本当の世界で生き続ける 終
誤字脱字有りましたらご報告をお願いします。
木々が茂る中を身を隠しながらこそこそと移動して近すぎないよう追跡していた
「暑い。臭い。面倒くせぇ」
「でたマガツヒの面倒くせぇ。何時も言うよな」
隣で同じように身を隠してる槍を手に持ち巻き角がある獣人が何度も聞いたと言うように同じ台詞を言う
「静かに!気付かれるでしょ!」
「シー!シー!っレイカちゃんが一番五月蝿いよ!」
「!ギGaf!aギaGagギg」
木の上で同じく身を隠してる獣人の女が透き通る声を上げ予想より大きな声を隣が注意するがその声も大きく対象に気付かれた
「はあっツ」
大きくため息を吐き出し大きく息を吸い足に力を入れ10メートルの距離を二歩で近すぎ速度を乗せた初撃を入れる
人形で二足四腕の怪物の膝関節を狙い横から膝裏を蹴る
「ラぁ!っまず脚を止めるレイカ!」
「ハァアア!」
気合いの入ってる声と共に木枝の上から重力と遠心力を加えて鉈を振り下ろす
「トロールの再生速度は異常だ短期決戦。切り落としたら蹴って遠ざけろ近いとくっつく」
「言われなくと…も!」
上からの一撃で腕の一本を切り落としたレイカが地面に落ちる前の腕を蹴り飛ばす
「速いな二人とも」
「あんたが遅いのよ!」
「速くしろ肉を削り続けろ!」
腕を切り落としたレイカがトロールと呼ばれた魔物から距離を取るとマガツヒが腰から鉈を抜き一振りして膝を切り付け同じく距離を離す
先ほどまで二人が居た場所をトロールの腕が振るわれるが空振る。そこに無くなった腕の隙から遅れて来た巻き角の獣人が槍を突き出しマガツヒが切り付けた膝とは反対側の足に穴を開け膝をつかせる。が槍が抜けるとその穴は直ぐに閉じた
「レイカ腕、ヨウは注意」
マガツヒが二人に簡単な指示とも呼べないが指示を出し駆ける
「Gagギgfgaaギ!」
不協和音の声を上げ立ち上がろうとするトロールの足の肉を抉り削ぐ
「fgaagffギa!gギgギaafギa!」
「うるっさい!」
「耳が痛くなってくるな!」
「……面倒くせぇ」
振り回される腕を鉈の腹で受け流し、槍の柄で受け、体捌きで避けて各々攻撃の回数と速度を上げトロールの肉を削ぎ続ける
足と腕の肉が無くなる度に再生するがその速度は明らかに遅くなり抉りとった肉が再生しないのを確認してマガツヒがトロールの首を切り落とす
辺り一面血塗れに成った場所で倒れたトロールの死体が急激に朽ち果て死体がほぼ消え残ったのは微かな肉と人骨の一部のみだった
「面倒くせぇ疲れた」
汚れた鉈を振り血を飛ばし軽く吹いた後に後ろ腰に仕舞い歩き出す
「そうだな…ってもう行くのか?」
「バカ言わない私たちの目的はこの先にある集落までの巡回でしょ!それにトロールが五月蝿かったから近くに別の魔物が来てるかも」
「わぁてるよ。ふぅ、にしてもこの道も安定しないな」
得物である槍の血を軽く落としてマガツヒ達の後に続く
「そうね…でもやっぱり会う物は魔物と魔人なら断然に魔物との遭遇率のが高いわ。でもどうして魔物の方が多いのかしら」
「…生まれの問題だソレぐらい知っとけ」
後ろでヨウの疑問にレイカが真面目に考え始めるがその問題は考えれば直ぐに分かる簡単なものだ
「生まれ?」
「ヨウは何処で生まれた」
「どこってキヨナシですよキヨフチみたいな街じゃなく近くのですが」
「魔人は元人だ。瘴気に犯され人の姿を保てなくなったそれが魔人だ」
「えっ…」
二人が息を飲むがマガツヒはそのまま続ける
「魔物は俺達も食う動物が瘴気にヤられた姿だ。どちらも瘴気に堕ちたら殺してやる事が救いになる。トロールは主に年寄りかなゴブリンやコボルドは子供だから真っ先に楽にしてやれよ……たく知らないとか無いだろ特にお前達二人はキヨニシとキヨナシの長候補だろ」
「そんな事言われても俺は三男だし」
「そうですね私の勉強不足でした。すみません。宜しければマガツヒさん他にも必要なことなどをお教えいただけませんか?」
「ヤダね面倒だそれにオレの自由を奪うな。それより行くぞ」
◆◆◆
清縁の街に巡回を終えて戻りトロールとの戦闘報告を門番に説明してやっと解放されたオレは二人と別れのんびりと行きつけの軽食屋で食事をしてた
「ああ~疲れた~肉が旨ぇ」
「ご苦労様ですマガツヒ」
優しくない労いの声を掛けたのは自力では歩けない程老いた長耳の老婆だった
「…オレ仕事終わりなんだが」
「知ってますだかなら声を掛けました」
「はぁ何だよ?キョウコ」
二人用のテーブル席の正面に移動して来た長耳族の老婆姿のキョウコにまた依頼かと落胆しながら仕事の内容を聞こうとしたが彼女は世話役に一言二言耳打ちして席を外させ彼女を押して来た世話役が離れるとキョウコは話を始めた
「…実は西にある研究棟から汚染物質がかなり濃く溢れ出ている様です」
「おい…いい加減汚染物質呼びは止めろよ今は瘴気呼びになってるだろ昔と性質も変わったし」
やれやれと肩を竦めるとキョウコは苦虫を潰した様な表情で訂正したが今度は命令になっていた
「失礼しました。西の遺跡から瘴気が出てます何とかしなさい」
「あのさオレこう見えてもお前と年齢変わらないんだが」
百人中百人が誰が見てもマガツヒを二十代と言う若さでどう見ても八十過ぎの老婆とでは年齢に差があるがキョウコは寂しい表情で嫌味ったらしく軽口で言う
「そうですね若作りを大変頑張っているようで何よりです」
また嫌味かと思ったがそうでは無さそうだキョウコの雰囲気が今までと違った
「……そろそろか?」
キョウコの嫌味を無視し寂しいとは違うが似た何かを含む感情でマガツヒが話を変え聞きくとキョウコは確信しているからかハッキリとマガツヒを見つめ答えた
「えぇ流石に百七十を越えてますから元々長耳族は百五十までですから二十年も多く生きました」
「そうか…これでお前の依頼も最後だな」
「まだまだしてほしい事は沢山有りますが最後の依頼は遺跡調査になります。そして報告を私は聞けないでしょう」
「そうか。思えば清縁学園に来て初めての依頼の報酬は雑草だったな」
「懐かしいですね。あの後色々言われましたが騙してませんよ?何せ報酬は夕食でしたから」
当時を思い出したオレは苦い表情をしていた
「あぁそうだなオレが悪い今の関係を踏まえてな」
一方的に言い放ち最後の鶏肉を頬張り席を立つ
「じゃあなキョウコ報酬は此処の勘定で。オレが死んだらよろしく」
一方的に言い放ち外に向け歩き出した
「貴方が来る前に私は転生してますよ」
後ろから返ってきた言葉に笑いながら店を出た
読んでくださり感謝です。
話はここで終わりです。この後とある日記風のを投稿してこの作品は完結扱いします。
別の作品をまた載せますがそれはこの作品の続きの様なものに成りむしろこの作品が前日談?過去話?にしたかったのです。
拙い酷い物ですがここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。次の作品も宜しければ読んでみて下さい。




