城下の飲み屋街 ③
「それでは再会を祝してかんぱーい」
ご機嫌なハイムを他所に
俺は足ガクブルで酒を酌み交わした
なぜ、こんなことに、、
俺、最近厄日だ。絶対そうだ
昼間の突然訪問から急な再会
あー、俺明日殺されるかもな
「どうかしました?シンくん」
ハイムさんが上機嫌で話してくる
ってか俺、この人初対面なんだけどなんで名前しってるんだ
「い、いえ、別に」
「いやー周辺を歩いていたら
お店の窓から2人を見かけて、昼間イスラ騎士団長と一緒に行動していた子だなって」
ハイムはクロをみる
「俺みたいなペーペーの顔をよくご存知で」
「いやいや、君の視線は度々気になっていたので覚えていたんだよ」
どうやら今回はハイムが一つ上手だったらしい
「なぜ君と見習い騎士の彼がこんな所に?」
ハイムの率直な質問にクロが答える
「友人なんすよ」
「友人かぁ」
ハイムは未だ楽しそうな表情でこちらに語りかける
「シン君といったか、あの港の一件ではうちの団長が失礼したね。君のおかげで助かったよ、ありがとう」
それは素直な感謝の言葉だった
「あ、いえ」
「時に君はいつからこの国に?故郷は?」
「俺は2年前からです。故郷はすごく遠い島国で」
「へぇー2年前か、たしかシュエレント王国の銀翼の悪魔と噂される人物も同じ時期に突然現れたと噂で聞いたね」
ハイムの言葉にシルスは首筋がジワリと汗ばんだ
「そーですね」
「シン君は騎士見習いだから武闘会には出ないだろうけど見に来てくれるのかな?」
「え、えーと」
「ハイム、それくらいにしろ」
アスランが詰めるハイムにクギをさした
団長の命令が効いたのかハイムはそれ以上の追求をせず食事に手を伸ばした
会話の途切れにクロが話を変える
「お二人はどうして城下に?」
「前夜祭があるときいてちょっと見に来たんだよ」
「そうでしたか、メインストリートではない店にいた俺たちを"たまたま"よく見つけられましたね」
クロの問いにハイムとアスランは視線を交わす
そう、ハイムの言う通り今日、明日前夜祭が行われる首都エリルは大勢の人々が行き交う
土地勘もない他国の騎士団達がたまたま俺たちを見つけ、接触してきたことにクロは疑問を抱いた
クロの問いにアスランが口を開く
「ワイバーンがお前をみつけたんだ」
「ワイバーン、、ってあの庭にいたドラゴンですよね?」
「ああ」
アスランの言葉にハイムは仲介する
「ドラゴン達と飛行していた際、ワイバーンが君達をみつけた。それで悪いとは思ったんだが声をかけさせてもらったんだよ」
「なぜ夜に飛行を?」
「まぁ、運動がてらにね、ドラゴン達も身体が鈍ってしまうから」
クロの疑問が解きかけた時
俺の中での違和感が思わず言葉として出てしまった
「、、、たまご?」
「「、、、⁉️」」
俺の言葉にハイムとアスランが反応する




