訓練場でのひと時 ①
武闘会まであと2日と迫った今日
俺たち第ニ騎士団はいつも通り訓練場で稽古をしていた、、、のだが、、
じぃーーーーっ
何やら視線を感じるな、、
「あのーイル、なんで昨日からずっとムスっとしてるの?甘いのでも食べる?」
「いらない」
つーんと返すイル
何がどうしたのやら、、シルスはやや困っていた
思えば昨日団長に叱られたのち、黒龍騎士団団長のアスランとのやりとりを経てイルに呼ばれ合流した時から拗ねていたように感じた
何かしてしまったのだろうか
「あ、、あのーイル、、「なんでお前が拗ねているんだイル」」
隣から割って入ってきたのはイルの双子の弟テルだ
イルはそっぽを向く
「別に拗ねてなんかねぇ」
明らかに言ってる事と態度が真逆だなと俺もテルも思った
「イル、何か俺に原因があるなら言ってくれ。な?」
俺は少し屈みながら明らかに俺よりたっぱがあるイルを宥めようとした
「お前が拗ねているのは自分自身に対してだろう、イル」
テルの言葉に僅かに反応をみせるイル
「、、、うっせ」
俺は何の事かわからず2人の様子をみる
そんな俺を他所にテルがため息をしながら俺に向き直った
「シルス団長、すいません。おそらく原因は"その手"です」
「?」
その手と示されたのは俺の"右手"だった
昨日例の件で捻挫したのもあってサポーター代わりに固定したのち手袋をはめ今日は訓練していた
「おそらくイルは例の一件で団長に怪我をさせてしまった事に対して自分自身にイラついてるんだと思います」
テルが淡々と説明する
、、、、はい?
そういえば昨日合流したのち、右手の捻挫のを話しをした時からいつものひょうきんな顔から笑顔がなくなるような様子がみられたような、、
「あの場にいて何も出来なかった自分に対しての怒りと団長へ怪我をさせた責任を感じていたのでしょう。私だけでなくあの場にいた騎士たちも同じ感情です。あの時はお役に立てずすいませんでした」
テルが深々と頭を下げた
不意な事に俺は慌てて頭をあげるような仕草をとる
「そんなっ、頭をあげてくれ。あれは俺自身の落ち度だ、謝ってもらうなんて、、」
テルは優しい表情で、力強く言った
「次は一緒に戦います。怪我一つさせません」
ま、、、、まぶしぃ!!
王子様とはこのことを言うのかと平凡思考な俺
「ああ、ありがとうテル」




