な重力が掛かるがそれも一瞬で終わり背を押される
「外に行け」
「此方だ速く」
辺りには同じような亜人と呼ばれる者達が集められ二本の柱の間にある輪に入れられている
「後二人だすぐに連れてくる」
オレを連れてきた男は柱の近くにいる人達に一言伝えるとまたも一瞬で消える
「おいお前獣人の坊主さっさと中に入れ向こうで仲間が待ってるぞ」
笑顔で近づき輪に入れようとする男。字面で見ると危ない様な気がするがそんなことはなく優しく接して来てサイレンが鳴ってるから避難誘導の人に見える
「オレはさいごがいい芳乃秋の獣人だからな」
「!お前がか…そうかなら少し待ってろ天童が二人連れて、来たな」
「最後だ」
そう言い獣人と長耳人を担いだまま輪へ向かうと後ろがら破壊音を立てる何かが近づいて来るその何かが芳乃秋だというのは何となく分かっただからこそオレは
「じゃな父さんいつか……殺しに戻るよ」
一言残して輪をくぐった
読んでくださり感謝です。
完結まで後少しですので次の更新を気長にお待ちください。




