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切り取られた遊園地

遊園地の中心に、私の車は孤立無援、まるで時空から切り取られたかのように佇んでいた。

こんな場所に車が停まるのは異常なはずなのに、来園者たちは、まるで別の世界の住人であるかのように、その事実に気づくことなく、自分の世界に没頭していた。


自分の理性が崩壊し始めているのか、それともこの現実が狂っているのか、理解するのが困難だった。




「ここはどこなんだ...」




視線を巡らすと、何かが明らかに狂っていた。確かに、私は運転席に座っていたはずなのに、なぜか後部座席に身を寄せている。時間と空間がねじ曲がり、現実感が薄れていくのを感じた。




「○○さん!○○さ~ん!聞こえています?」




突然私の名前を呼ぶ声が、現実と非現実の狭間から響いてきた。視線を前に戻すと、運転席と助手席に二人の刑事が、まるで映画のシーンから抜け出たかのように座っていた。




「○○さん、どうなさったんです?」


「はい・・・?えっと~、ここはどこですかね?」


「大丈夫ですか?事情聴取を進めてもいいですか?」


「事情聴取!?」


「民家に押し入り、住民の男性を刺して逃走中の男の顔を見たんでしょう?」


「あぁ…、あの男ですか…」


「えぇ、その男の特徴を教えてください」


「はぁ...、えっと、50代ぐらいで、背が高く、痩せ型で、髪は黒くてやや長め、乱れていました。濡れているようにも見えました」


「なるほど...それで、どんな顔をしていましたか?」


「えっと、面長で、目が怖かったです。ギョロっとしているというか...」




そう言って助手席に座す警官の顔を一瞥すると、その瞬間、私の心臓は凍りついた。


そこには、私が目撃したはずの殺人犯、恐ろしいまでの面長で、ギョロリとした眼光を持つあの男が、まるで何事もなかったかのように、刑事の制服をまとっていた。




「お巡りさん、この男です!この男が命を奪った犯人です!人殺しです!!」




私の声は、混乱と確信が交錯する中で、震えながらも強く響いた。しかし、運転席の刑事は眉をひそめ、静かに否定する。




「いやいや、○○さん、彼は私の同僚ですよ。見間違いでは?そうだよなぁ?」


と、刑事はなだめるように言い、あの男へと視線を送った。




そして、あの男は、まるで時間が一瞬で止まったかのように、ゆっくりと首を巡らせ、私を射抜くような視線で見据えこう言った。




「こんな顔でしたぁ?」





その声は、私の記憶と恐怖を呼び覚ました、冷たく、鋭い刃物のようだった。


まるで、彼自身が自分の罪を知っているかのように、あるいは、私の心を読んでいるかのように。




気が動転した私は車の外へ飛び出した。



急いで飛び出た体が地面に触れるその瞬間、再びあのカシャという音が、耳元で炸裂した。

まるで、何者かがこの場面を写真に収めているかのように

または、別の次元へと私を引き戻そうとしているかのように。

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