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帰ってきてもファンタジー!?  作者: 月見ココア
修学旅行編 第二章「彼が行く先はこうなる」
289/290

その、出会い(再会とは呼べない)9



────────────────────────




マスカレイドの楽し気な声が癪に障る。

自信のあったこの耳でも性別と年齢は微塵も判らないのに。

はっきりと感情だけは伝わるから、印象強く耳に残っていつまでも響く。

だっていうのに、しまいにはとても人を小馬鹿にした『賢い』なんて言葉まで。

心底感心してるように聞こえるのが余計に腹が立ちます!

体の枠が縮んだり膨らんだりして視えるから必死に考えたのに!

それを、それを!!

顔が熱い。

頬が震える。

拳に力が入る。

目がうるうるする。


「~~~っっ、またバカにしてぇっ!!!」


悔しい!

許せない!

恥ずかしい!

全然違う感情が一緒になって胸の中で暴れ回る。

抑えようとなんて微塵も考えられなくなっていた私はその感情の暴風を

理力の爆発という形で外に出していました。


──まず!


──何をおいても!


──蹴り飛ばします!


硬い大地を蹴る足先と背中で起こした爆風に乗る。

訓練で染みついた身体強化・保護は私を守り、実戦で鍛えた体術はその勢いを

殺さない。1秒できっとこの身はカレに届く。

その間にもさらに威力をあげようと勢いを乗せて体を回す。

爆風と回転の相乗を足に集め、仮面へ渾身の左回し蹴りを叩きこむ!!


拘束術で見定めたカレ本来の体格の、およそ肩か脇腹ほどを狙った一撃。

理力のグリーブを纏わせた脚でこれを行えば硬い大岩も真っ二つの一蹴り。

ヒト相手ならば、いつもは使わない技だけどマスカレイド相手なら話は別。

せいぜい私の羞恥の何分の一ぐらいかの痛みを思い知れ、と。

拘束で動けない相手へ、完璧と思える位置・距離・タイミング。

まさに、入った、と確信したその瞬間。


「へ────え?」


意味が分からなくて、変な声が漏れ出てしまう。

スッ、というべきか。あるいは、トン、といった感触。

足先から伝わるのはそんな誰かの手がたまたま触れたかのような感触と音。

あの勢いと速度で放った蹴りの結果としては信じられない無反動・無音。

込めた力、乗せた速度、すべてが当たる直前に失われたかのよう。

何が起こったか分からず呆然となる。

私の眼には何も映っていない。

何某かの超常の力が振るわれたのではありません。

それが即座に判るから、何もわからないのが私を乱す。


『足癖が悪いとは聞いていたが、まず蹴りとはな……いやそれより』

「うそ……止め、られ、てるの? え? え?」


判っているのはマスカレイドの手に止められたことだけ。

その感触だけは伝わ……え、手?

拘束術が、消滅してる?

私の蹴りが直撃する、あの一瞬前に?


「っ!? まだです!!」


背筋を這い上がる悪寒を無視するように叫んで、瞬間的な戸惑いを吹き飛ばす。

なんで、どうして、はいま重要じゃない。

戦闘訓練では誰もが口にする。

教会騎士の先輩方も、メリルさんたちも、ラナやジェイクたちもこう言う。

戦いの最中に行動と思考を止めるな、と。


叫びと同時に足を覆っていた理力を爆発させた。

先程ステラさんがやっていたのを受けたばかりだったのでイメージが楽だった。

私は理力で完全に防御しましたが間近で起こった衝撃と爆音、閃光は相手の

五感を晦ましたはずです。私自身はその勢いに再び乗って体を回転させ、

逆方向から再びの蹴りを叩きこみ、そして。


『せめて下に何か履いておけ……はしたない』


「なっ、なんで!?!」


添える手の感触だけでまた受け止められた(威力を殺された)

来るべき激突の反動も、必殺の一撃を繰り出した衝撃音も無い。

そしてまた何をしたのか私の眼には何も映っていない。


嘘、うそうそっ、なんで!?


感情と言葉が一致する。

動揺が顔に出てしまう。

まずいと判っているのに止められない。


『……タネは単純だ。インパクトの瞬間に同威力の衝撃を適切な角度から

 うまく(・・・)当てると威力を相殺して……まあ、こういう状態になる』


けどその種明かしはあっさりと当人からされました。

でもそれは単純な理屈ではあっても誰にでも出来るコトではありません。

素手や武器同士の衝突は同じ力で受け止められてもこんな感触にはならない。

本当に全くの同威力且つ適切なタイミングと方向で、やってのけた?

まさか、あんな肌があわ立つほど色濃い邪悪な力を持つうえに技量ランカー?!


『これは真似をするなよ?

 どっかのメイドの爆裂蹴りほど簡単じゃない』


「そのような安直な名称を付けた覚えはありませんが」


『ほう、意見するのは名前についてだけか…………やったな?』


「……っ」


もしそうなら肉弾戦なんて一番やってはいけない!

注意が別に行っている今のうちに、と理力の翼を作って真上に飛んだ。

同時に追撃を抑止しようと理力の剣を作ったそばから射出して牽制します。

それを私が周囲の建物の真ん中あたりの高さまで上昇するまで続けました。

こちらの建物は魔力が通っているおかげで位置と形が視えるので助かります。

でも意識の中心、私独自の視界が捉えていたのは真下のカレのまま。

戦闘の基本として眼は離さなかった。

だから。


「どう、して……」


私は何度目かの愕然を吐き出していました。

ダメージを与えられるなんてもう思っていなかった。

今更この程度、当てられるとも思っていなかった。


けどカレは、マスカレイドはまた訳の分からないコトをした。


思わず、とりあえず、で射出した最初の二振りを防ぐでも避けるでもなく掴み、

その後に続く剣の群れを両手の剣で全て斬り払ったのです。

この眼で理力(自分)の剣が視えるだけにそれが華麗な剣捌きであったのがよく判る。

けど、あり得ない。

私が理力で作ったモノは私が許可しなければ他者は使えないのに。

特に武器の類は戦場で悪用されぬよう触れると激痛が走るようになっています。

そもそも理力は破魔の力。邪悪な力を持つ者なら激痛すら生温い程の苦痛を

触れた部分どころか全身で味わうことになる。

そのはず、なのに。


「っ…」


仮面は平然としている。

それどころかまるで剣の方が耐えきれなかったとばかりに砕け散った。

カレに斬り払われた他の剣たちがまだ残骸のまま形を残しているのに。

壊した方が、上手く使われ、さして傷もつかなかった剣の方が壊れた。

もう剣の形を維持できないとばかりに理力の粒子となって散っていく。

咄嗟に作ったものとはいえ、今の斬り結びで消耗しきるはずはないのに。

それでも砕け散ったのなら、理由は、原因は、ただただ普通に、単純に、

カレの振るう力に剣が耐えられなかった、だけ。

神装霊機の武具とも渡り合える私の剣が、そんな、ことで。


「ぁ、ぅ…っ!」


いま私は、ナニと、対峙しているの?

息が乱れる。動悸が早まる。体が震える。

これまでも勝てないと思う実力者を視たことはありました。

でも、違う。

コレはまったく違う。

もっと根本的で、壊滅的なほどに……戦いに、なってない。


「っっ! いいえ、いいえっ!!」


ダメよ、負けてはいけないわシンシア!

私は生まれつき正邪を視抜く眼と莫大な理力を持った、特別な人間。

この力は、この人生は、破邪のため、邪悪を滅するため、そのためにある!

抗う力を持たぬ、持てぬ人たちの代わりに私がここで邪悪から逃げる訳には!


「聖女の名に懸けて、その邪悪ここで砕きます!!」


翼を大きく広げる。これに与えた推力・浮力をすべて私を押す力に変換する。

同時に理力のグリーブを膨らます。二度の蹴撃に使った左足は何かされたのか

少しだけ理力の巡りが悪い。だから右足に全力で理力を注ぎ、形を変え、質量を

増やし、強度を上げ、鋭利に尖らせ────細長い三角錐のような凶器にした。


「待ってくださいシンシアさま! それは!?!」


以前やってみた時はラナから破城槌のようだと言われました。

形状も、その威力も。

これ、ならば。


「っ……行きます!」


私が何をしようとしているかなんて一目瞭然なのに。

微動だにしない足元のマスカレイドが、防御も回避も必要ないとばかりに

変わらずそこに佇む態度が今はもう侮りだと欠片も思えないのが、怖い。

けど、でも、と震えそうになる声を必死に抑えつけて自分を動かす。

どの道、この距離なら結果は一瞬で出るのだから。


これはただ一直線に飛び落ちるだけの一撃。


全力垂直落下による理力破城槌での目標の粉砕。

なんて単純で、なんて力技な、暴力以上の暴力。

岩盤程度は木っ端微塵となり、生物相手ならナニであれ血液すら残らない。

破壊に特化した私の切り札。前に使った時は地面が半円状に抉れたらしく、

天災が如き閃光などと言われた。

それが。


『必殺キックで倒される怪人の視界だな』

「ぐぅぅっ!? こ、のぉぉっっ!!!」


仮面を、貫けない。

掲げるように、迎えるように伸びた腕一本で受け止められていた。

激突の反動はあった。衝突音は聞こえた。カレの位置も若干沈んでいる。

また威力を相殺された訳ではないはずなのに、伝わる感触がおかしい。

特殊な防具の類も、魔力障壁も視えないのに。

破城槌の頂点がカレに触れてすらいないと感じる。

ナニカ別のモノが間にあって、防がれている!?!

視ようしたけれど、理力破城槌に力を込め過ぎてそれが邪魔で視えない!!

けれど、そこを注視していたから、続く異常を視て取れた。


「っ、ダメっ、なんで!? 理力が解ける!?!」


硬く、強く、構成したはずの理力破城槌が頂点から崩壊していく。

砕かれたのでも、かき消されたのでも無く、私が与えた形を維持できずに

解かれる。下手な編み物でもこんな簡単ではないでしょうと思うほど呆気なく、

くみ上げた()がほつれ、散っていく。

施した術が、効果が無かったコトになっていく。

他に力を注ぎ過ぎていた私にはそれを修復する余裕がない。

だから。


「あっ…」


一瞬の落下突撃は、一瞬の激突を経て、一瞬で無にされました。

私は足を覆う凶器も、自身を隕石が如く落下させていた推力も失って、

静かに、無様に、異常に、カレの手の平の上に片足で立たされている。

まるで理力が存在できない空間に自ら突っ込んだ間抜けな道化のように。


ナニも視えなかった。

何をしたのかされたか微塵もわからない。

なのに、こっちの全てがまるで届いていない。

褒められ、求められ、自慢で自信で、私自身であった力が、無力になる。

無意味にされた。

無価値になった。

なら、わたしはもう、やっぱり、いらな──


「──っ……っっ、ぁ…!?」


呼吸が乱れる。空気をうまく吸えない。

鼓動が遠い。身体が動かない。何をすればいいか分からない!


『───シンシア』

「ぁ…?」


名を呼ばれた。

一番近くにいる、カレの、感情だけは伝わる謎の声で。

本当に、訳が分からない。

なんで、どうして、そんな。


『今から反撃する』


この期に及んで。

若干の呆れに隠れた、気遣いと優しさのこもった声を出しているの?


『いいか、全力で防御しろ。でないと──────死ぬぞ?』


そんな声で、なんていうことを口にするのか。

反射だったのか。恐れだったのか。それこそ呆れだったのか。

咄嗟に私は顔を覆うように腕を交差させながら理力防壁を全身に多重展開。

我ながらかなりの速度と数の構築を成功させたと思った瞬間、よし、とばかりに

カレが頷いたような気配がし───。



「──────」



────────あ、れ?

なんか、どうも……意識が飛んだみたい?

ふわりとした浮遊感に、体も飛ばされてる真っ最中かも。

もう仮面が遠い。さっきは足元だったのに、今は最初の立ち位置ほど。

そこで全身の鈍い痛みと、ひどい疲弊感を覚える。

あぁ、起きたなりだけど、何もかも放り出して眠りたいほど、だるい。

意識は誘惑的に朧気で、でもソレはとてつもない存在感で視える。


仮面の手の平から放出されたナニカ。

天に逆立つように伸びる赤黒い“力”の激流。

まるで大地と空を繋ぐかのような、巨大な柱。


あれに弾き飛ばされたのだと理解する。

なんて、邪悪な力。

なんて、おぞましい魔。

なんて、不吉な色。


そしてびっくりするぐらい『申し訳なさ』が視える攻撃でした。


放つ力に意思が、想いが乗るのは不思議じゃありません。

今までもよく視てきましたけど………そこが一番前に出てる攻撃って何?

後ろには潜むように別の感情たちもちらほら視えますけど、んんぅ?

どれもはっきりしませんがおよそ攻撃とは縁遠い感情だらけのような?


訳が、分かりません。


それにどうして私はあれを赤黒いと思うのでしょうか?

白と黒以外は知識でしか知らない色なのに。

乗る感情とは裏腹の、話に聞く洪水のような激しさの力。

あれではこっちが張った防壁なんて板切れ程度だったでしょうに。

よくもまあ五体無事に生きているものだと、他人事のように感心する。

それが落ちていく最中の思考なのですから我が事ながらどうかしています。


だって、


ねえ?


落下先にも同じ赤黒い力が視えるのです。

それも、すんごく柔らかそうな形になって手を広げてるのですもの。

あれなら私ひとりぐらい簡単に受け止めて、落下ダメージはゼロに。


……このヒト、もしや過保護さんですか?


いえ、絶対世話焼きさんですよね?

身の回りを人任せにしてきた私がいうんです、間違いない!


なので急にとっても、色々と、バカらしくなってしまったというか。

混乱して、警戒して、弄ばれて、叩き伏せられたのが、もう遠い過去のよう。

そう思って、何もかも投げ出すように手厚いクッションに身を任せ────



────あ、これ、ダメなやつ。



『思ったより吹き飛ばしてしまった!?』

『まずい、早く受け止めるものを!』

『バカっ! これで作ったら彼女が痛いだろう!』

『魔力で覆え!』

『こうすれば苦しくはならないはず』

『あとはケガしないように』

『痛くしないように』

『せめて今だけは安らげるように』

『……大丈夫かな?』

『それで───』

『次は───』

『このあと───』



「───っっっ~~~~!?!?」


なにこれなにこれなにこれなにこれなにこれなにこれなにこれぇっ!?!?!

やだ、すごいっ、全部視えるっ、視えちゃう!

視える気持ちが全部一気に! 全部いっぺんにくるぅっ!?!!


優しい。


暖かい。


柔らかい。


表面は全部違うのに、裏に、芯にあるのはどれもそんな気持ち(感情)

それが、たくさん、私に、私だけに向けられて、全身包んでくるの!!


ぅ、う、うひゃあああぁあぁぁぁっっっ!?!?!?!?


むりむり!!

なんなのこれぇっ!?

どこ向いてもこんな気持ちばっかり!!


『話を聞いてくれたからな』

『いい子だ』

『俺だけを狙ってきたお礼』

『にしては我ながらなんて乱暴な……大丈夫だよな?』

『あんまり敵対はしたくないなぁ』

『これで心折れたりしたらどうしよう』

『なんてフォローすべきか』

『ひとりで背負いすぎなんだよな』

『特殊であっても特別ではないだろうに』

『ただの可愛い女の子だろ、これ』


ひゃうっ!?

この方、思考と感情が直結してるんだ。

しかもあの一瞬で、慌てて作った感じなのに、こんなっ、たくさんっ!

それが全部、視えちゃうの!

色濃く力に乗ってるから!

細かく視えちゃってるから!!

やだもうっ!

おかしくなるぅ!

だって、だってぇっ!


『名声と教会の保護がない場所で、どうやる?』

『本人達にはどう言うべきか』

『何を伝えておくべきか』

『こっちの人間に利用されないためには…』

『安全を確保するには…』


一つだけでもこっちの心が温まるような気遣い(気持ち)が、数えきれないほど!

普通視えないのに! ここまでくっきりはっきりは視えないはずなのに!!

私の視界がこのヒトの、私への想いで占拠されちゃってるぅっ!?!

どこもかしこも逃げ場がないの!!

嘘や見栄は微塵も視えないから、なんかとってもくすぐったい!!

こんなの頭が茹で上がっちゃう!!


『まあ、どこであれ』

『この可愛らしい娘が』

『自分らしさを失わずにいられるように…』


ぅ、うへへぇ……も、もうゆるひてぇっ!

どこまでも優しい祈りが染み込んできて、耐えられないよ!?

温かくされる。嬉しくされる。蕩かされるっ。恥ずかしくされるぅっ!?!?


山ほど考えてるのに全部優しくて温かい感情()してるのズルイ!!


こんなのもうバックハグだよ!?!

昔聞いた女の子がされてみたいことトップスリーとかいうやつ!

意中の殿方にぎゅっと情熱的に抱きしめられている、ってこんな感じなの!?!

胸キュンっていうよりもうドックンドックン言わされてますが!!?!



おう、あう、はうぅ……ダ、ダメェ、ムリぃ……きゅうぅぅっ…────







───後々、聞いた話によれば


   意識を失った私はゆっくり地面に下ろされたらしいです


   その寝顔はどこかすっきりしたような穏やかさを感じられるものの


   口元は非常にしまりのない、によによとした形をしていたとか


   さらにそこからだらしなくよだれを垂れ流していたばかりか


   とても甘ったるい声で気色悪い笑い声を漏らしていたという───







ころして




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― 新着の感想 ―
初めて登場したときの聖女?は厳格で融通が効かない、敵と認識したら容赦ないイメージだったけど、デレッデレのヒロインじゃん。
人に理解できる善意マシマシの邪悪を目の当たりにすればそりゃバグるわw
Q.感情が見えてしまう女性を絆す方法とは? A.気遣い(下心一切なし)全力で人をダメにするクッションで包んでください。 て、Q&Aを読まされた気分www
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