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野郎二人はフリーダムッ!?科学+魔法=オーバーキルな異世界生活   作者: 皇 竜胆
第八章 ティユールの街から始まる産業革命
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第十四話 VSメガタウロス~不可視連携~


「全員避けろ!!」


 斬波の一声で一行は方々に散らばり、ミノタウロスの突進を回避した。


―ドシィィィィィン!!


 空を切ったミノタウロスはそのまま壁に激突してしまうが痛がる素振りを見せず、それどころか自分の攻撃が外れたことに対して苛立っているように見えた。


「BUMO! BMOU!!」

「ミノタウロス……にしては個体が私の知っているものと少し違うような…………」

「タマキ、どう違うのかしら?」

「私の知っているミノタウロスはもっと牛に近いのですが、目の前の個体は人間に近い気がします」


 タマキは目の前にいるミノタウロスを見ながらそんな事を呟いた。

 

「牛に近い? 人間に近い? 違いがわからないから【鑑定】で調べてみます!」

「よろしくお願いします、ユウノスケ様」


 優之介はミノタウロスが次の狙いを定めている内に、【鑑定】スキルでミノタウロスを鑑定してみた。すると、次のような鑑定結果が出た。

 

【メガタウロス】

 ミノタウロスが成長し、進化した上位種。骨格が人間に近くなった事で関節、特に腕部を幅広く動かす事が可能。

 凶暴な性格で筋力が凄まじく、パワーとスピードはオーガを凌ぐとも言われている。生身の人間がまともに戦って勝つことは不可能に等しい。

 故に、倒した人間は超人、英雄視されることがある。


「メガタウロス……」

「やはりそうでしたか」


 優之介が「メガタウロス……」と呟くと、タマキはどこか納得したように頷いた。


「力も強ければ動きも速いとても危険な魔物です。殿下、私と共にお下がりください」

「え、えぇ……」

「ユウノスケ様、よろしくお願い致します」

「はい! ソフィーとタマキさんには指一本触れさせませんよ!!」


 タマキとソフィーリアが後方に引き下がり、入れ替わるように優之介が前に出る。自分の背後に守るべき人がいる、そう思えるだけで剣を握る手に力が入る。

 そしてメガタウロスと優之介の目が合うとメガタウロスは大斧を振り上げ、最初はゆっくりと歩き出し、次第に優之介を目掛けて走り出した。


「BUMOOOOOOOOOOOOOOOO!! 」


「ユウノスケさん、私もいますよ!」

「―!!レミィ、よし! 俺が前に出る!!」

「真正面から戦うのは危険です!!」


 メガタウロスの突撃に合わせて優之介もメガタウロスを目掛けて全力で走り出した。メガタウロスの真正面から低い姿勢で向かっていく優之介を見てレミリアは慌てて警告するが、優之介は止まるどころか【身体強化】魔法を駆使して更に加速していく。

 メガタウロスは優之介を殺さんと大斧を構え、横薙ぎに素早く振ったが空振りに終わる。なんと優之介はタイミング良く飛び上がりメガタウロスの攻撃を避けると、そのままの勢いでメガタウロスの首を目掛けての剣を振ってカウンターを喰らわせたのだ。


―ブォンッ!!


「甘いッ!!」


―ズサッ! 


「BUMOッ!?」

「え、筋肉が分厚すぎて全然斬れない!?」

「BUMUU!!」


―ドゴォッ!!


「ぐあっ!?」


「優之介!」「「「「ユウノスケさん(様)!?」」」」


 しかし、メガタウロスの筋肉が分厚い所為で首と胴体を真っ二つにするどころか、有効なダメージすら入っていない様子だった。

 倒れなかったメガタウロスは優之介を太い腕で殴り飛ばし、一度体勢を立て直す為大きく深呼吸をした。一方、宙に浮いてる状態でメガタウロスの拳をまともに受けた優之介は地面にうずくまったまま動けなかった。


「ハァ……ハァ…………」(くそっ! めっちゃ痛い、肺の中の空気が一気に抜けて呼吸が苦しい……)

「OOOOOOOOOOO!!」


―ズシンッ! ズシンッ!


「させません!!」


―バシィッ!!


「BUMO?」


 メガタウロスは優之介に止めを刺そうと再び歩き出した。このままでは優之介はメガタウロスに殺されてしまうが、彼を守らんとレミリアが鞭でメガタウロスに攻撃を仕掛け妨害する。


―ヒュンッ! ヒュンッ!!バシッ! バシィッ!!


「MOU!?」


―バシィッ!!


「BUMOOO!?」

「え? レミリアちゃんの姿が見えない! どこにいるの!?」

「超スピードで動いてるわけでもなさそうだし……」

「遠距離から打撃? にしては距離がおかしいわ」


 メガタウロスは自分に攻撃を仕掛けている犯人の姿を探すが、どこにも見つからない。なのに自分への攻撃が止まない事にだんだん苛立って大斧を乱暴に振り回す。

 ジャパニーズガールズもレミリアの姿を探すが見つからない。しかし、斬波とクラウディアはレミリアがどこにいるかわかっていた。


「そうか、【光学(オプティカル)迷彩(カモフラージュ)】か! やるなレミィ!!」

「シバ! 私達もやるか!!」

「あぁ!!」

「「【光学迷彩】!!」」


 レミリアが自身の姿を【光学迷彩】魔法で消していることに気がついた斬波とクラウディアは、それぞれ自身の姿を【光学迷彩】で消してからレミリアに加勢した。

 メガタウロスは勿論の事、ジャパニーズガールズとソフィーリアとタマキには三人の姿が見えずあたふたしているが、斬波、レミリア、クラウディアの三人はお互いを認識する事が出来ているので問題はなかった。

 エルの大森林で【光学迷彩】魔法の原理を共有し合っている三人は、姿ではなく魔力を目で見て捉えることによってお互いの位置を把握することができる事は確認済みなので、今回のような咄嗟の連携も取れるのだ。


「我が剣技と氷の魔法の合わせ技、とくと味わうが良い! 【アイスエッジ―ブリザード】」


―ズババババババ!!


「MOOOOOO!?」


 不可視状態のクラウディアはメガタウロスを目掛けて、これでもかと言う程の量を氷の刃を飛ばした。レミリアの鞭打ちでダメージが蓄積していたメガタウロスの皮膚は簡単に切り裂くことができた。

 全身のあちこちが痛むメガタウロスは苦痛の呻き声を上げる。


「背中がガラ空きだぞ、そらぁっ!!」


―ザァンッ!!


「BUMOO、BUMOOOOOOOOOOOOOOOO!!」


 そこから更に斬波の重さの乗った一撃は、メガタウロスを苦しませるに十分な攻撃だった。

斬波とクラウディアは時折不可視状態を解除しなが立ち回る事で、優之介をメガタウロスの注意からそらす事に全力を注ぎ、なんとか成功したがメガタウロスが倒れる気配がない。

 メガタウロスの戦いは一筋縄では行かなそうだと、斬波は額から汗を流すのだった。


アクセスありがとうございますm(_ _)m

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