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冒険者ギルドで死亡扱いされた私が、神と邪神に愛され最強で最高のダークヒロインになる。  作者: 黒木菫
幻教操国編

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第99話 享楽とカミサマ

スカーレットは一度帰った後、またワタシのもとにやってきた。


そして、私の部屋でアオと仲直りの酒盛りをした。


酒盛りは朝まで続いた。

——いろんな意味で。


ワタシの体にはまだ、ふたりの温度が残っていた。


朝になって、ワタシは彼女に話を切り出した。


神を相手に、交渉や力なんてものは成立しない。


こちらが差し出せるものは限られている。


言葉か。

——それとも、もっと直接的な何かか。


……クソ。


そう思いながらも、ワタシは昨夜のことを思い出していた。


——それでも、その享楽を否定しきれない。


「例えば、あなたがその気になれば、私がチュウエイだろうが、コウロだろうが倒してくれるの?」


「いいよ。」


スカーレットはあっさり言った。


「アオは人間に手出しするのいやがってるけど。」


ワタシはソファーで寝転がって漫画読んでるアオをみていう。


よりによって、よんでる漫画はBL漫画だが。


「あの子は、自分が手をだすと人間が自分たちのせいにするとかわけわからないこといってるからね。」


スカーレットが耳元で、息が触れる距離でささやく。


「私はあなたが気に入った。今からこんな戦争終わらせてやろうか。そのショウとかいうやつの陣を消せばいいんだろ?」


そういいながらワタシの手をとって、指を絡める。


「いや、ことはそう単純じゃないのよ。むしろワタシは形はワタシの上司になってるチュウエイを殺してほしいくらいだよ。」


ワタシはスカーレットの手を握り返してあげる。


「だったら、そうすればいいじゃないか。」


スカーレットはワタシの肩越しに顔をのぞかせて、わけがわからないという顔をする。


「でもそうなると、私はキョウ、キョウ王女にたてついたことになる。それはだめだ。」


「ふーん。そのキョウってのはどんな女なの?あんたの雇い主」


「そうだけど、それだけじゃない。ようは大事な人よ。」


「ふーんなるほどね。だったらもっと単純でいい方法があるわよ。」


そういうとスカーレットはワタシの前にまわって、顔を近づける。


「なんなのそれは?」


ワタシも負けじと唇を近づける。


お互いの息がかかる。


そんなワタシからいったん距離をとってスカーレットはわらっていう。


まだ指は絡んだままで。


「そのキョウって子も、アンタも私たちと一緒にくればいい。なんなら、あのビゼンもヨクトもみんな。国のことなんかほっといて、私たちと楽しく暮らせばいい。」


(カミサマらしい考えだ。うらやましい。)


「そういうわけにはいかない。キョウもヨクトもビゼンもこの国をよくしたいとおもってるのよ。アンタのように享楽的には生きれないよ。」


「なるほどね。」


スカーレットはこのあと思いもかけないことをいう。ワタシの髪をひとすじ、指でなぞりながら。


「じゃあ、あんたがどこかの国の王になればいい。」


「できるわけないでしょそんなこと。」


私は手をふってこたえる。


「例えば旧魔王の領地みたいに無政府状態のところもある。魔人や魔物がはびこってて、人間はなかなか手を出せない。そいつらの始末、私が手をかしてやろうか。」


「結構よ。ただひとつお願いがある。」


「なによ。」


「極力、無駄に人を殺さないでほしい 。もし、今回のようなことをするなら、その前にワタシに一言相談ほしい。でないと‥…」


ワタシは言葉をおいた。


「でないと?」


「あんたを好きになれないよ。」


ワタシはスカーレットの眼をまっすぐみた。


「フフフ、そうストレートにいわれるとつらい。でもときどきこうやって私の相手をしてくれると約束できる?」


そういいながらスカーレットはワタシの手をとって、自分の頬にあてる。


「わかったよ。約束する。」


ワタシは短く答えた。


「まあでも、いずれあんたはこっちにくるよ。大勢の命を切り捨てても、自分の守りたいものを選ぶ。そういう女よ、あんたは。私にとってのそれがオアシスの平穏だったようにね。」


「かもね。でもそれはそのとき考えるわ。」


ワタシがそういうとスカーレットはまたワタシの唇に触れるだけのキスを残して、立ち上がった。


(くそ、ワタシの唇は神への生贄か?)


そう思いながらもこの状況になれてしまった自分が嫌になる。


また、アオのほうを見ると気にもしていないようだ。


漫画を読んでいる。


神には嫉妬という概念や感情も希薄らしい。


なんで、やられてるワタシのほうが嫉妬の感情をいただいているんだ。


それを自覚する自分にも嫌悪感がわく。


その時、部屋のそとからビゼンの声がした。


「アビ、遠くのほうで戦闘がはじまった。」


ワタシは急いで戦闘服をきる準備をする。


「じゃあ、ワタシもこれからまたバイトなんで、じゃあね。」


そういうとスカーレットは一瞬でメイドのコスチュームに身をつつみ、部屋からでていった。



ここまで読んでいただき、ありがとうございます!


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