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野郎二人はフリーダムッ!?科学+魔法=オーバーキルな異世界生活   作者: 皇 竜胆
第八章 ティユールの街から始まる産業革命
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第十五話 VSメガタウロス~皆で~


「大丈夫優之介君!?」


 斬波とレミリアとクラウディアが不可視状態でメガタウロスの気を引いている間に、葵は優之介を回収して他のジャパニーズガールズと共にソフィーリアとタマキの下に集合していた。


「あ、葵さん。俺は大丈夫です、ちょっと呼吸を乱されただけですっ、つつ……」

「あんな太い腕で殴られたのにその程度だなんて、運がいいのね」

「【魔力纏】と言うスキルで防御力を底上げしているんで……」


 葵が優之介の身を案じ声を掛ける。優之介は「大丈夫です」と言うが、身体のあちこちに痣が出来ていた。


「ユウノスケ様、私が回復魔法をかけます! 【治癒(ヒール)】」

「ありがとうソフィー」

「いえ、私にはこれくらいのことしかできませんから……」

「ううん、できるだけすごいよ」

「ユウノスケ様……///」


 ソフィーリアの回復魔法でひとまず回復した優之介は、立ち上がってメガタウロスがいる方向を見つめた。優之介が見つめた先ではメガタウロスの敵意を自身に向かせる斬波と、メガタウロスの死角から鞭を打つレミリア、斬波と息を合わせてメガタウロスの腕や脛を斬るクラウディアの姿があった。不可視状態なので魔力を追っての判断となるが。


「三人とも生き生きとしてるなぁ~、こりゃ俺も負けてられないなぁ」

「え、優之介君は斬波達が見えるの?」

「見えますよ」


 優之介はそう言って【光学(オプティカル)迷彩(カモフラージュ)】魔法で不可視状態になっている三人を見る方法を葵達に教えた。優之介に言われた通りにしてみると、葵達にも三人それぞれのシルエットが見えたようで各々がリアクションを見せる。


「お、すごーい! マジで透明になってるんだ。厨二心がくすぐられるぅ~♪」

「SF映画みた~い♪」

「科学で再現しきれない部分を魔法で補った感じでしょうか?」

「私も透明化できるようになれたらもっと優雅なプライベートが過ごせたのに……」

「ちょっと! 感心してる場合じゃないでしょ!!早く加勢に行くわよ!!」


 斬波達の姿を認識できるようになったところで、葵は早速加勢に向かうようジャパニーズガールズ達に発破を掛ける。理音と葵は斬波とクラウディアのフォロー、優里音はレミリアのサポートに入り、優之介と咲良と春香はソフィーリアとタマキを守りつつ、隙あらば攻めに転じる遊撃手の立ち位置に入ることで対メガタウロスの陣形が完成し、皆でメガタウロスを討伐しにかかる。

 

「BUMOOOOOOOOOOOOOOOO!!」

「先に俺がアイツの動きを止める! お前らは後からとことん斬れ!!」

「OK!」「任せろ♪」

「うらあああああああ!!」

「BOOOOOOOO!!」


―ガギィィィィン!!


「ぐぅぬぬ……!」「HUGOU……!」

「今だアオイ! 左右から行くぞ!!」

「OKクラウ! はあああああああ!!」


 斬波がメガタウロスに斬りかかり、鍔迫り合いに持ち込んだ事で両者の動きが止まった。この隙をクラウディアは見逃さずに葵に指示を出し、クラウディア自らもメガタウロスに攻撃を仕掛けた。


―ザッ! ザンッ!!


「BUMO?」

「硬っ!?」

「魔力で武器を強化しないとダメです! こっちだ牛野郎!!」


―ザシュザシュッ!!


「MOUッ!?」


 しかし、葵の斬撃はメガタウロスに通じていなのか、メガタウロスは痛がる素振りを見せない。メガタウロスは自身に攻撃を仕掛けた葵にターゲットを絞るが、優之介がそれを妨害した事で葵にメガタウロスの反撃が及ぶことはなかった。


「助かったわ!」

「どういたしまして!」

「魔法行くよ! 【炎弾(ファイヤーバレット)】」


―ボンッ!!


「【超電磁砲(レールガン)】」


―チュドォォン!!


「【光増幅放射線(レーザービーム)】」


―ジュビィィィンン!!


「MOOOOOOOAH!?」


 斬波達前衛の連携が失敗したと判断した理音、優里音、春香がそれぞれメガタウロスの頭部を目掛けて魔法を放って援護射撃をする。放たれた三つの魔法の内二つが科学的な単語なのは気のせいだろうか?


「ちょ! レールガンとかレーザービームとかずるい!!」

「え~アニメで見たやつを再現しただけだよ?」

「原理は理解してるから魔法で再現しただけよ?」


 気のせいではなかったようだ。理音が優里音と春香に文句を言ってる傍らで、メガタウロスが左目を抑えてもがき苦しんでいる。どうやら春香の放った【光増幅放射線】がメガタウロスの左目を潰したらしい。更に優里音の【超電磁砲】がメガタウロスの頭蓋骨を骨折させたのか、動きがフラフラだ。


「援護射撃にしてはパワーがオーバーしてるな」

「それよりもアオイ、怪我はないな?」

「え、えぇ大丈夫よ」

「BOO……、HOO……。MOOOOOOOOOOO!!」


 動きがフラフラになったメガタウロスだが、最後の力を振り絞って手に持った大斧をしっちゃかめっちゃかに振り回し始めた。行き当たりばったりに暴れる状態の敵は行動が予測不能で危険な為、斬波とクラウディアは一旦皆を下がらせ、様子を見る事にした。


「皆さんに回復魔法をかけます【治癒】【平常心(リラックス)】」

「ソフィーちゃんありがと♪」

「さて、あのメガタウロスをどう倒そうか……」

「斬波さん、【死神が(Cmp)振舞う(from)最後の晩餐(Mr. Death)】は使えないんですか?」

「閉所では使いたくねぇな、もっとコントロールが上手くなんねぇと……。ともかく自分の魔法で死ぬのはゴメンだ」


 優之介が斬波に【死神が振舞う最後の晩餐】の使用を提案するが、斬波はこれを拒否した。そしてその後、斬波はこんな事を言い出した。


「【超電磁砲】に【光増幅放射線】か、面白い魔法を編み出したなぁ♪」

「え、えと……」

「ど、どういたしまして?」


 斬波が先程優里音と春香が放った魔法に興味を示したようで、魔法のイメージを優里音に再確認した。斬波の興味を引いてしまった優里音は笑顔でいるが、若干顔が引きつっている。


「えっと優里音さんだったか、アニメを再現したんだよな?」

「優里音でいいよ♪ そうだけどそれがどうしたの?」

「ククク……、俺もちょっとやってみようかと思ってな♪」

「「「「「…………」」」」」(あかん、絶対ロクな事考えてないやつや……)


 思いついたことは実験してみないと気が済まない斬波を止められる者はいない。斬波の黒い笑顔に若干不安がる一行だった。

 

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