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花嫁騎士 ~勇者を寝取られたわたしは魔王の城を目指す~  作者: クラン
第四章 第三話「永遠の夜ー⑦千年の都ー」
1814/1834

1048.「五回目は現実で」

 全身が疼(うず)いてたまらない。


 昂(たかぶ)りが身体の奥から湧いて止めどない。


 この場にいる強者の漂わせる香気に、どうにも我慢が効かなかった。抗えなくて、抗うつもりもなくて、わたしは前に出る。




『さて、そろそろ動きましょうか。私とクロエお嬢さんで今から王都に向かいます』


 王都に移動する数分前のこと。


 映写魔術が消えてしばらく経(た)ったのち、ヨハンがそう言って立ち上がった。


 まだ足は治っていないだろう。立ち上がりざまによろめいたのが証左(しょうさ)だ。


『ヨハン。アンタ舐めてんのかい? アタシも行くよ。ここまで来ておいて仲間外れはないだろ』


 案の定アリスも名乗りを上げる。それに食らいついたのがマヤだ。


『わたしも行くから。まだ殴り足りないし』


 蝙蝠(こうもり)の弾丸を身に受けて半日。当たりどころが良かったのか、マヤはピンピンしていた。さっきまで不貞腐(ふてくさ)れていたというのに。まあ、彼女の目的は依然(いぜん)として夜会卿だ。己の暴挙がラガニアで流布(るふ)されたことで却(かえ)って開き直った様子である。一発殴るのも二発殴るのも同じだと思っているのだろう。そもそも夜会卿に対抗出来る実力がないのは彼女自身分かっているはずなのだが、たぶん、意地になっているだけだ。


 ヨハンは後ろを振り返り、憂鬱な表情の魔術師――ヘルメスに呼びかけた。


『ヘルメスさんも行きますか?』


『正気で言ってるとしたらキミは阿呆になったな。即刻、然(しか)るべき施設で療養するといい』


 ヘルメスがいれば血族の大群も御(ぎょ)せる確率が飛躍的に高まるのだが、そう甘くはないか。オブライエンに敵対するのとはわけが違う。


『冗談ですよ』とヨハンがへらへらと返した。『最高のケースになるのを祈っていてください』


『はっきり言って無謀だ。止める気はないが、全滅の可能性が高い。……アリスくん。キミはまだまだ魔術師に程遠い。死地に赴(おもむ)くのはおすすめしない。ここに留まりたまえ』


『ご心配どうも、ヘルメス先生。アタシはなんと言われようと行くよ。ここで動かなきゃ、命懸けでオブライエンを倒した奴らに顔向け出来ない』


 アリスはまっすぐ王都を見据えて言った。彼女のことだから本心なのだろう。強者と殺し合いがしたいという欲望もあるはずだ。


『どうしようもない生徒を持ってしまった』


『こんなことになるなら講師を引き受けなけりゃ良かったって?』


『いや、そうは思っていない。ボクの手解(てほど)きがなければキミは言葉を知らない蛮族のままだった。今はおぼろげながら人語を解する程度には成長している』


 魔術師としての程度を指(さ)した比喩だろう。別段なんとも思わないが、なかなかどうして口が悪い。千年以上前にラガニアの魔術学院をクビになったのも頷ける。だがオブライエンにもっとも近いレベルの優秀な魔術師であるのは確かだ。


『ありがとよ、先生。疲れてるとこ悪いんだけど、転移魔術で送ってくれるかい? 王都の中心まで』


『中心部は危険地帯だが……メフィスト、異論はあるか?』


『いいえ。どうせやるなら真っ向から勝負しましょう』




 かくしてわたしたちはここにいる。転移直後に魔力の糸が視(み)えたのでサーベルで阻(はば)んだところ、偶然グレガーを救う運びになった。そもそも彼がここにいるとは読んでいなかったけれど、映写魔術の展開をしたのが誰かは一瞬で理解出来た。


 推測でしかないが、グレガーは血族たちの大多数に死の幻術をかけたことだろう。それでも傷だらけになっているあたり、夜会卿の配下は相当に優秀と言える。


 騎士団長ゼールと剣を交(まじ)えている大男。夜会卿。あとは名も知らぬ血族の何名かはわたしを昂らせるに値(あたい)していた。現に高揚が抑(おさ)えきれない。この場にネモがいるのが謎だが、グレガーが引き込んだのだろうか。


 アリスは西門の方角で硬直している血族へ、マヤは夜会卿へと一目散に駆ける。


 都合がいい。わたしは小麦色の肌をしたヨハンの兄――ジーザスと一対一で戦える。ヨハンが邪魔しなければ、だけれど。


「いい顔だ、クロエ。俺がどれだけお前に会いたかったか分かるか?」


「知らない」


 ジーザスの手が虚空を撫でる。爪の先端から放出された糸状の魔力が、わたしの首へと迫った。それをサーベルで弾く。切断には至らない。こちらの刃が押し負けるほどの威力ではないものの、鉄糸(てつし)よりも硬かった。


 手袋は魔具――血族曰(いわ)く貴品(ギフト)だ。それとは別に、胸のあたりにまとまった魔力を感じる。別種の魔具か魔道具に違いない。


「あの女はルナ嬢だけで充分だな」


 呟きののち、視界の末端で動きがあった。女性の血族がひとり硬直状態から解放され、迫るアリスへ槍を構えたのである。魔具ではない。ただの槍だ。その刹那、空中から槍が放射され、躱(かわ)すか防御魔術で逸(そ)らすかしたアリスが魔銃を撃ち込む。


「俺がお前に会いたかった理由は察しがつくだろ? これまで四回も逢瀬(おうせ)を重ねたんだ。現実じゃはじめましてだけどなぁ」


 風の刃を放って距離を詰めるが、そのぶんジーザスも素早く後退した。


 彼の言葉に間違いはない。わたしは何度か夢のなかで、ニコルに扮(ふん)した同一人物と会っている。三回目の夢では、本来の姿を晒(さら)したのだ。煙宿の酒場で憂鬱そうにテレジアの死を、ルイーザの無力化を、スヴェルの消滅を嘆いていた記憶がある。


 そして四度目は『夢の通(かよ)い路(じ)』への干渉方法を知ろうとしてキスした。


 そうだ。


 結局ジーザスは約束を守らず、唇だけ奪って逃げた。今となってはどうでもいいけど、フェアじゃないよね。


「ねえ、ジーザス。最後に会ったとき、キスをさせておいて逃げたわよね?」


「そんなこともあったな。根に持ってんのか?」言って、彼は逃げつつも自分の胸のあたりを指した。魔力の凝(こご)っている箇所だ。「『密会香炉(パルフュ・トラム)』。俺が持ってる魔道具で夢に干渉してる。これで約束は破ってないことになるな。そうだろう?」


 たかが魔道具で他人の夢に干渉出来るなんて、俄(にわか)には信じがたい。だけど追求するつもりもなかった。今のわたしの興味は『夢の通い路』にない。


「それにしても、お前は夢を見なくなった。つまらねえ。戦場にまでこの道具を持ち込んで使ったのに、お前の夢の扉が消えてやがる。会ってじっくり話をしたかったのに、これじゃ無駄骨だ。だからこそ、本物のクロエに会えて嬉しいんだ」


 彼が夢に侵入出来るわけがない。なにしろずっと眠ってないし、眠る必要もないから。


 それにしても、わたしのなにが彼の関心を刺激しているのか謎だ。でも今は刃をおろそかにするつもりはない。ジーザスは後退を諦めて、風の刃を手袋の爪で弾いている。


 ヨハンは今のところなんの邪魔もしてない。でも、ピンチになればきっとなにか仕掛けるはず。だから、あらかじめ釘を刺しておこう。


「ねえ、ヨハン。邪魔しないでね」


「しませんが、自分がアレより強いだなんて思い上がらないでくださいね」


 いつになく緊張感のある声だ。それだけジーザスを警戒しているのか、あるいは兄弟の確執(かくしつ)ゆえか。


 なんにせよジーザスが強いのは分かってる。だって、わたしの生身の刃を手袋の爪で上手く逸らしてるんだもの。こっちはまだ最高速度じゃないけど、決して遅くはない。


「そういえばお前は王都の騎士だったな。元騎士だっけか。そのへんはどうでもいい。トリクシィのことは覚えてるか?」


 ハッとした。


 意識が一瞬、布袋に移る。


 その直後だ。


 サーベルを持つ右腕が切断されたのは。


「クロエよぉ、戦いってのはこうやるモンだ。理解したか?」

発言や単語が不明な部分は以下の項目をご参照下さい。



・『メフィスト』→ニコルと魔王に協力していた存在。ヨハンの本名。現在はクロエと契約し、魔王討伐に協力している。初出は『幕間.「魔王の城~尖塔~」』


・『アリス』→魔銃を使う魔術師。ハルキゲニアの元領主ドレンテの娘。実は防御魔術のエキスパート。王都の歓楽街取締役のルカーニアと永続的な雇用関係を結んだ。ラガニア随一の魔術師ヘルメスに弟子入りし、影の魔術を会得。戦争において縫合伯爵ルドラの次女マヤやハイメ子爵と親交を深めた。詳しくは『33.「狂弾のアリス」』『Side Alice.「ならず者と負け戦」』『第四章 第三話「永遠の夜ー②隠れ家と館ー」』『第四章 第三話「永遠の夜ー⑤霧海の繋ぎ手ー」』『第四章 第三話「永遠の夜ー⑥宵闇の狩人達ー」』にて


・『マヤ』→縫合伯爵ルドラの次女。雷の魔術師。ルドラの指示で夜会卿に捧げられたが、兄であるアビシェクのみが殺害され、彼女は生かされた。夜会卿への復讐のため人間側に寝返った。北門襲撃の際に夜会卿へ挑みかかるも相手にもされず、苦杯を飲んだ。詳しくは『第四章 第三話「永遠の夜ー④銀嶺膝下マグオートー」』『第四章 第三話「永遠の夜ー⑤霧海の繋ぎ手ー」』『第四章 第三話「永遠の夜ー⑥宵闇の狩人達ー」』にて


・『ヘルメス』→かつてのラガニアでトップクラスに優秀だった魔術師。ねちっこい性格で、人付き合いの苦手な男。もともと魔術学校で講師をしていたがクビになり、一時期ガーミール公爵に雇用されていたが、彼が零落したことでドラクル公爵に鞍替えした。オブライエンの犯罪的魔術を看破し、彼の右腕と左足を木端微塵にした過去を持つ。血族化して以降は夜会卿に仕えていたが、ニコルによる襲撃以降、四代目となるガーミールに鞍替えした。死を契機に、事前に契約を交わした相手に成り変わることで不老不死を実現する異能を持つ。対象者はヘルメスの記憶と肉体と魔力をコピーした、ヘルメスそのものとなる。その際、相手の持つ魔力も上乗せされる。夜会卿の支配地であるアスターに訪れたルイーザの精神を叩き折って泣かせた過去を持つ。ヨハンの提案により、オブライエン討伐ならびに戦争での人間側の勝利後には、四代目ガーミールの部下とともにグレキランスに残り、アルテゴのワクチン研究をすることに合意。オブライエン討伐を見届けるべく、アリスの片目を介してウィンストンと視覚共有をしている。詳しくは『間章「亡国懺悔録」』『第四章 第三話「永遠の夜ー②隠れ家と館ー」』にて


・『幻術のグレガー』→かつて騎士団のナンバー2だったとされる男。不死魔術の研究により、王都から追放された。『鏡の森』でバンシーを従え、不死魔術を維持していた。洗脳などの非戦闘向けの魔術に精通している。勇者一行であるゾラとの面識あり。ゾラの記憶する限り、グレガーはかつて騎士団の頂点に座していた。詳しくは『205.「目覚めと不死」』『868.「若年獣人の長き旅⑥ ~奪取~」』にて


・『ネモ』→王都の先代の王。ヨハンに胸を射られ、その影響で『黒の血族』と化した。息子である王子ゼフォンによって地下に幽閉されていたが、ノックスに救出された。詳しくは『第二章 第八話「騒乱の都~②名も無き王~」』にて


・『ゼール』→騎士団長。王都の騎士を統括する存在。双剣の魔具『凍剣蓮華(リフルーレ)』と『風雷万華(エルグロリア)』の使い手。実はシフォンの養父。戦争において北門の指揮官を任じた。バルクハルトとの戦闘で片足を失い、それでもなお彼に勝利した。詳しくは『幕間.「魔王の城~記憶の水盆『外壁』~」』『第九話「王都グレキランス」』『幕間.「王都グレキランス~騎士の役割~」』『第四章 第三話「永遠の夜ー⑥宵闇の狩人達ー」』にて


・『落涙のトリクシィ』→騎士団ナンバー3の女性。涙を流しながら敵を蹂躙する。見習い騎士に圧力をかけて精神的にボロボロにすることから、「見習い殺し」の異名も持つ。傘の魔具「深窓令嬢(フロイライン)」の使い手。王都を裏切ったクロエとシンクレールを討ち取ったことになっている。大量の魔物による王都襲撃で拉致され、現在は夜会卿の直轄地アスターにいる。詳しくは『92.「水中の風花」』『250.「見習い殺し」』『幕間.「王位継承」』にて


・『夜会卿ヴラド』→黒の血族の公爵。王都の書物でも語られるほど名が知られている。魔王の分家の当主。キュラスの先にある平地『毒色原野』を越えた先に彼の直轄地アスターが存在する。極端な純血主義であり、自分に価値を提供出来ない混血や他種族は家畜同様に見なしているらしい。律儀で、礼儀を重んじる性格。不死の力を持ち、血液を資源とした魔術を扱う。肉体の大部分を蝙蝠の魔物に提供しており、攻撃を受ければ自動的に蝙蝠が反撃する。ヨハンと契約を結んでおり、アスターの人々は彼を殺すことが出来ない。詳しくは『幕間.「魔王の城~ダンスフロア~」』『90.「黒の血族」』『幕間.「魔王の城~尖塔~」』『565.「愛の狂妄」』『927.「死に嫌われている」』『第四章 第三話「永遠の夜ー⑥宵闇の狩人達ー」』にて


・『ジーザス』→勇者一行のひとりであり、ヨハンの兄。黒の血族と人間のハーフ。ヨハン同様、契約の異能を持つ。夜会卿に仕えている。彼に下賜された手袋型の貴品(ギフト)『無慈悲な強奪者(ブラッディ・ハンド)』を所持。戦争において夜会卿第一部隊に所属。詳しくは『第四章 第三話「永遠の夜ー⑤霧海の繋ぎ手ー」』『第四章 第三話「永遠の夜ー⑥宵闇の狩人達ー」』にて


・『ルナ』→夜会卿の長女候補。戦争において夜会卿の第一部隊の副隊長を任じている。父であるヴラドへの愛着が強く、兄のラウリスを軽蔑している。槍の魔術師。詳しくは『第四章 第三話「永遠の夜ー⑤霧海の繋ぎ手ー」』『第四章 第三話「永遠の夜ー⑥宵闇の狩人達ー」』にて


・『ニコル』→クロエの幼馴染。魔王を討伐したとされる勇者だが、実は魔王と手を組んでいる。黒の血族だけの世界を作り上げることが目的。クロエの最終目標はニコルと魔王の討伐。詳しくは『875.「勇者の描く世界」』にて


・『ルイーザ』→ニコルと共に旅をしたメンバー。最強と目される魔術師。高飛車な性格。エリザベートの娘。『針姐』の墨の魔術により全身に縮小した魔紋を刻んでいたが、クロエの持ち込んだ『墨虫』により無力化された。現在は魔力の大部分と記憶を失い、平凡なひとりの少女としてローレンスの館に住んでいる。詳しくは『幕間.「魔王の城~記憶の水盆『魔女の湿原』~」』『第二章 第六話「魔女の館」』より


・『スヴェル』→ニコルと共に旅をしたメンバー。王の側近であり、近衛兵の指揮官。『王の盾』の異名をとる戦士。魔王討伐に旅立った者のうち、唯一魔王に刃を向けた。その結果死亡し、その後、魂を『映し人形』に詰め込まれた。詳しくは『幕間.「魔王の城~記憶の水盆『王城』~」』『582.「誰よりも真摯な守護者」』にて


・『教祖テレジア』→勇者一行のひとり。山頂の街『キュラス』を牛耳る女性。奇跡と崇められる治癒魔術を使う。魔王の血を受けており、死後、『黒の血族』として第二の生命を得たが、クロエに討伐された。詳しくは『288.「治癒魔術師 ~反撃の第一歩~」』『第二章 第三話「フロントライン~①頂の街の聖女~」』にて


・『オブライエン』→身体の大部分を魔力の籠った機械で補助する男。王都内の魔具および魔術関連の統括機関『魔具制御局』の局長。自分の身体を作り出した職人を探しているが、真意は不明。茶目っ気のある紳士。騎士団ナンバー1、紫電のザムザを使って『毒食の魔女』を死に至らしめたとされる。全身が液体魔具『シルバームーン』で構築された不死者。かつてのグラキランス領主の息子であり、ラガニアの人々を魔物・他種族・血族に変異させ、実質的に滅亡させた張本人。外界で活動しているのは彼の分身『二重歩行者』であり、本体は一切の魔術的干渉を受けない檻に閉じ込められている。詳しくは『345.「機械仕掛けの紳士」』『360.「彼だけの目的地」』『間章「亡国懺悔録」』にて


・『黒の血族』→魔物の祖と言われる一族。人間と比較して長命。もともとは王都の敵国であったラガニアの人々のごく一部が、オブライエンの生み出した『気化アルテゴ』によって変異した姿。詳しくは『90.「黒の血族」』『間章「亡国懺悔録」』にて


・『映写魔術』→映像を空中に投影する魔術。詳しくは『間章「亡国懺悔録」』にて


・『転移魔術』→物体を一定距離、移動させる魔術。術者の能力によって距離や精度は変化するものの、おおむね数メートルから数百メートル程度。人間を移動させるのは困難だが、不可能ではない。詳しくは『4.「剣を振るえ」』にて


・『魔具』→魔術を施した武具のこと。体内の魔力が干渉するため魔術師は使用出来ないとされているが、ニコルは例外的に魔術と魔具の両方を使用出来る。詳しくは『間章「亡国懺悔録」』にて


・『魔銃』→魔力を籠めた弾丸を発射出来る魔具。通常、魔術師は魔具を使用出来ないが、魔銃(大別すると魔砲)は例外的に使用出来る。詳しくは『33.「狂弾のアリス」』にて


・『貴品(ギフト)』→血族たちの作り出した魔具。詳しくは『911.「貴品」』にて


・『魔道具』→魔術を施した道具。魔術師であっても使用出来る。永久魔力灯などがそれにあたる。詳しくは『118.「恋は盲目」』『間章「亡国懺悔録」』にて


・『夢の通(かよ)い路(じ)』→人が現実から夢へと行き来するための通路のこと。『夢の管理者』によって監視されている。詳しくは『第三章 第二話「妖精王と渡し守」』にて


・『王都』→グレキランスのこと。周囲を壁に囲まれた都。詳しくは『第九話「王都グレキランス」』にて


・『煙宿(けむりやど)』→王都の北に広がる湿原の一角に存在する宿場町。ならず者の理想郷とされ、出自を問わず暮らすことが出来る。ゆえに人探しはご法度。要人や富裕層の住む『不夜城』と、一般的なならず者の住む『ほろ酔い桟橋』に区分されている。詳しくは『第二章 第四話「煙宿~①ほろ酔い桟橋~」「煙宿~②不夜城~」』にて


・『ラガニア』→かつてはグレキランス同様に栄えていた地域、と思われている。実際はグレキランスを領地として治めていた一大国家。オブライエンの仕業により、今は血族の土地と化している。魔王の城は元々ラガニアの王城だった。初出は『幕間.「魔王の城~書斎~」』。詳しくは『間章「亡国懺悔録」』より

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