レゼダンスと、素人が考えたダンスの才能の話
私はダンスの動画をよく観る。
自身が踊りの経験を持たないからこそ、何が「人の心を打つダンス」なのか知りたいと思っているからだ。
つい昨日は、米津玄師の『IRIS OUT』のレゼダンスを見ていた。そして何となく思ったことがある。
おそらくダンスは、中級者以上の技術を獲得したあとは、才能の有無が関係してくる世界なのだと素人目には思う。
この『才能』とは、髪の毛の質や目の形、手足の長さや筋肉の柔軟さといった身体的特徴に加え、衣装へのこだわりや称賛に呑まれない研鑽意志の強さ、表情を管理するメタ認知能力といった精神的気質のことだ。
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ダンスを見ていると、当たり前なのかも知れないがみんな上手い。再現技術を見てほしい人もいれば、楽しんで踊る人もいる。
昨日見ていたレゼダンスの場合、見本となるレゼの動きがアニメーションであるため、人体構造上、再現が不可能な動きがおそらく何個もある。
ダンスは筋肉や関節、髪の毛や衣装の動きといった細かい動きの繋がりだ。そのため、そうしたレゼの再現不可能な動きをどの程度再現できているか、あるいは、頭でイメージできているかでそのクオリティに差がでる。
私が昨日見ていた『レゼダンス』は、髪の毛が特に印象的だ。
一応、物理的な動きを意識して描かれたアニメーションらしいが、あの髪の毛の動きは物理学の知見や感覚を持たなければ、基本的には再現不可能と言っていいと思う。
もしあなたが時間潰しをしたいのならYouTubeで「レゼ ダンス」と調べて見てほしいのだが、ダンスを踊るレゼの顔は、激しい動きにしては表情がはっきりと見えている。
現実的に考えると、あれほど長い前髪であるならば、表情が見えにくい瞬間が何度も訪れるはずだが、レゼの目線や表情を綺麗に見せるかのように、髪の毛が綺麗に揺れている。
「物理的に絶対に再現できない揺れ」とまでは言い切れないが⋯⋯やはり基本的には不可能だと思う。
しかし、そこをなるべく再現し、視線を観客や視聴者に送り続けるレゼダンスができた人間は、今後もダンスの技術が大きく伸び続けると思う。
なぜなら、みんなが切り捨ててしまう動きを切り捨てずに再現・意識する重要性を理解しているため、ダンスの技術が習熟したその先で必ず現れる『大きな壁』を打ち砕くための“細部へのこだわり“という知見を持っているからだ。
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現実のダンスでは、レゼの髪の毛のような細かい揺れ方すらコントロール、あるいは意識できるダンサーは極少数だと思っている。
そしてそういうレベルに達しているダンサーは、上級者の中でもかなりの上澄みだと思う。
しかし、そうした人々こそが「人の心を打つダンス」を踊れるのだと、素人の私は感じる。




