城下の飲み屋街 ⑤
「半日時間を頂きたい、国の隅々までとはいかないが首都エリルから近郊地までの情報はほぼ入るかと思います」
俺の言葉にハイムやアスランは驚く
「まさかそこまでの情報網のツテがあるのか」
「ええ、ですからまずは我々を信用して頂きたい」
「"我々?"シン君、君は、、」
目の前の俺の言葉にハイムは信じれないという様子だった
「まずは場所を変えてお話ししましょう」
俺は女将がいるカウンターへ行き耳打ちを端的にしたのち店の奥にある部屋に通された
そこは宿屋の一室のようにベットと椅子が置かれた場所だった。先にハイムとアスランが部屋に入っていく
「ここは?」
「ちょっとあそこでは目立つ可能性もあったので
場所を移しました」
クロは何かを察したか俺の肩を掴むが
俺は穏やかな笑顔を向ける
「クロ、大丈夫だ。この方々の言うことに嘘はみえなかった」
「、、、俺はとめましたからね」
全く、とため息をつき俺を掴んでいた手を離す
ハイムやアスランは不思議そうにやりとりをみる
俺は再び2人に向き直りフードを外し
頭に手をかける
「「⁉️」」
変装していた容姿から一転
白い肌に銀の透き通る髪をした青い瞳の少年に変わった
片手を心臓にささげ僅かにおじきをしたのちに2人へ語りかける
「この場での挨拶を失礼致します。
俺は第二騎士団団長シルスと申します」
2人はとても驚いている様子だったが
アスランが口を開く
「なぜ見習いの真似事など?」
「この髪(銀髪)は何かと目立ってしまうので外出するときも変装をする事が多いんです。お二人もご存じなように各国ではあらぬ噂を立てる者もいる」
「銀翼の悪魔ですか」
ハイムの問いに俺は頷く
「デタラメな噂です。俺は一介の騎士にすぎない。それに第二騎士団は強者揃いですから位に関係ない実力をもった者達です」
「話を戻しますが、稀少獣の密売人の捕縛に関して我々と手を組むのはどうでしょうか?」
俺の提案にハイムはしばし考える様子をみせた
「ああ、いいだろう」
アスランの返事にハイムは口を出そうとしたが視線で制される。静かに歩み寄りシルスの瞳を真っ直ぐにとらえる
「どのみち我々にはこれ以上の手段がない、頼る他ない。第二騎士団シルス殿お力添え願えるだろうか」
「ええ、もちろんです」
「感謝する」
アスランは片膝を立て礼を示す。すぐさまハイムも同調する
な、なんだか気恥ずかしいな、、
コンコン
宿のドアを叩く音が響いた




