表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険者ギルドで死亡扱いされた私が、神と邪神に愛され最強で最高のダークヒロインになる。  作者: 黒木菫
幻教操国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

77/101

第77話 布教

「じゃあ、早速だけど、困ってることがあるんだけど。」


ワタシは究姫をレアカードでつって頼み事をする。


「ほう?私にできることなら、なんでもいってみな。例えば革命軍の皆殺しかい?」


「違うわ!」


ワタシは大いにツッコむ。


「むしろ逆で、あいつらに関わらないでほしいんだけど。」


「それは難しいなあ。」


究姫は嬉しそうに笑う。


「なんでよ。」


ワタシが不満を言うと。


「関わるわけないよ、神使がいるんだから。」


横で凍子がモスと組み手をしながら答える。


モスは四本の剣を振り回すが、凍子は両手を後ろに組んだまま、華麗にかわす。見た目は幼い黒髪の少女だが、達人の体捌きだ。


「アビ、君を困らせて喜んでるだけだよ。」


そういうと、凍子の拳がモスの岩のようなハラにめり込む。


このモスも小国なら滅ぼすくらいの力はあるらしいが、四凶の凍子の前では手も足も出ないようだ。


しかし、面倒くさいのが究姫だ。


思わずため息が出る。


「なんだよ、ため息なんかついて。」


究姫が他人事みたいにいう。


「あんた友達いないでしょ。その凍子くらいじゃないの、相手してくれるの。」


思わず本音が出た。


「……!?」


究姫が真顔になる。


やばい。ちょっと言い過ぎたか。


思わずアオの方に寄ってしまう。


「いるわけないでしょ。友達いない歴、数万年だよ、この子は。」


アオが追撃する。


しれっといってるが、こいつらそんなに生きてたのか。


「しれっといったけど、あんたら数万年も生きてるの?」


思わずツッコミ。


「覚えてる範囲でね。言葉ができる前の記憶はあやふやでね。」


究姫がなにやら落ち込んでいるのがわかる。


「わかったわよ。ワタシが友達になってあげるわよ!それでどう!?友達の頼みくらい聞いてくれてもいいでしょう!」


その瞬間。究姫の後ろの木に雷が落ちた。


(やばい、怒ったか。)


「いや、ごめん、調子にのった。ワタシなんかがあんたと友達だなんていったら嫌よね。」


「フフフフフ、友達か。聞いたか、凍子!ついにワタシにも友達が!」


(あ、喜んでたのか。)


「はいはい、良かったね。」


凍子はどこからかテーブルと椅子を出してお茶を飲んでいる。興味なさそうに。


「では、我が友、アビにいいことを教えてやろう。」


そういいながら、究姫はワタシに顔を近づけてくる。


美しい金髪に金色の瞳。ほんとうに残念な美人だ。


「あの革命軍には神使がいる。もう、ヨウトは死んでいるかもしれない。」


とんでもないことを言い出した。


「ヨウトが死んでる?」


「ああ、ヨウトは神嫌いだからね。神使なんかといっしょにいるわけがない。特に四霊のことはね。」


「じゃあ、神使とやらの目的はなによ。」


「そんなもの、布教に決まってる。」


究姫はワタシに後ろから抱きついてきた。


「あの、普通は友達はそんなことしないんだけど。」


「アオにはやらせてるじゃないか。」


「ちょっとアオ、止めてよ。」


「いいじゃない。減るもんじゃないし、それくらいは。」


どうもアオには嫉妬心というものが薄いらしい。


「いいか、これは出来レースだよ。官軍が革命軍と戦う。泥沼になる。そこに霊教の使いがやってきて仲裁を申し出る。そのかわりに、この国での布教を正式に認めさせる、または政府のお墨付きをもらう。そんなとこじゃないか。」


「なんでそんなことがいえるのよ。」


ワタシは究姫を払い除けながらいう。


「なぜって、チュウエイとコウロがそんなことを言ってたからね。コウロは失脚したけど、チュウエイはむしろ霊教に近づきやすくなったろ?」


「あいつら、この国を霊教に売るつもりだったの?」


「少なくとも、霊教の力は利用する気だったみたいだけどね。」


「だったら、こうしてられない。キョウに早く知らせないと。アオ、キョウのところに転移できない?」


「キョウがどこにいるかわからないからね。」


「妲姫がいる場所ならわかるでしょ。」


「ああ、それならわかるね。でも急に転移したら神使にばれるよ。」


「なに言ってんだ。飛んでいけばすぐだろう?」


究姫が提案してくれる。


「でも、慣れてないアビがきついかも。」


「そうもいってられない。アオ、お願い。」


「わかったよ、そこまでいうなら。」


「ビゼン、あんたはあとから来て!ジーク、世話になったわね、ありがとう!」


アオがそういうと、ワタシとアオは光の珠に包まれた。


あっというまに地上から離れる。


しかし——


アオがためらった理由がわかった。


猛烈なスピードで目が回る。景色が、光が、全部混ざる。


「ごめん、吐きそう。」


「吐いてもいいけど、地上の人に迷惑をかけるよ。」


数分後。


ワタシたちは官軍と革命軍が睨み合う上空についた。



「これ、誰かにばれない?」


「隠形の術を使っているからばれないよ。」


ワタシとアオは上空から様子を伺う。


キョウも見える。当然だが、群臣たちに厚くガードされている。


「どうやら、会談をするみたいね。」


(究姫がいったように、早くも霊教が動いたのか。)


「それなら、こんな戦場の真ん中で会談はしないと思うけど。」


アオが全体を見回しながらいう。


「平和的に話し合ってくれるならいいけど、キョウがヤバそうなら直ぐ助けに入るよ。」


そんなわけで、ワタシは上空から会談の行方を見ていた。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!


続きが気になった方は、

ぜひ応援クリック、ブックマークをお願いします!

SNSで拡散お願いします

やる気がでます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ