第五百三話 ネタばらし
「この時代の未来を変える為に来ました!」
「…………」
ヒバリコの言葉に国王も女王も王妃も反応できない。
言った意味が理解できていないのだ。
「ちょっと分かりにくいですか。ではまず姫様、私があなたに教えた合気道ですが、起源についてはご存知ないですね?」
それは教えてもらっていなかった。
起源が日本という事くらいしか。
「あの合気はジパングの大東流と呼ばれる古流武術を中心に、その他の様々の武術剣術などを取り入れ創始されたものです。創始者は植芝盛平という方です。とてつも無い神技を使う達人中の達人であったそうです。創始された年は…………」
「…………」
「1942年です」
「??」
何を言っているのだろうか?
理解できないのは三人共同じ。
西暦の何たるかを知っているだけに。
「今より百三十数年後になりますね」
事も投げに言っているヒバリコにマリーはなんとか言葉を投げかけようとした。
「先生、それは……一体……」
ヒバリコは諭すような表情で話を続ける。
「順を追って説明しましょう。古来より人間は文明を進歩させて来ました。狩猟しかない大昔に農耕を始め多くの食料を手に入れました。戦いも最初はそこらの石、それが石器、弓矢、鉄の刃物と歴史を重ねて進化していきました。やがて火薬が発明され鉄砲、大砲、爆弾と殺傷力が大きなものになります。石を持って戦っていた大昔の人からすれば魔法どころではないでしょうね。このまま何百年も歴史が進めば更に強大な武器が現れ一度に何万人、何十万人を殺傷可能となり得ましょう」
一旦言葉を切り、ヒバリコは三人の様子をうかがう。
まだ何か言える体制になってないようだ。
ならばとヒバリコは話のペースを上げる。
「そんな武器がさらに進歩すれば、しまいには使ってしまえば敵も味方も全滅する巨大武器もできかねません。もちろん武器だけではない。空を飛ぶ道具も今の気球どころはない速さの乗り物で飛べる。さらに進歩すれば月まで飛べるものまで。そして果てには時を越え過去に行く事も…………」
「何を言ってるんですか!?」
テレジアが突っ込んだ。
「訳の分からない事を言い続けて!! 何を言いたいかはっきりさせろ!!」
テレジアの突っ込みを受けてヒバリコは微笑んだ。
「その通りですね。要するに私は…………約三百年後の世界からこの時代に来ました」
「な ん だ そ れ は〜〜!?」
遂にテレジアの怒りがついに爆発した。
やっとタイムトラベルネタと判明しました。
手段はまだ話してませんが。
まあそうでないと辻褄合わないもんね。
五百話かかったから長〜い! と、突っ込まれそうですがw




