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野郎二人はフリーダムッ!?科学+魔法=オーバーキルな異世界生活   作者: 皇 竜胆
第八章 ティユールの街から始まる産業革命
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第二十三話 追加報酬:木材


 宴会から夜が明けた次の日の朝、一行は王都に向けて馬車で移動していた。


「うっぷ、飲みすぎた……」

「理音ちゃん、私も……」

「あらあら……」「二人共何してんのよ……」

「だってやっとくっついたかと思うと嬉しくなっちゃってさ~……」

「あ、ありがと……///」


 昨夜の宴会で理音と優里音が飲みすぎて二日酔い状態でいるが、一行を乗せた二台の馬車は程よく揺れながら王都を目指していく。


「馬車は特に問題なく動いてるようだな」

「お陰様で馬の機嫌も良いみたいです」


 斬波は御者台で御者と話しながら馬車の乗り心地と動作性を確認していた。ベアリング、サスペンション、ステアリング・タイロッドを組み付けた馬車は馬車馬にも好評のようで、出発からペースを落とさずに機嫌良くパッカパッカと走っている。

 やがて王都にたどり着くと優之介、斬波、レミリアの三人は一度葵達と別れ、冒険者ギルドに行く事にした。なぜならエルの大森林調査の追加報酬が三人を待っているからだ。



――――――――――――――――――――



 三人がギルドの建物に入ると直ぐに受付嬢のマリィが三人をギルドマスターの部屋に案内する。部屋に入るとララノアが上機嫌な様子で三人を待っていた。


「いらっしゃい、依頼達成おめでとう♪ グランドマスターとして感謝するわ」

「ど、どうも」「おう」「あ、ありがとうございます」

「報酬はティユールで受け取ったと思うのだけれど、追加報酬はこちらで預かってるから今から渡すわね。倉庫に案内するわ」


 マリィに代わって今度はララノアが三人をギルドの倉庫に案内した。倉庫内は様々なモンスターの素材であろう物体や魔石が置かれていた。中でも三人が目を引いたのたのは中央に置かれた切り出された木だ。なかなかの太さと長さがある。


「真ん中にある、あの木の”枝”が追加報酬よ♪」

「木の枝……?」

「にしても太さが枝ではないような……」

「当然、これは【世界樹の枝】よ。そこら辺の木とは訳が違うわ」


 ララノアがえっへんと言わんばかりに胸を張りながら言うが、今ひとつ実感がわかない優之介と斬波は【鑑定】スキルで【世界樹の枝】を鑑定してみる。鑑定結果は次のように出た。


 【世界樹の枝】

 イェクムオラムに少数ではあるが、複数存在する世界樹から切り出された枝の一部。

 世界最高級の木材として使用でき、木の皮やおがくずも余すことなく薬の素材として使用できる。世界樹の木材で作られた家具は王侯貴族がこぞって欲しがるが故に、商人や家具職人は喉から手が出るほど欲しい代物だが、世界樹を信仰するエルフ達の許しがないと手に入らない為、希少素材として扱われる。


「えっ!?これを本当にもらって良いんですか?」

「レイラとヤオからの贈り物でね、『助けてくれたお礼』だそうから、もらってもらって♪」


 一瞬受け取って良いのか困惑した三人だが、ララノアが「レイラとヤオから『助けてくれたお礼』」と言うのでありがたくもらうことにした。

 巨木みたいな枝はとりあえず斬波が預かることにして、何らかの機会があったら使うと言う事で三人は話し合ったのだが……。


「せっかくだ、この木材で楽器でも作ってみるか」

「「楽器?」」

「作れるの?」


 早速、斬波が楽器を作ってみようと言うので、世界樹の枝は楽器になりそうです。


「お義兄さん、楽器ってなんですか?」

「音を出すためだけの道具なんだが……。楽器、知らねぇのか?」

「はい……」

「斬波さん、言われてみれば異世界(こっち)に来てから音楽を聞いたことがないですよ。もしかしたら音楽と言う文化がないんじゃ……」

「「音楽?」」

「言われてみればそうだな」


 レミリアとララノアが声を揃えて「音楽とは何か?」と聞くので、優之介は「音楽は音を楽しむ事だよ!」と答えるが二人の反応はいまいちな様子だ。

 斬波が「音による芸術、と言えば何となく理解できるか? 道具を使った器楽と人の声による声楽とあるんだが……。歌ぐらいはわかるだろ?」と聞くと、彼女達は「歌はわかる」と言って、野郎二人に軽く歌って見せた。二人の歌声はオーディション番組に出演すれば注目されること間違いなし! と、言い切れる程の美声だった。


「レミィの歌声、とても綺麗だったよ♪」

「ありがとうございます、ユウノスケさん♥」

「あらぁ、私は?」

「ララノアさんも綺麗でしたよ」

「ふふん、ありがと♪」

「まぁ今二人が歌ってくれたような歌を道具で表現するようなものだと思ってくれればいい」

「じゃあ、完成したら聞かせてね♪」


 四人が倉庫で音楽や楽器について話をしていると、外から少し慌てた様子でマリィがやって来て四人に声を掛けてきた。


「失礼します! ギルドマスター、王城からの使いで近衛兵が来ています。何でもベアリングを開発したシバさんとユウノスケさんを王城にお連れするとか……」

「べありんぐ?」

「私もよく分からないのですが、冒険者ギルドにいるはずだと……。貴方達、また何かやらかしたの?」


 マリィ曰く、ベアリングを開発した優之介と斬波を国王が呼び出そうとしているらしい。内容は「ベアリングを開発した」と言って来るあたり、先日開発したベアリングとサスペンションとステアリング・タイロッドの事なのだろうが、ソフィーリアは何かにつまづいたのだろうか?

 国王からのお呼び出しとなれば無視するわけにもいかない。とりあえず優之介、斬波、レミリアの三人は近衛兵と一緒に王城に向かう事にした。


アクセスありがとうございますm(_ _)m

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