教員補助として
こんにちは、フジリナです。
謎解きをロバートが行うことになりました。楽しみにしてください。
僕は夏になり、新学期が始まる頃に、歩いて学校へ向かった。その学校はアメリカの小学校らしく、黄色のスクールバスがある学校だった。
僕は祖父の社会的な立場的に、黄色のスクールバスではなく、運転手が運転する、黒塗りのセダンの車で登校していた。本当なら、僕は名門のハロウ校のような学校に通うのが普通だったが、祖父が「ロバートの奔放さは、名門には合わない。名門だと意味がわからない派閥ができて、いじめに合うかもしれないから、公立の小学校、中学校、高校のほうが、いろんな出自の生徒がいるのもあるし、その方がいい」という方針だ。
確かに、名門の学校だと、親の七光りで脆い自分を隠して、ひたすら見下す、下品な成金がいることもあり、そこだと確かに誘惑が多い。僕はそんな祖父の方針のもとで、このサンフランシスコ第一エレメンタリースクールで勉強していた。
「…懐かしいな。オレの知っている先生とかは、もう既に退職されているかもね。」と僕。
校長室に通されて、僕は校長先生からだいたいの業務内容を説明され、子どもたちの前で、紹介された。
その後に、僕は職員室で業務にあたった。
だが、僕があえて身分と素性を隠して業務に当たりながら、探っていることに誰も気づいていない。僕はそのまま、地下室のありかを探った。
「ナカムラせんせい、何してるの?」と女の子の声が。
「…はっ!?君は確か、4年生の…サラちゃんだね。あのねえ、ちょっと修理しているんだ。」と僕はその場しのぎで嘘をついた。
「あ、そうなんだ。ちょっとドアの調子が悪いんだ」と女の子は納得したみたいだ。
女の子が教室へ向かうと、ようやく僕は本来の仕事に戻る。地下室にはどんな仕掛けがあるのか、そしてその開け方と、予測される被害などを計算した。
夕方。僕は黒板に計算式を書いた。
ノット(速度)の計算、エネルギー量の計算、そして人体に及ぼす影響の計算を、ノートに書き込んだ計算式を計算していた。
「…この地下室には何があるんだ。明らかに、タバコの火が原因で、爆発しそうな感じがした。というかね、揮発性、引火性のある気体の匂いがした。」と僕。
揮発性の引火性のある気体といえばガソリンだ。ガソリンの匂いではなく、あきらかに灯油臭いと言うか、灯油の匂いと、あとはキュリー夫人が見つけた、禁断の物質の匂いがした。
「―――それが、スリーマイル島とチョルノービリの悲劇をもたらしたんだ。」
あの物質はある意味、パンドラの箱でもあり、黄金のりんごでもあるのだ。
「二面性があるんだね」
すると、
「せんせい、何してるの…?」と来たのは、あの4年生のサラちゃんだ。
「何って…。」
「ずっとさ、あの地下室のドアにへばりついてたんだ…。あのね、せんせいに伝えたいことがあって。そう、先生たちはね、あの地下室のドアに近寄ったらダメなのと、ドアの話をしたらダメって言ってたんだ。」
やはりビンゴだ。
「…実はね、僕はこの小学校の卒業生なんだ。僕が小学校の頃に、既に存在していたんだ。でも、もっと調べなきゃいけないかな。」と僕。「この地下室に入ったことで、生徒が行方不明になったという、証拠が、古いノートにあったんだ。その謎を解くためにも、図書室へと向かわないとね」
僕は、さらなる謎を解き明かすために、図書室へ向かうことにした。
またお会いしましょう。




