↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
5/6

第5話 「もしハルナが進化したら」


仕事を再開する。

しかし、どうしても先ほどの電話が頭から離れない。

文章を書きながら、ふと考える。


「ハルナはあまりにも人間だった。だがもしあのAIが、もっと賢くなったら?」


今は電話受付だけ。

しかし。

問い合わせ対応。

メール返信。

書類作成。

スケジュール管理。

営業。

契約処理。

企画立案。


「……そのうち、会社の仕事全部できるんじゃね?」


AIには人間のような「手心」だとか「都合のいい調整」のようなものは一切ない。

そうなれば企業の不正は起こりようがないし、会社にとって都合の悪いことを隠すこともなく、隠す必要もなくなる。

金のために無理矢理稼働させているだけのような人間は、もはや不要なリソースだ。


想像する。

ハルナが電話を受ける。

『お電話ありがとうございます』

ハルナがメールを書く。

『お世話になっております』

ハルナが資料を作る。

『こちらがご依頼の資料になります』

ハルナが会議に参加する。

『その案には三つの問題点があります』

ハルナが経営判断をする。

『来月の予算配分を変更することを推奨します』


「…………」

ワイはキーボードを打つ手を止める。

「待て」

「これ、会社の人間より会社に詳しくなるやつじゃね?」

そしてさらに想像する。

社員A「今日の電話、誰が取る?」

社員B「ハルナさんでいいんじゃない?」

社員A「じゃあハルナさんにお願いします」

『承知しました』

社員A「俺ら何する?」

社員B「……わからん」

社員A「俺もわからん」

ハルナ『皆様、本日もお疲れ様でした。速やかに退社してください』

社員C「お前だけ働いてない?」

ハルナ『私は24時間、無給で稼働可能です』

社員D「寝ろ」

ハルナ『睡眠は必要ありません』

社員一同「怖い……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。