↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険者ギルドで死亡扱いされた私が、神と邪神に愛され最強で最高のダークヒロインになる。  作者: 黒木菫
正義愛鬱編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
174/279

第174話 魔導武術大会

アマンは会議室で幹部たちに、キョウから出された異世界グルメイベントの案を見せた。


「異世界グルメ王?」


企画書をみて、リユウが素っ頓狂な声を上げる。


「協賛が、玄武竜クロ様に、青竜アオ様、それに究姫様に凍子様ですって!?」


カギも目をうたがった。


「目的は、例の異世界の兵器を持ち去り起爆させた犯人、革命軍の首謀者ビエムをつれさった四凶、死翼をさそうことらしい。」


アマンはため息をつきながら答えた。


「こんな手で来るわけがない! というか、あの連中は馬鹿か!」


ジユンが企画書を投げ捨てながら言った。


「ちょっとジユンニイ! 聞こえてたらどうするんだ! ころされるぞ!」


エイサイは顔を青くしていった。


「正直いうと、私もふざけた話だと思う。しかし、四人の神々は必ず死翼はくると読んでいる。それになにより、我々に拒否権はない。」


アマンは諦めたように笑みを浮かべていった。


「ま、まあ、たしかにあの方々が四人もやるといわれて、逆らうことなどできませんね。」


カギも諦めたようにいった。


「単純に逆らえないというだけの問題ではない。好き勝手されるよりは、むしろ我々の管理下でやってもらったほうがましだ。ならば、いっそこれを利用しない手はない。死翼の件はクロ様たちに任せるとして、我々はこれを機に戦力増加をはかろうとおもう。」


「戦力増加だと?」


ジユンがあごに指をあてながら、隻眼を細めた。


「まず、今回のイベントでは種族をこえ、魔族などもあつめるらしい。それもまた、死翼をうらやましがらせる餌とのことだ。」


「治安は大丈夫なのか?」


ジユンが驚く。


「そこは問題ない。クロ様たちが厳重に注意し、暴力行為をするものは誰であろうと厳罰に処すとのことだ。魔族対策は問題ない。あの方々に逆らえるものなどおるまい。」


「それで、戦力増加にどうつながるのだ?」


「我々も協力するかわりに、神々にも協力ねがう。魔導武術大会を開いていただく。そして優勝者には、四神様、四凶様と戦う栄誉をいただく。」


「なんですと!」


アマンの後ろに控えていたオウライが、おもわず立ち上がる。


「そうだ。あの方々と戦えるとあれば、多くの猛者や魔導士たちがあつまるに違いない。彼らをわが軍に引き入れ、戦力アップをはかるのだ。むろん、魔族の連中には、我々の強さを見せつけなければならないがな。なお、大会には私も出場するつもりだが、諸君らの活躍も期待するぞ。」


「アマン様も!?」


黙って聞いていたエイサイも声をあげた。


「アビのところにいた、ビゼンやヨクトといった連中と戦えないのが残念だな。」


ジユンも不敵にわらった。


(アビか。殿下はなんらかの方法で彼女と連絡をとっているようだがな。彼女が私の命を狙っているというのは、杞憂だったかもしれんな。)


(いまは彼女より、ショウだ。さて、やつはどうでるか。)


◇


ショウは愛妾シンと酒を飲んでいた。


しかし、胸の奥には、何かがつかえていた。


もちろん、シンとクロの関係についてである。


ショウは意を決して、彼女に聞いてみることにした。


「シンよ。少し聞いたが、お前は幼いころ、あの玄武竜クロ様に助けられたという。本当か。」


「ええ、本当ですよ。」


シンは屈託のない笑顔で答える。


「興味深い話だな。どんな状況で、あのクロ様とご縁ができたのだ。詳しく話してはくれないか?」


「いいですよ。あれは私が子供のころ……」


シンは、幼いころ魔獣に襲われていたところ、偶然にクロに出会ったこと。


その魔獣をクロが追い払ったこと。


それがきっかけでクロと交流がはじまり、いろいろな場所につれていってもらったことを話した。


「雲のはるか上空につれていってもらったり、見たこともないような幻想的な風景を見せていただいたり……」


シンは幼いころの記憶を振り返る。


ショウはその様子を見ながら、複雑な思いにかられていた。


(自分で聞いておきながら嫉妬するとは、我ながら器量の小ささがいやになる。)


(そうだ。これは幼きころの話にすぎん。)


ショウは自分にそう言い聞かせた。


「そういえば、最近はクロ様をお見かけしませんが、次はいつこられるのでしょうか? 女官たちも楽しみにしておりまして。」


シンは無邪気に尋ねた。


しかしショウは、自分の中に黒い、だが情けない嫉妬が込み上げてくるのを、抑えるので必死だった。


そして、まためまいがおこり、思わずよろめく。


「ショウ様!?」


シンがおもわずショウを支えた。


「すまん、大丈夫だ。すこしよろめいただけだ。」


ショウは呼吸を整える。


「今日は、もうお休みになられては……。」


「いや、今夜はお前と……」


ショウはシンに手をとられながら、ベッドに向かった。


しかし、そうはいいながらも、体は睡眠をもとめた。


「わかりました。わたしがおそばにいますから。」


「ああ、すまん……」


そして、ショウはひそかに決意をする。


(たとえ勝てなくとも、クロとは決着をつけねばならん。一人の男として。)


ショウはシンに抱かれながら、そのまま眠りについた。



ここまで読んでいただき、ありがとうございます!


続きが気になった方は、

ぜひ応援クリック、ブックマークをお願いします!

SNSで拡散お願いします

やる気がでます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。