本当の世界は 2
誤字脱字有りましたらご報告をお願いします。
今回は少しだけ長いです。
side:秋
「ここいいです?」
勝手に聞き勝手に前の二人用のテーブル席の空き席に座り込むロリ巨乳
「勝手に座んなロリ巨乳」
「そその呼び方はやめて下さいです!」
そういう身長144センチ、バストD年齢29の童顔の学者が高い声を出す
「事実ロリで巨乳だろお前」
ドロドロで不味いレーション擬きをスプーンで口に運びながら聞く
「っ…はぁジィニィ・ブルクカルですいい加減名前を覚えて欲しいです異能保護者8610芳乃秋さん」
「なんで人の事を実験動物にしてる奴の事を覚えなきゃならんのだ?」
「その変な口調もやめてです」
「語尾に「です」着けるよかマシだろ、用件はさっさとしろ音声は分解してやる」
「…ぁ呆れたです異能を封じる腕輪が機能性して無いなんて私が用事あることも知ってる風でしたです」
「ん?8610から聞いてない?というか研究者側なのに聞かされてないのか」
「何故か頭痛がするのです」
こめかみを押さえながら言葉を探す仕草の後ため息を吐く
「まぁいいです。貴方の複製体はどれも優秀です10にも満たずに異能を発動し完全にコントロールして防護服無しに外にも出れる」
「難点は13で暴走して脳が壊れ廃人になり使えず脳だけ培養液内で成長させれば年齢17で同じく暴走して脳が使えなくなる故に研究が進まないと」
何に怯えたのか冷や汗を流し目を見開き体を強ばらせるジィニィが震える声で話だす
「異能は一人に一つ貴方は分解以外にも使えるです?その為に複製体は二つ目の異能で死ぬのです?」
「ハズレハズレ検討ハズレそもそも用件は違うんじゃねぇか?」
「…っつくづく化け物ですこっちの頭の中を見てるようです。異能保護者5328二月愛奈が怯えた訳です」
「なんだ二月の知り合いかソレは分からなかったな。用件は反乱を起こすために手を貸せと予想してたがなぁ違うのか?」
ジィニィは反乱の単語を聞いた途端に諦めたように呆れたように悲壮感を出しお願いする
「…予想通りで来たのです手を貸して欲しいのです」
「酷い物だな二十年前に世界戦争を異能で作り出したナノマシンを使い世界戦争を止めたがその後、異能ナノマシンを元に更に生物兵器と併用してバイオハザードを起こした馬鹿は別か……まぁ元首謀者の一人として懺悔の為か?」
何時からか頭を下げ意気消沈のジィニィが続きと言うようにボソボソと続ける
「私がナノマシインを作り核や火薬、化学兵器等を使えなくすれば戦争は早く終わると思い作ったです。でもその後であの人がナノマシンを取り込む生物を作るとは思はなかったです」
「初めから異能を使ってる時点で何が起きても可笑しくないがな。でももう二十年以上前の事だろ今は二人とも一…学者?で頑張ってるじゃんまぁシェルターの殆ど俺の複製脳異能で保護されていて十年間進歩してないし有害な物質を何とかする事もできてないが」
「うぅ申し訳ないです」
当時17才の時か世界対戦が起こると噂され実際秒読み段階だったある日始まりはアラビア海周辺国家から大西洋太平洋と海沿いの国家で兵器のみ徐々に無くなる事件が始まり当初は敵国が動いたと戦争がはじまったが世界戦争開始二週間もせずに各国が戦争を中止した
戦争したくても民家すら無くなり何時何処で何が無くなるか分からなくなった世界の何処に武器が有るのか何処で作れるのか帰る場所があるのかと世界中で混乱と恐怖が広がった
石や木、レンガでできた家は消えず残ったが釘や瓦等は消えた家もありそのくせ衛生や電波、テレビラジオは残るとふざけるのも止めてほしい事が沢山起きた
そんなこんなで二週間で終わった世界戦争は当時は自然停戦と呼ばれ鉄すら無くなると言う現象を虫の良いことに今度は世界中手を取り合う事にした。がそれを望まなかった者が今度は消した物を戻し自身の研究を続けたい為に今まで研究し続けた異能者を集めジィニィが作ったナノマシインを今度は同じような異能を使いナノマシインを喰らう生物を作ったが体内のナノマシインを喰らう異能生物はそのまま人体に多大な影響を与えた
世界戦争、ナノマシインテロと続き最後には異能生物によるバイオハザード。ナノマシインを食べた異能生物はその後異能者から切り離され宿主に宿り周囲にいる同じようにナノマシインを食べた異能生物を食べるようになった世界各地で人が人を食べ始める様になり更には人ならざるモノにまでなり異能生物は人と言う生物を汚染する物質にと成り世界は更なる混乱と混沌に落ちた
後、まぁ現在はシェルター内に大半の生き残りが異能者と研究者の両方の力を借りて暮らしているがそのシェルターも年々減りつつありジィニィの様に心変わりする研究者が増えたが
「七瀬川から聞いてるが俺に会いに来たのは反乱の手助けだろ?亜人実験棟の入出キー出せそんですぐに異能保護者3617七瀬川に会いに行け詳しくは七瀬川が答えてくれる」
「3617…未来予言でしたです?」
「ん?あぁそういや嘘を教えてたな」
「嘘です?!」
「その辺も本人に聞けだからさっさと入出キーを出せ」
「………わかりましたです」
ジィニィは白衣からカードを一枚取り出し三秒ほど人差し指を押し付けて渡す
カードは何の変哲もない電子カードだが中央に指紋認識が付いている一定以上の限られた者だけが持っている一部施設のみ使えるマスターキーだそれをすぐに胸の内ポケットにしまう
「七瀬川の能力は過去時間移動だ過去のみのな。で、その七瀬川からだ十分以内に来いでないと失敗するぞ」
返事を聞かずに席を立ちジィニィの食器と共に返却口に投げて食堂を出て走り出す「!ぇあの……マジ…です」と後ろからジィニィらしい声が聞こえるがさっさと移動しろって
『はーい聞こえるかなアキ先輩?』
何かに繋がった様な捕まれた感覚と頭の中に声が聞こえる
『おう遥香どうした?』
『秋先輩酷いよぉ~』
『用件は何だよ今忙しいんだよ』
通路を走る
ごく薄く分解する粒子で摩擦力を分解して速度を上げる曲がり角で曲がれず壁を蹴り無理矢理方向を変える
『静香さんから計画開始までに亜人隔離棟に到着してって』
『七瀬川が…分かった。計画そのものの変更は無しか』
『それな無いですね。あ、後杏子ちゃんから37番目が二日前に居なくなった』
37番目…複製マリナか七瀬川曰く37が始まりとか言ってたな、ならもう始まってるか
『遥香他の奴らに秒読み始めさせろ世界の、いや人類の終わりだ』
遥香からの返事はなく頭の中に聞こえていた声も何かに繋がった感覚も消えた
そして目の前には亜人隔離棟に直通の転送装置
(亜人実験棟のカードで隔離棟が開くとはなそれにしてもマスターキーを時間制限内に使えるかどうかだな)
二本の柱の片方にある差し込み口にマスターキーを差し込む。僅か6秒を長く感じ逸る気持ちを押さえ柱の間に出来た円を見つめる
徐々に淡く光を放ち光の輪が安定する
「お前を持ち主に引き渡す良いな死神」
後ろに居る自身の異能。黒い分解の粒子の塊、嘗ては死神と呼び常に頭を90度曲げ笑うかの様に揺れていた姿とは全く別のおとぎ話などに出てくる正しく狼男へと変貌していた
読んでくださり感謝です。
完結まで後少しですので次の更新を気長にお待ちください。




