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006『君が夢に出てきた』

■ 君が夢に出てきた


 ある日、僕の夢に同級生の女子が出てきた。その日の朝、学校に向かう途中で偶然にもその女子に会った。

 挨拶を交わした後、特に話題を思い付かなかったので、僕は夢の話をした。

「今日、夢の中で君に会ったよ」

 彼女は意外にも笑顔で大きな反応を示し、予想外の質問をしてきた。

「え、本当? 私、どんな服着てた? 何色の服だった?」

 僕は困って、一瞬黙ってしまった。夢の中の彼女の服装までは覚えていなかったからだ。

 沈黙ができてしまい、彼女が不安そうな顔を見せたので、安心させようと思い、僕は言った。

「あ、大丈夫。服はちゃんと着てたから」

「えっ!?」

 どうやら、僕の答えは彼女が予想していたものとは違ったらしい。しかも、余計な一言だったようだ。後悔先に立たず。その日以来、彼女はなんとなく僕に対して冷たい。

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